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自転車のセッティング黄金比率

自転車のセッティングは、力の伝わるサドルの位置やハンドルまでの距離、ポストの高さなどなど上半身と下半身を連動させてようやく推進力が生まれるのでセッティングを出すのにみなさん相当苦労していると思います。
抜群なセッティングを出すために悩み、あまり理解していないため、なんとなく…だったりというのが現状だと思います。
ぼく達プロの競輪選手もミリ単位以下の微調整をし、その日の体調でも変化してくるので常に試行錯誤の繰り返しです。

しかし誰にでも簡単に出来、誰にでもあてはまる黄金比率の出し方があります。
今回はその方法を伝授したいと思います。

まずはサドルの高さ!
このように自転車を壁際に置き、片方のクランクを地面に対して90度になるようにして壁に捕まりながらサドルに股がってください。
その時はシューズを履かず素足です。
そして足を真っ直ぐに伸ばし足首を90度にして、下側のペダルに足裏が擦るか擦らないかの位置が黄金のサドルの高さです。

次にサドルの前後の位置!
これはクランクの長さが165の人限定なんですがこのようにシートピラーの中心の延長線上を辿ったサドルの中心点から先端まで距離を14.5センチにしてください。なぜかというと、大腿骨の先端、膝の関節、足首の関節を合わせた計3点を基点にしたときに最も力が伝わる黄金の位置です。

次にハンドルの位置と高さ!
ハンドルの位置は、このようにまず肘を90度に曲げサドルの先端にあててください。そして真っ直ぐに指を伸ばします。次に片方の手でハンドルに指をあてがいます。両方の手の隙間が指4本半の距離が黄金のハンドル距離です。

ハンドルの高さは、肘を曲げた時に、極力90°になる高さにしましょう。
これもなぜかというと、スピードを出したときに肘を曲げるとご覧の通り、ここにしか風が接触しません。逆に低すぎるとこのように腕全体に風が接触します。
要するに空気抵抗が自転車の最大の敵なので、空気抵抗の削減の意味もあり、かつ、上半身と下半身が連動する黄金ポディショです。
逆に高すぎると、体幹が抜け、上半身と下半身の連動が出来なくなります。

ぼく達プロは黄金比率を出しても、その他フレームのパイプでまったく変わってきてしまうので今だに正解に辿り着けません。本当に自転車は奥が深いです。とりあえずセッティングに関しては黄金比率なので確かめてみる価値はあると思います。あとはそれをベースに微調整をし黄金ポディションをぜひ見つけてみてください。

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