見出し画像

弟子の巣立ち

先日、弟子が競輪学校(今は養成所)から2人無事に卒業してきました。

ぼくには弟子が5人います。
これで全員プロに仕上げることができ、ようやくスタートラインに立たせる最低限の役目は果たせました。
ふぅ、肩の荷が下りた。ここからは自分の努力次第!茨の道が待っていると思うが、プロとして生き抜いていって欲しい。

ところで弟子って?!と思った人もいるでしょう。以前の記事にも書いたことがありますが
競輪界にも師弟関係があります。実はぼくにも師匠がいて(もう引退されましたが)、指導してもらい選手になることが出来ました。なので、これも順番ということで、ぼくも師匠になり、弟子の指導をしています。

それも完全なボランティア!
自分の時間や、やらなければならないトレーニングの時間も削って指導しています。成績だけじゃなくて、日常生活のあらゆることのフォローまで常に気にしています。まーまーめんどいが、責任もあるし気になるものは気になる。リアルな親として、子供の成長が楽しみなように
競輪界での子供である弟子達の存在は、やっぱかわいいし楽しみでもある。

今頃になって師匠の気持ちがわかる…

ちなみにここだけの話、ぼくがデビューした頃は、かなり反発していました。「ガミガミうるせぇーなー」とか「こんな練習じゃあぜってぇー強くなれねー」とか笑。
やはり、目の上のたんこぶ的な存在としか思えず、とことん避けていました…

今思えばホントくそガキだった~と思う…
弟子にぼくがやっていた行為をされたら、おそらく泣いちゃうかもしれん…

親孝行したいときには親はなしというが、今では自分の事しか考えていなかった浅はかさに気付き、「師匠!ホント当時はごめんなさい」という気持ちに達しています。

親になり親のありがたみを知る
自分が子供の頃、親はこんな気持ちで接してくれていたんだと思うと、やさしい気持ちになれる。弟子を持ち、師匠はこんな気持ちで弟子を見ていたんだと思うと、身が引き締まる。大人はお手本となる行動をとり、子供達には道徳的な人間性を磨いていって欲しいものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?