見出し画像

特別なタロットカード「0 愚者」の話

タロってデザれるイタコ/O-タロットクエスター主宰
シバタトモコです♪ まいどヽ( ・∀・)ノ
⇒シバタトモコ概略★


「0」というのは特殊な数字。数学的にも哲学的にもとても重要な意味合いや役割を持つ数字。パソコンは0と1の配列で成り立っていますし、「0」は数学上、特別かつ最強の数字として活用されています。

数学的な話はこちらのブログを参照してね。

哲学解釈としては、ゼロは無限と無を表すもの。ゼロは終わりであると同時に始まりである、という概念があります。

0解釈はこちらもどうぞ。


タロットにも、そんな「0」を冠するカード「愚者」があります。愚者も上記の記事にあるような意味合いも多分に含まれます。

愚者はタロットの中でも特別で重要なカードなので、今回ピックアップしてみます。

(マルセイユ版では番号は振られていません)


◆愚者は、実はかなりの賢者

画像1

愚者って、詠み手のメンタルや人生経験値によっては、浅くも深くもなるカードだと思います。

愚者は、1魔術師~21世界までを経験した上で、全て捨てて自由になる、という意味もあるので、愚者は22番ではなく0番なのです。

そして再び、1魔術師~の経験を新たな人生ステージで経験していいくという意味もあります。

なので、愚者は実はかなりの賢者。

さまざまな経験を経て叡智も経験値も全て持ち、エゴも利他も物質も愛も全て経験した上で、自分の自由の旅のために全てを捨てるのです。

旅に出るというのに荷物少ないし(笑)
けど何かしらん花はしっかり持ってるし(笑)

この一見アホか?と思える状態をどう捉まえるか?が、詠み手の経験値やメンタルが大きく左右する要因だと思いますね。

全てあるのに全て捨てるという、一般人から見たら「バカなの?」的な皮肉も込めて「愚者」「FOOL」なんて名前がついたんかしらね(笑)

無限、バカと天才は紙一重的な要素も多分に含むカードやし、同時に究極のの始まりと終わりを「同時に指すカード」でもあるんですよね。

全ての経験は自分の中にすでにあるけど、同時に全て捨てる覚悟で次のステージへ真に大切にしたい感覚だけを持って進むって意味合いがあるカードです。経験や叡智は既に備わっているので、楽観的に自由気ままに気持ちの赴くまま進む、とか、純真で無垢な状態も指したりします。

なので逆位置になると、全力で宇宙に逆らっているとも取れるし、現実味が無い夢想家だったり、無謀で軽率、落ちこぼれ状態、自己実現・人生の創造すら拒んでいる他人軸な状態、とも取れます。まあ悲惨w

まさに0番の如く終わりと始まりを表すカードで、シバタトモコ式タロットでは、大アルカナの最後として解釈しています。

◆宇宙・神領域を表す「0」番

タロットの中で、この0番を持つ愚者は特別なカードやと言われていて、一般的なカードの領域解釈として、ただ唯一、宇宙領域と設定されているのも愚者。

あのワールドでさえ、あの死神でさえ、天使領域だったり精神領域だったりするんすよね。

画像2

神(宇宙)領域 ⇒ **何者も及ばない領域かつ0(ゼロ)ポイント。
**天使領域 ⇒ **宇宙の抗えない流れの領域・集合意識領域
**精神領域 ⇒
個人の心理領域や潜在領域、精神領域
人間(現実)領域⇒ 現実的で三次元の世界

上記の解釈は、タロットの一連の流れは人の魂の成長の流れであるという事を示しています。そして、愚者からまた、人間領域に戻っていくのです。


◆シバタトモコ式タロットの「宇宙の法則カード」に愚者を入れない理由

シバタトモコ式の独自タロット解釈で「宇宙の法則カード」ってのがあるんですね。けど、愚者は入ってないのよね。

画像3

宇宙の法則カードは「世界」「審判」「タワー」「死神」「運命の輪」この5つ。「宇宙の采配」を体現しているカードたちで構成しています。

詳しくは下記も見てくださいな。

では、なぜ宇宙そのものである愚者を宇宙の法則カード群に入れないのか?
ということについて。

愚者は宇宙の流れを体現した先の「宇宙そのもの」なワケで、「0」の文字が表す通り、何者にも影響されないし、何者にも影響もしないわけ。

0は「無であり無限」だし、「始まりであると同時に終わりでもある」のですよ。そんな特別な番号・カードを他の番号・カードとは一緒にまとめることはできないのです。

たとえ天使領域に属するワールドであっても審判であっても、宇宙・神領域でありゼロポイントを示す愚者と一緒にすることは、タロットに意味づけられたコト全てが崩壊してしまうし、「0」の意味合いも崩壊するので、宇宙の法則カード群には入れなかったんですよね。


◆特別だけど特別扱いしない

愚者は上記につらつら書いたように特別なカードではあるんですが、特別扱いできないカードだと思います。

なぜなら、0である以上、それ以上もそれ以下もないのです。全てありながら全て無いのです。
さらに、神・宇宙領域というのは、何者にも比べられないものなので、上にも下にも扱いようがないのですよねえ。

そこに特別視を入れる時点で、三次元(人間界)になってしまうので宇宙領域では無くなってしまいますわな。


◆おまけ:愚者の「Before/Afterタロット」のストーリー

ユニバーサルウェイト版のタロットの絵柄を元に、タロットカードのBeforeストーリーとAfterストーリーを描いたタロットがあるのですが、

これの愚者がパンチ効いてて面白い(笑)
ほんと、宇宙って素晴らしい(笑)


Beforeタロット

画像4

全てを捨て身軽に気ままで自由な旅をする男性が、犬を見つけてついていくと…

通常版タロット

画像5

あまりの景色の良さに浮かれる男性、愚者。犬が「おい!落ちるで!」と吠えてるように見えるw

Afterタロット

画像6

浮かれすぎて崖から落ちてひっかかる愚者は、なんとそれでも花の香りを嗅ぐ余裕!w宇宙規模の余裕はひと味違うw

荷物捨てるんかーい!w花の匂い嗅いでる場合かーい!w


シバタトモコ式の愚者のざっくりとした見解、お付き合い頂きあざました♪


★スキ(♡マーク)をクリックすると、簡易タロット占いが見れますよ♪
(内容は適宜更新しています)


サポートしていただいた分は今後の活動の発展等に役立たせていただきます♡