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変わる


5年ぶりくらいに、ずっと伸ばしていた髪をばっさり切った。

単に髪を切るだけなんだけど、結構な一段決心だったような気もするし、わりと軽い気持ちで切ったような気もする。


小さい頃は髪が伸びるのが人一倍遅くて、幼稚園の時は理想のセーラームーンみたいなツインテールすらできないことがとてもかなしかった。

大人になるまで、髪を伸ばしたり切ったりしてたけど、ここ数年は、Perfumeのかしゆかとか、モデルの萬波ユカさんに憧れてずっと伸ばしていた。
カラーやらパーマやらの繰り返しで、傷みを蓄積した髪が可哀想になって、みっともない気もして、切ることにした。

髪の癖が強く、特に梅雨時期は思い通りにならない。

短くしたら癖出ちゃいますかね〜と苦笑いしながら伝えると、いつもお願いしている美容師さんは「yokkuさんの癖はいい癖なんですけどね」と言ってくれた。

結局、美容師さんと色々相談の上で縮毛矯正をかけたのだけれど、なんとなくその言葉が嬉しくて、時々思い出して余韻に浸っている。

変わるのが怖くて、新しいことを始めるまでに人の何倍も時間がかかる。
髪をばっさり切ることすらも、どうしても躊躇ってしまう。
でも美容師さんの腕がとても良いので、切った後に切らなきゃ良かったと後悔することがない。


他のことも一緒な気がする。
変えること、変わることに臆病になるけど、その後は選んでよかったなと思うことしかない気がする。

と、綺麗に切り揃えられた自分の髪型を見ながら思う。


首の後ろが久しぶりに涼しい。
新しくなったから、なんとなく新しいことがしたいと思っている。

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