銀河フェニックス物語【出会い編】第五話 今度はハイジャックですって?!①
第一話のスタート版
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アラ星系に入ったところで操縦席の『厄病神』がつぶやいた。
「一般船はアラツーの着陸許可が下りにくくなってんな」
「え?」
焦ることを平然とした顔でこの人は言う。
惑星アラツーで先方との打ち合わせが入っているのはきょうの午後二時。今、着陸許可が出ないと間に合わない。
やっぱりこの宇宙船、フェニックス号で来たからだ。ティリーは頭を抱えた。
『厄病神』の船で出かけると契約が失敗すると言うジン