#14－紡ぎ出すということ。魔法のコトバ

　魔法のコトバで始まった私たちの世界は、その魔法が解けてしまって、また再び、お互いがいない現実の世界へと戻っていった。でも、大きなものを失った、とは思わない感覚が残る。だって、確かにこの８年間には、幸せなパワー、幸せな時間、それをパワーに乗り越えてきたこと、できた経験、人としての成長がたくさんあって、それらがしっかり自分の中に残ってる、これからの肥やしにきちんとなってる感覚がしっかりあるから。大好きな会社を辞めて大好きな人がいるところへ渡った自分。慣れない英語の環境の中で、アメリカやシンガポールと、やってきたこと。それらの経験の中で、なんでもどうにかなるやん！って自信がついたこと。大きな会社に属さなくても、不安に負けずに生きていく自信が出来たこと。違う家庭の仲間になって知った、新しい価値観や新しい家族のありかた。全てが、いまの自分をつくっている。そして、それらをちゃんと良い芽がでる肥料にできてる感覚が、しっかりある。だから、魔法は解けたけど、戻ってきた現実に存在してるワタシは、もう魔法にかかる前の自分よりずっとずっと人としておっきくなってた。そして、ずっとずっと自分のことが好きになっていけている。うん、ワタシは、大丈夫だ。