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#16-紡ぎ出すということ。未来の光景。

 しっかりピリオドを打ったあの日、それまで心身ぼろぼろになっていたけど、前に進む準備は万端にできていたことに気づいたのは、年の瀬あたり。とても適当なタイミングで適当な人に出会って、良い化学反応が起こっているし、これから起きる予感しかない、としっかりこころの中でそう感じることができた。

 新しいチャレンジの舞台として選んだNYへ、リサーチという名の1歩を踏み出しにいった。久しぶりのアメリカ。夕方にJFKに到着して、夜ホテルにチェックイン。お腹がすいていて、美味しいものをちゃんと食べたかったので、事前にリサーチしていた近くのタイ料理やさんがホテルのおすすでもあったことで、金曜夜の予約無しでウォークインで尋ねてみた。思ってたように混んでいて待つことになった。Cozyな店内には、今週1週間のそれぞれの働きをねぎらうようにいろいろなグループの人たち、家族や恋人たち、友達同士がせめぎ合っていた。みんなとても楽しそうにおいしそうに片手にはこれぞといって持ち込んだワインを持ちながら楽しそうに話ながら笑いながら思い思いの時間を過ごしていた。そんな光栄を疲れたそして寒さを感じる身体でぼんやりながめていると、あぁ、きっとこれから出会う大切な人とはこういう場所にきて、今日のことや日々のことやこれからの二人のことなどキラキラに満ちたあったかくてゆっくりとした時間を過ごすひとなんだろうな、と感じで、こころだけほっこりした。もし毎日忙しくてなかなかゆっくり話せなくても、せめて一週間に1度、そうきっと今夜みたいな金曜の夜は二人で美味しいもの食べるって決めて、忙しい中でもあったかい二人の時間をしっかりと持つ。そんな仲良しな二人になるんだろうな、と。隣にいるひとがどんなひとかは、これからのお楽しみでわからないけど、そんな未来の光景をなんとなくでも具体的にイメージすることができた。

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