夜だから散歩。有線のイヤホンで音楽を聞きながらポケットに手を突っ込んで歩く。君に会った。 朝4:00 河川敷。まだ誰も使ってない空気の酸素だけを吸った。昨日の私がリセットされて透明になる。新聞配達のバイクを見て現実に戻る。透明ではない、私 モノトーンの日常 炭酸のぱちぱちを顔に浴びて冷たいっていいながら目を細める君、私の頭のなか
知らなくても許されることって、優しくて美しいです そう信じています。
授業とかバイトとか、詰め切った予定で平日が終わる。 何も無い日曜日が何もしないままで終わっていく。 あれ、土曜日何してたっけ 今から続ける言葉もないし生活もない、彩度が限りなく0に近づいていく日々を淡々と続けている。 こんな生活の終着点を見る前におしまいにしようと思った。 でもそれも思っただけだった。 今日何曜日なんだっけ
寒いから布団を被った、目を閉じても広がる景色が無い。かと言って眠れそうな訳でもない 羊を数える?それで寝られた試しがないからもうやらない。家の近くを歩く想像をして歩数を数えてみる 夢ってどうやって見るんだっけ 空をとびたいな 蚊がいる、ほっぺたがかゆい、眠たいのに逆張って顔を洗った時には蝉が鳴いていて気がつけば歩数よりも皺の数の方が多くなっていた。
幻想は幻想のまま終わるべきだ、その方が絶対にいいことを底の部分でわかっているのに、もっと知りたい、と思うのは人間の悪いくせだね。 望みすぎることで暗い袋のなかに向かっている、くくられて捨てられて終わりだよ。 気づいたらもう出られなくなっていて、私は少しほっとしてそのまま目をつぶった。
中学校の修学旅行で耳抜きって何かを知った。それ以来、気づいたら癖づいていた。 自分のからだに停滞する要らない空気を押し出して密度を高める感覚。でもそれは感覚でしかないし、 またちょっとずつ溜まっていく 鼻をつまんで目をつぶる私を見て君は笑うけど、君だっていつもガムを噛んでいるじゃないか、キシリトールの。呼吸さえガムが無いと上手くできない君と私の何が、どこが違うの。 勝手に私はいらいらっとして、君はすらすらいなくなる。 もう一度耳抜きをしたら、君がいたことも曖昧になった。
欲望にまみれてるからといって、何も願えないことがあってもいいんじゃないかな
静かな部屋の中で響くフリック音は暴力的だった ちくちくと鈍く頭が痛んだ 続きを書こうとしたけど何も思い浮かばなかった。焦燥感から少しずれたベクトルで私の頭は棺桶に入れるものが見つからない。それでも今は全身全霊で生きていたい、だから生活って続くんだね ありがとう何がかは分からないけれど。 適当しか操れなくて全身全霊ってなんだろうとずっとおもっている 夏は頭が茹だってどこまでも私たちは馬鹿になる
どんなに感傷で言葉を使って夜を留めようとしてもバイトまみれの朝が来る。 そんな昼を過ごしてまた報いの無い夜がくる
大あくびのひとつもできない、ちっちゃいあくびに何の意味があるの、
お酒飲んでると煙草吸いたくなってベランダに出るのに、煙草を持つ右手が限りなく重い、灰を落とすのも億劫なくらい。こんな矛盾を愛せるようになったらやっとビギナー卒業かなって思う。私はまだそうはなりたくない。
運転していて譲ってもらった時とかは右手じゃなくてなぜか頑なに左手を挙げるところ、 知育菓子の水はなぜか少なめにするところ、 なぜか下駄を履きたがるところ、 挙げ出したらキリがないくらいに全てが頭に鮮明で、心が傷んでいく。 夏は暑いしこのままいつか腐っちゃうんじゃないかとおもう。 それならそれでいいや、とも
10代が終わることの焦燥感って19にならないと感じることはできないしそれも曖昧 気色悪いし仕方ないとも思う
ピアノの音が聞こえた ドレミにしようとしたから、完成形は沈黙だった。
私は水玉模様の蕁麻疹で海の中にいる どこまでも続く丘と草原が見えて、 すすきが揺れている、春。
人よりもちょっとだけ早く五月病にかかって、きっと私は人より長く患う、そんな予感がする 他意なく、それだけ思う