Light your way


2020年2月9日、日韓合同7人グループORβITが発表された。


あれから276日。

遂にデビュー日がやってきました。


9ヶ月と2日の道のりは正直に言って順風満帆なものではありませんでした。

何の見通しが立たない日々は少なくなかった。それはファンにとってそうであり、彼ら7人にとってもそうだった。今でこそ分かることだが、新型コロナウイルスの影響で白紙になった計画もあったようだし、ただでさえ無制限ではない日韓の往来がより困難になっていた。

よく耐えたな、彼らもファンも。


得体の知れないウイルスは世界を閉鎖的にし、一歩先の未来すら隠してしまっていた。そのせいもあってか、メンバー発表以降(個人のSNS更新はちらほらあったが)ORβITとしての公式発表が何も無いまま、Twitterやインスタライブをしても彼らは「待っていて」としか言えないまま、時間は過ぎていった。

7人はどんなに悔しかったか。

言いたいことも言えず、やりきれなかったか。


彼らもファンも辛い時期だった。

でも彼らはずっとファンを気にかけてくれていた。



─平坦ではなかった準備期間にORβITがくれたもの

振り返ってみれば、個人のインスタグラムのコメント欄でメンバー同士がじゃれ合ったり、インスタライブで仲のいい姿を延々と見せつけてくれたりしたことは、有難いものだったなと思う。

もしあれが無かったら?

そもそもあの7人は、日プの番組内で7人が一度に一緒にいたことがなかったし、当初は共同生活をしていることも伏せられていた。だから誰それが浮いているんじゃないかとか、なぜこの7人なんだとか、色々や声が飛び交っていた。それも薄々気づいた上で、彼らが今できる最大のファンサービスをしようと考えた結果だったんだろう。

SNSの更新、毎日楽しみでした。

もちろん今でも。

7人が何をするのかも明示されないまま、ORβITへの風当たりもそれなりに強かった時期に、周りが見えてるんだか分からない内輪ネタ感満載で、でも発信の対象は確実にEαRTHだなと思える不器用なファンサービスが、私は大好きでした。


そしてちょっとずつ、国プ時代に抱いていた感情とは別の気持ちが湧き上がっていき、"ORβIT"という新生グループへの愛着が形成されていきました。そのための9ヶ月だったと思えば、また愛おしい日々だと思えるかもしれないな。


─ファンクラブの話

恥ずかしいですね、こう直接的に、皆さんに僕が映像とか動画とかの感じで挨拶をすることが出来て、あのー、ま、嬉しいです。

私はファンクラブというものに加入するのが初めてだったけれど、世間の反応を見ているとどうもORβITのファンクラブは普通じゃないらしかった。

特に、韓国側事務所の社長である(これも今でこそ分かったことだが)ヒチョンくんが、1回につき30分近くファンからのメールを読みながら喋る。

デビュー日も何の予定も公表出来ないまま作られたファンクラブに、それでも加入したファン達への、渾身の返信のように見えた。

僕は言葉で伝えるのが苦手だから、歌で示します
ただ楽しんで欲しい。心配しないでください。

誕生日に公開されたQ&Aからの言葉。これだけじゃなく、ヒチョンくんは何度も率直な言葉をくれた。時には社長だとかアルバムだとかのネタバレワードも投入して、ファンを楽しませて(ザワザワさせて)くれた。

ほぼ毎週更新の潤くんのラジオは、その声や内容や「定期更新」という最上の事実に何度も救われ安心させられた。

全員分の感想なんて書いたら、夜が明けてしまいますね。それだけファンクラブコンテンツは、メンバーからファンへの愛情に溢れていました。もったいないくらいに。


─グッズの発売

ペンライトの話をします。

6月末にはグッズショップがOPENし、大澤くんの努力の結晶は、9月末の特大発表に追い打ちをかけるようにファンの手元に届きました。

まだ楽曲もアルバムも何の発表も無いままグッズ販売をするなんて前代未聞すぎたけど、ペンライトはその最たるものだった。

あの時期は本当に何も分からなすぎて、「もしかしてORβITってアイドルやアーティストではないんじゃないか…?」「"7人の新しい旅が始まる"って、旅番組でもやるんじゃ?タレント業?」なんて喩えもあったりした。もちろん冗談半分だったけれど、半分はマジかもしれないと思ったりしていた。

だからこそ、ペンライトという存在で、ORβITはライブ活動も視野に入れたアーティスト業を目指しているんだと、様々な事情により語ること許されていなかった彼らにできる最大の匂わせをしてくれていた。

おかげで、MV公開時に部屋を暗くし、ペンライトを灯してスマホの前に待機するという、まるでライブ開演前のようなドキドキ感を味わうことが出来たのはいい思い出です。

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でも1番使っているグッズはダブルリングとイヤーカフです。あとTシャツ。

昨日のフラゲ日は感染予防策を最大限講じて渋谷と福岡と心斎橋に行きましたが、この長旅のお供はトートバッグでした。ORβITのグッズに思い出が溜まっていきますね。

1つ1つ意味の篭もった、大澤くんの子どものようなグッズ達が今自分の手元にあって、私の日常に溶け込んでいるというのが、何だか奇跡のようにも思えてきます。


─自社レーベル

「Present Label」。

この発表があった8月末は既にLazuriteも出て、アルバム発表もあった後だったから、いわば『ダメ押しのプレゼント』だった。

一応あくまでインディーズという形を選んだORβIT。

だけど全国のCDショップさんで取り扱われ、企画展まで開催され、既にいくつかの店舗ではフラゲ日に完売している。有線では11月に入ってから連日流れていた。


生き様が格好いいグループだ。

自分たちのやりたい音楽をやる。

アルバム名「OO(オーツー)」は、酸素であり、ゼロでもある。

枠組みに囚われず、自分たちの力でゼロから。

ここから始まるんだ。


そう思わせてくれるアルバム名と、それでもあくまでORβITの活動はファンへのプレゼントだといつも知らしめてくれるレーベル名。

重すぎるくらいだ。

この愛はどうやって返したらいいんだろうな。

ありがとうといくら言っても足りない。




──ヒチョンくんへ

今まで色んなことがあっただろう。

1歩引いて達観しているような佇まい、でも口を開けばどこまでも率直。人の目を引くその容姿、オーラを天性に持つから、プラスもマイナスも全部降り掛かってきただろう。

だけど貴方はその世界に居続けることが生まれながらの使命なんじゃないかな。時々見せるクシャクシャな笑顔や、胸の内が見えるような"隙"があって、儚く消えそうな天からの使いのような見た目とのギャップに皆魅了されていく。そんなギリギリのバランス感を持つ貴方が、日本語をどんどん上達させ、人間らしく悩みながら悪態をつきながら試行錯誤しながら所属タレントを抱える社長をやってる。

本当にありがとう。

直接は伝えられないけど、尊敬しています。

私は、貴方の言葉も大好きだけど、貴方が積んでいく実績を見続けていたいです。

そして貴方が思っている以上に、君は立っているだけで最高だから。どうかカメラとマイクの前にもずっと立ち続けてください。



──ヨンフンさん

私は貴方が大好きです。書ききれないほど数々の自由奔放伝説を持つ貴方の、穏やかさ、包み込むような優しさが大好きです。

"自由"とは、何にも囚われていないことを示すような言葉だけれど、ヨンフンさんの自由さは少し違う。周りを顧みていないんじゃなくて、周りへの愛情が多すぎて、溢れすぎて止められなくなっている感じだ。

FC内でヒチョンくんのQ&Aに出た過去2回、そして直近のORβITTVを見て分かったけれど、ヨンフンさんは皆を純粋な目でよく見ている。きっと善し悪しも、正も負も、全部見て受け止めて、でも顔には出さず消化してしまう。そういう芯の強さがあるんだけれど、ヨンフンさんのラブメーターがあまりにも振り切ってしまうと「おーユゴー♡」とか「プチプチィですね♡(?)」とかの言葉が天才的なセンスを伴って出てきちゃうんだ。

そういう、ベクトルの違う自由さじゃなくて、どこまでもプラスで、光りすぎて影も出来ないような"陽"のヨンフンさん、そのエネルギーで弟達を守ってくれているヨンフンさん。

大好きですよ。どうかずっとそのままで。



──大澤くん

貴方にはどれだけの感謝を伝えなきゃいけないんだろうな。今まで一体何度、ファンのことを想い、言葉にし、形にしてきてくれたんだろう。

皆さんお元気ですか?寒い日や暖かい日が続いていますが、皆さんが元気でいてくれることを1番に願っています!
皆さん、笑顔で、のんびり待っててください!

大澤くんのインスタグラムは、ファンへの優しいメッセージで溢れていて、時々見返しては貴方の思いやりが伝わってきて、その時のORβITとEαRTHがありありと蘇ってきて、泣きそうになってしまう。

いつも真っ直ぐな言葉でEαRTHを支えてくれてありがとう。

ビジュアルもどんどん磨かれていて、期待と楽しみが尽きません。

グッズも、デザインも、本当に素晴らしいです。大澤くんがいなければ、こんなに特色溢れる「ORβIT」というグループにはなってなかったんじゃないかな。

大澤くんがいてこそのおるびです。



──優心くん

最強の末っ子。愛らしさと、色気と、男らしさと、ファンタジーの主人公のようなオーラを全て兼ね備えていて、上手な甘え方と、上手なブラックさを知ってる。

なにより優心くんの"少年らしい"見た目や歌声は、あとの6人とは違う空気感を持っていて、核にもスパイスにもなる。

優心くんもまた、君がいなかったら今のORβITは無かったんじゃないかと思える。(もちろん、7人全員がそうなのは大前提として)

YOUNGで見せた、畏怖すら覚える気迫や色気は、その衝撃を増してUNIVERSEにも現れていた。留まることはないんだろうな。どこまでも君のパフォーマンスが進化する様を見ていたいです。

そして、"可愛がられる"ということは凄い才能で、可愛がられる方も自分の態度やアプローチの仕方を考えなきゃいけなかったりするから、そういう意味でも"無条件に誰もが可愛いと言えるメンバー"で"居てくれる"ことに、ありがとうと言わせてください。

嫌なことは全部聞かなくていいから。

耳は塞いだっていいんだ。



──潤くん

君は凄い。日本語も英語も韓国語も自在。ラップも歌もダンスも上手い。ラップに関しては「〇〇年に一度の天才」とかって話題になってもいいくらいだと思う。

3歳児キャラも可愛くて好きです。オーツーの告知動画やJUNADIOで溢れ出ていた、"萌え"と言ってもいいような、ハートを飛ばしているような甘い可愛い話し方は、ギャップに弱い地球人をイチコロにしています。

優心くんや大澤くんの可愛がられ方とはまた少し違う、お兄さん達が母国語でもリラックスできる相手で、素直に「はーい」とか返事しちゃうような、だけど自分の音楽観は明確で揺るぎないような、そういう可愛さと頼もしさを兼ね備えた人。

たぶんだけど、言葉にしないかもしれないけど、韓国のお兄さん達は潤くんのことを頼れる弟だと思っているだろうし、大切に思っていると思うよ。

君がいると「世界」という言葉が身近になる。夢物語じゃなくなる。

その溢れ出る最強のラップを、歌を、ずっと聞かせて欲しいです。

デビュー前最後の日にもJUNADIOを更新してくれてありがとうね。そういう所が人たらしなんだよなぁ。



──ユンドンくん

実を言うと3月のインスタライブでは、言語の壁があるんじゃないかという先入観から「馴染めているかな…?」と思ったりしていました。母国に帰れないストレスもあるんじゃないかと勝手に邪推したりして。

でも直近のORβITTVを見て気づいたのは、大人数でいるときは少し下がって静かに聞き役に回るタイプなんだろうなということ。

それが貴方の色気や、"赤ちゃん"とか""カワウソ"に例えられるようなパッと場を明るくする笑顔とのギャップを産んでいるんだろうな。魔性だ………。

彼の憂い、色気、哀愁は、ORβITの武器だと思う。ルビットくんのスポ画像でダントツにいいねがついてるの、美しいアイシャドウで飾られた美の化身のユンドンくんの自撮りです。

その魔性は楽曲内でもそうで、よくユンドンくんは2番になるまで出番が無かったりするけれど、サビを聴き終えて打ちひしがれたところにユンドンくんの甘い声が響いて、夢見心地のままトドメを刺されるような感覚になる。

歳を重ねるごとに、ますます新たな魅力を開花させるね。

いつも弟達と一緒にふざけつつ、時にはそっと聞き役に回るユンドンくん。聞き上手な人は、優しさと、飲み込む強さを持っているものです。おるび家ではたくさんありがとう。

母国でお兄さん達に囲まれて、また違った空気の中でリラックスできているといいな。でも日本勢はユンドンくんの手料理ロスみたいだから、また帰ってきてね。


──安藤くん

何から話せばいいんだろう。

私は日プの頃からずっと貴方が大好きで、応援させてもらってきました。

優しくて、強くて、純粋で、少し独特でちょっと変わり者で、ご家族を愛し、仲間を愛し、感謝と謙遜を常に持っている安藤くんが大好きです。

日プが終わったあと、「安藤くんが選んだ道なら何でも応援するぞ」と思っていたけど、だけど願わくば、気のおける仲間と一緒に笑い合える環境で、笑顔で楽しく過ごして欲しいなと思っていました。


今、私は本当に幸せです。

食いしん坊で不思議なキャラクターがだだ漏れていて、独特さも隠されることなくFCコンテンツで発揮されていて、動画も写真も笑顔ばっかりで。そして何より大好きな歌と存分に向き合えている環境に見える。


良かったなぁ。

12月~2月の自分に、今の安藤くんの姿を見せてあげたい。

安藤くんって、自分の高い目標はあんまり言わないんですよね。"今"が楽しいとか、"今回"どんな思いを込めたかとか、大体は"今"と近い未来の話を咀嚼して丁寧に大事に話している。そういう所が誠実さや真面目さを感じて大好きなんだけど、もしかして安藤くんは高い目標を声高に話すことに遠慮したり、謙遜しすぎているのかなと思う時があります。

だけど最近1つ、聞けて嬉しかったことがあります。

(K-styleインタビュー:コロナのために、今は思うような活動もできない状況が続いていると思います。この状況がよくなったら、真っ先にやりたいことは?)──トモ:決まってるっしょ!

「ライブがやりたい」って、明確に、"決まっている"んだ。

それを気のおける仲間と一緒にさらけ出せているんだ。


ORβIT、ありがとう。

ORβITを選んだ安藤くん、ありがとう。


また貴方の夢の続きを、まだ見た事のない軌跡を、陰ながら見させてください。

この道を選んでくれて、本当にありがとう。

有り余る幸せをありがとうございます。

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──アルバム『OO』、『Lazurite』

大きな大きなプレゼントだった。

歌詞も、歌声も、全てが、収録時に持てるものを全て出されたもののように思えるし、彼らの才能と決意がストレートに私たちに向かってきた。

全曲好きで大切で語り尽くせないけれど、Lazuriteという曲についてはどうにか書いておきます。

Lazuriteはファンの喩えとして歌われていて、ペンライトの名前もLazurite。ORβITがファンに"僕らを照らしてよ"と呼びかけるような歌詞。

Light my way now 繋がれ夢の欠片 僕らを照らしてよLazurite 永遠にLazurite


でもこれだけは知っていて欲しい。

ORβITの7人が、自分たちの夢を懸命に追っていて、その傍らでこんなにもファンを想ってくれていたこと、それこそが光でした。


長い長い準備期間、本当にお疲れ様でした。

光を追い続けてくれて、光で照らし続けてきてくれて、本当にありがとう。


今度は存分に自分たちの道を照らしてください。


ゼロからのスタートでも、日韓で分離していても、懸命に輝いている彼らの望みが叶いますように。

夢に手が届きますように。

7人が会えますように。


ORβIT、デビューおめでとう。



2020.11.11