魔法使いの話

書きたいとこだけ

「すごい…私、魔法が溶けるの初めて見た…魔法って形なんかないのかと思ってた」
「本当は無いんだけどね、」
「?」
「あったらこんな感じだろーなーっていうのを見えるようにしただけなんだ」
「なーんだ、嘘なのか」
「そうとも限らない、本当かもしれない。僕の頭の中ならこうだよってだけだから君の頭の中では違うかもしれない。」
「その二つには確かな違いこそあれどどこかには共通した欠片があると思わないかい?それがきっと魔法の真の形だよ」
「ちょっと難しかったかな?」
「何となくわかるわ」
私の手の甲の上で青緑に光りながら溶け落ちていく魔法使いの頭の中の「魔法」が私の赤毛と魔法使いの金の髪を輝かせていた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?