#05-紡ぎ出すということ。流れに身を。
三十四歳は、ずっとずっと苦しい一人の時間を、日々を、たくさん過ごしてきたけれど、あの日を境にして、一人だけで誰とも話さずに過ごす日は、なくなった。家族がいて、友達がいて。とても恵まれている。ちょうどいいタイミングだったのかな。両親が仕事でいない日も妹がいる。夜にだらだら起きていても、お昼まで寝ていても、罪悪感を感じないでいい、そんな存在。心強い。私は、こんな家族、こんな妹がいて、別になにか特別なわけでもない、ありきたりな家族だけれど、幸せなんだな、恵まれているんだな、ってじわっとくる。
過去は、どんな過去でももう変えることができない。もう終わってしまったこと。過ぎ去ってしまった時間。だから、つらい過去は、ふっと頭に、こころに湧いてきても、それをぎゅっと抱きしめて、そこに置いていこう。どうしようもない過去は、未来へのパワーに繋がるいいものだけ、抱きしめて離さずに一緒に前に進もう。ただただ、ぎゅっと抱きしめて、置いていこう。そうやって、いちいちきれいな水の流れに身を、こころをゆだねて、いちいち自分的にきれいになって、きらきらになって、不純物を洗い流して、そしてゆっくりと流れに乗っていこう。
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