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USBメモリーレビュー : Transcend JetFlash 710

Transcend JetFlash 710 64GBのレビュー

Transcend JetFlash 710をレビューしていきます。過去にレビューしたJetFlash 790と同時期のモデルです。



カタログスペック (メーカー公表値)

幅 : 12.2mm、長さ : 22.4mm、高さ : 6mm、重さ : 3.3gのショート型です。
性能は、メーカー未公表です。

メタルボディを採用しているため、ショート型としては、重量があるほうです。そう気にならない重量ですが。


ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)

JetFlash 790と似たような結果で、バランスの取れたスコアかと思います。
特に異なる部分は、シーケンシャル読出速度がやや遅く、シーケンシャル書込速度がやや速いといったところでしょうか。

全体のランキングで見ると、読出より書込で良い成績になっており、書込速度重視なのかもしれません。

Transcend JetFlash 710 64GB (FAT32)ベンチテスト

容量・リード・ライトテスト (H2testw)

ベンチマークテストで以外と良いのかなと思い、リード・ライトテストを行いました。結果は、ベンチマークテストで書込速度に注目しましたが、落込みが大きく、平均的な数値結果となりました。

Transcend JetFlash 710 (FAT32) 容量テスト

Ubuntu インストール・ブートテスト

インストール(書込)テスト
インストールには、50分36秒かかりました。全体平均が30分53秒ですので、正直なところ遅いです。原因として、このテストでは、Ubuntu領域もあわせて作成していますが、領域作成に時間を取られていました。
isoファイルのみであれば、もっと速く書込むことも可能だと思います。

参考速度は、6.59MB/sになります。

ブート(読出)テスト
ブートには、2分33秒かかりました。全体平均が4分9秒です。平均より十分速いですが、順位的には、中間くらいです。参考速度は、52.29MB/sになります。


その他良い点、気になった点

良い点は、コンパクトなサイズでメタルボディという点に尽きます。
埃や水滴、衝撃にも耐性があるとメーカーでは、謳っており、持ち出したり、ノートPCに挿したままを移動したりすることを考えるとこのパッケージは、良いなと思いました。

気になった点は、表面加工がサンドブラスト処理のような滑りにくくすることがされていないので、持った時に滑ること。ショートボディなので、余計に滑るなと感じました。


Transcend JetFlash 710 検証結果まとめ

Transcend JetFlash 710の性能をざっくりまとめると以下のようになります。

  • ファイルの読出 - ★★★☆☆ (USBメモリーの中では平均的部類)

  • ファイルの書込 - ★★★☆☆ (USBメモリーの中では平均的部類)

  • アプリ系のインストール - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中ではやや遅い)

  • アプリ系のブート - ★★★☆☆ (USBメモリーの中では平均的部類)

  • コスパ - ★☆☆☆☆ (USBメモリーの中では高い部類)

※ コスパは、2024/1/18 平均販売価格を基に評価しています。

性能分布は、平均に近い形をなぞったような性能です。
平均より優れている部分は、シーケンシャル書込速度、やや劣っている部分は、ランダム項目になるかと思います。

Transcend JetFlash 710 性能分布とUSB 3.0以上対応モデル平均値比較

コスパに関しては、ハイエンドモデル価格帯に含まれますので、コスパを期待するのは、厳しいかもしれません。反面、性能面がハイエンドモデルと比較して、苦しいのも事実です。

Transcend JetFlash 710 64GB 検証テスト結果

Transcend JetFlash 710 の検証テストを終えて
正直な感想は、JetFlash 790が良かっただけに性能面を期待していましたが、価格面も含めて、ちょっと残念に思いました。Transcendのメインラインアップではありませんが、発売当時のハイエンドモデルとしてみると、性能バランスは、良いモデルだったのだと感じました。

このモデルに興味を惹かれたのは、メタルボディでコンパクトなサイズです。やはり、質感は、プラボディに勝りますし、ショートタイプでメタルボディというのは、中々ありませんので、外観重視であれば、チョイスすることは、ありかと思います。


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