柏レイソル雑評価

みなさん2019シーズンもお疲れさまでした。
最終的にはなんやかや優勝して昇格という結果に相成ったわけですが、かなり苦戦したシーズンでしたね(特に前半戦)
オフにみんな、特にACLを戦うために補強した江坂、瀬川、小泉、山崎、亀川などやJ2に収めるにはもったいない伊東や小池、オルンガは間違いなくいなくなると覚悟していたので、結果として海外挑戦の伊東と中山、借りパクのディエゴと秋野を除くと開幕前の主力級の移籍は鈴木と亀川とボギョンくらいでおおよそ残ってくれて驚愕と感涙に包まれました。
自分用まとめ感がつよいっていうか完全に自分用まとめなんですけど、今季それぞれの印象を簡単に…()が背番号で。最初名前の後ろに置いてたけど年齢に見えたので前に持ってきました。

移籍まとめ((R)は期限付き)
開幕前
in:古賀(福岡から復帰)、染谷(京都)、高橋(神戸) 、田上(長崎)、小林(湘南から復帰)、菊池(浦和)、村田(清水)、ヒシャルジソン(セアラー)、ガブリエル(フラメンゴ)(R)
in2(ユース昇格組):杉井、上島、山田

out:鈴木(浦和)、亀川(長崎)、中山(ズヴォレ)、ナタン・ヒベイロ(フルミネンセ)(R終了)、細貝(ブリーラム)、中川(寛)(湘南)(R)、キム・ボギョン(蔚山)(R)、伊東(ゲンク)(R)
out2(昨季期限付き組):橋口(町田→宮崎)(R)、増嶋(千葉延長)(R)、ユン・ソギョン(ソウル→江原)(R)、秋野(湘南が買い取り)、安西(山形→ブラガ)、ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京が買い取り)

夏の市場
in:山下(C大阪)、川口(新潟)(R)、マテウス・サヴィオ(フラメンゴ)(R)、三原(神戸)(R)、ジュニオール・サントス(フォルタレーザ)

out:猿田(鹿児島)(R)、高木(松本)、小池(ロケレン)、パクジョンス(鳥栖)(R)、中川(創)(相模原)(R)、小泉(鹿島)、村田(福岡)(R)


GK
(23)中村航輔
相も変わらぬセービングの冴え。昨季に短期間で脳震盪2回とかいう選手生命はおろかモノホンの生命の危機って感じの案件に遭ったものの、復活した今季は抜群の好守を連発して負け試合を引き分けに、引き分けの試合を勝ちにしてチームを支えた。
あと代表にも呼ばれだしたが序列が権田>シュミット>川島のさらに下らしい感じで明らかに使う気はないのにとりあえず呼んどけみたいな感じでベンチを温めに行かされるのはどうなんすかね。

(1)桐畑和繁
中村が代表に選ばれて離脱した時とカップ戦要員として今季も第2GKを全う。

(16)滝本晴彦
出場はルヴァンのアウェイでの東京戦のみ。もうちょっとチャンス与えても良かったと思う。

CB
(15)染谷悠太
良い補強だとは思ったけど、正直まさかここまでガッチリハマるとは思わなかった。今季の守備の要でありCBのファーストチョイスの立ち位置を確立、第2キャプテンも務めた。
終盤戦の愛媛戦や水戸戦でついにゴールを決めて安堵していることだとも思う。守備での貢献度は計り知れないが、セットプレーでは鎌田が結構決めてる中で愛媛戦まで1点も決めてなかったので()

(2)鎌田次郎
昨季途中までの中山雄太&中谷進之介体制崩壊から凋落していろいろ試す中で結局染谷&鎌田に落ち着いた感はある。なお夏に山下が来てまた変わってくるもよう。
地味〜にセットプレーから点を決めるし、前半戦の京都戦や山形戦はそれが唯一の得点で勝利をモノにしているためなんとも頼れる存在となる。
大谷ベンチ外、染谷出場停止の41節町田戦で今季の優勝シャーレを掲げた。

(50)山下達也
彼ほどの実力者がなんでJ2に…?って正直なんで来てくれたのかよくわからなかった補強()
加入当初はなかなか使われなかったけど途中交代とかで使われはじめ、鎌田や染谷の累積でスタメンに選ばれてから序列が上がった感じがする。
染谷&山下>染谷&鎌田>山下&鎌田 といった感じ。"山下"達也と鎌田"次郎"で某アイドルですねってどこにも通じないようなネタを放つのはやめなさい(筆者しか使っていない)。

(3)田上大地
今季長崎に移籍した亀川諒史とトレードのような形で加入したが、シーズンを通して信頼を得ることはできなかったもよう。
カップ戦要員や急造SB要員として便利屋稼業でアピールをしていたが厳しいところ。

(22)パク・ジョンス
昨季炸裂しまくっていた最終ラインでのコネコネを見かねてか、今季はたまーにカップ戦要員としてボランチの位置で使われたが夏に鳥栖へ。期限付きの形ではあるが片道であろうと思う。

(20)上島拓巳
序盤戦では染谷の相方探しや3バックのテストの中で何度か起用されていてそれなりに良いモノを見せていたとは思うが、ネルシーニョは鎌田を選んだため後半戦はほとんど出番がなかった。
ちなみに苗字の読みは「かみじま」であり、「うえしま」とかではないです。

(34)杉井颯
カップ戦でたまに出てきたくらい。試合での動きより村田のSNSにちょいちょい出てきて可愛がられてんなって印象のほうがつよかった。

SB
(13)小池龍太
昨季降格が決まった、となった時まず伊東純也と彼の海外移籍は妨げてはいけない(戒め)、という構えになっていたもののまさかの残留。相変わらず頼れる存在だったものの(やはりというかなんというか)夏にベルギーへ移籍した。

(33)高橋峻希
加入の報が入ったとき、小池の後釜かと思ったがまさかの小池残留により前半戦ほとんど出番なしに終わり、小池が移籍した時期に怪我をしていたこともあり出番がほとんどないままシーズンを終えることに。
復帰できたタイミングでは前線の瀬川がサイドバックに起用されていたため高橋が入ることで安堵の声も上がったが、同時期にネルシーニョが後述の川口を認めたのかいきなりポジションの取り合いのような形にもなった。

(32)川口尚紀
小池がベルギーへ移籍すると決まった直後に新潟から来たニューフェイス。手が早いなフロント。
と思ったのも束の間、ネルシーニョのお眼鏡に適わなかったのか彼を安定して起用せず、先発で使ってもフルで使わず、他には若手の田中を使ったり、果ては前線の瀬川をサイドバックに起用する蛮行もあったが、終盤戦になってやっと認められたのかちゃんとした出番が回ってくるように。
新潟からは期限付きではあるが、できれば完全移籍で欲しいところ。別方向からの補強が無ければ普通にファーストチョイスになると思う。…ネルシーニョ的に足攣らずに走り抜ける体力が付くか次第なところもあるが。

(4)古賀太陽
不動の左サイドバック…ではあるが、迷走していた序盤では3バックの左も担当。
最近はより安定感も増してきて攻撃参加も行うようになり今季はリーグ2得点。今後も楽しみである。

(6)高木利弥
迷走していた序盤戦においての被害者No.2。昨季左サイドバックは彼で安定やなって一安心していたのも束の間。
彼がいるのに前線の菊池大介をサイドバックに置いて起用し続けたことも続き、ほぼほぼ出番が回って来ず夏には松本山雅へ。
タカギも(松本で)頑張ってるし、俺も頑張らないと!

(24)宮本駿晃
昨季はサイドのオプションとして左右前後いろいろな起用をされたが、今季は序列が下がり出番はルヴァンくらいになった。

MF
(7)大谷秀和
頼れる柏のバンディエラは年齢もあってか稼働の試合数は減ったもののチームのバランサーとして貢献を続けた。

(35)ヒシャルジソン
開幕4試合で4イエローで最速で出場停止になるなどした時期はおいおいと思ったが、Jのジャッジにも慣れてきたのかどんどんとイエローの回数も減り、持ち前の危機察知能力でバンバンボールを刈り取りまくった。
Jのジャッジ基準を理解したヒシャ、レオシルバ並の反則ボランチになりそう(願望)。

(8)小泉慶
迷走していた序盤戦においての被害者No.1。
割と層の厚い中盤にいきなりヒシャルジソンを補強し、ポジションもモロ被りなためロクに出番も与えられず夏に鹿島へ。

(5)小林祐介
境遇としては小泉とほぼ同じなのだが、ユースのよしみかこちらは残留。
ただこのままベンチに入るかどうかも微妙という立ち位置を良しとするはずもないだろうし今オフ動くかもしれない。

(17)手塚康平
エレガントな左足は今季はなかなかに不発に終わった。
というか、シーズンのハイライトは恐らくフェルナンド・トーレス現役最後のゴールの起点となったロストになるほど良い活躍はあまり見せられなかった絶不調シーズン。再起に期待したい。

天皇杯 サガン鳥栖vs柏レイソル 
https://youtu.be/fKi8Fls559w

(27)三原雅俊
夏に神戸から来た新戦力。
正直加入発表時に「えっ、このポジション要る?」と思っていたが、割とキャプテン大谷のような潤滑油のような気の利いた働きを見せた。千葉戦では2ゴールを決め三原ロールも炸裂。
神戸からは期限付きなのだがどうするのか不透明。ヒシャの相方として大谷の役割をこなすというのは小林も手塚も違う気がするが、三原を買い取るのか小林や手塚をその役割に改造するのか…

(9)クリスティアーノ
「柏のレジェンドになりたい」そう(2018年夏前の)インタビューに答えた彼は降格したチームに残り、1年で引き上げるために奮戦。相変わらず瞬間湯沸かし器かってくらいアツくなりすぎることがあるものの、終わってみれば17G18Aと素晴らしい数字を残す。
終盤戦では本人曰く「キャリア史上最悪の怪我」(全治2週間)を負ったりもしたが、シーズン通して安定した反則級の働きで攻撃を牽引した。あと時折素早いロングスローでチャンスを演出する光景が目立つようにもなった。

(18)瀬川祐輔
降格に付き合ってくれた主力の一人。昨季江坂or瀬川で争っていた枠が伊東の移籍により二人とも起用の形になり出番も増した。
夏のホーム新潟戦前に「クリスやオルンガを攻め残りさせるために守備練習に力を入れています」というインタビューを見たその試合の途中から右サイドバックに配置されてるのを見て「そォォォうじゃねェェェェェェだろネルシーニョォォォォォォ!!」となったのは私だけでしょうか。私的に彼の守備はサイドハーフ視点だと上々だけどサイドバック視点だと落第点なのです。
いくら前線にサヴィオ、オルンガ、江坂、クリスを起きつつ瀬川も使いたいからってそれはファイヤーフォーメーションが過ぎるズェ。

(38)菊池大介
浦和に移籍した鈴木大輔とトレードのような形で加入した。ダイスケを放出したらダイスケが加入したでござる。
ポスト伊東純也と思ったのだが、序盤何故か左のサイドバックでしばしば起用されたりした。古賀が安定して左サイドバックに入ってからはクローザーとしてたまに出る程度に落ち着いている。

(19)ガブリエル
今季加入の二列目軍団の一人。伊東で安定していたところだったので複数人取って誰かハマらないかなっていうガチャをしていたのかもしれない。
結果から言えばガブは失敗の部類に入る結果となってしまった。夏にサヴィオも来たためさらに肩身は狭くなってしまったことかと思う。
ローン加入のためお返しすることになると思うが、本人が割と日本を気に入っているらしいので別のJクラブに加入するドゥドゥパターンになるかもしれない。

(30)村田和哉
今季加入の一人だが、SNS盛り上げ隊みたいな役割になっていた感。怪我により戦線離脱したまま戻ってくることはなく福岡へローン移籍した。

(22)マテウス・サヴィオ
ガブリエルがパッとしないこともあり新たなブラジル人ガチャを敢行した結果来たSRブラジリアン。
夏場の加入で結果7ゴールは十分合格の数字と言えるしサポーターの心は掴んでいるのだが、OPなしのローン移籍契約のため完全移籍には1から交渉する必要があり、一説にはサヴィオの移籍には24億円とも言われる莫大な額が設定されており、Jクラブに買い取るのは無理ゲーレベルなのが辛いところ。
だがこの度ローン契約が1年延長されたとのことで、来季いっぱいまた柏の一員として活躍してくれることでしょう。

(25)田中陸
他の若手同様カップ戦要員だったが、小池の移籍直後は高橋の怪我、川口をあまり信用しないネルにより右サイドバックで起用されはじめ、サイドバック瀬川爆誕までスタメン起用もあった。

FW
(26)マイケル・オルンガ
微粒子レベルの確率で何やってんだよ団長ォ!ってなるかと思っていたがやっぱすげーよミカは…!となった。
まさか降格に付き合ってくれるとは思わなかったが、J2では文字通り規格外の存在として他を圧倒しチーム得点王に。最終節にまさかの8発ぶち込んで今季のゴール数を27まで伸ばしたものの、今季爆発していた新潟のレオナルドが28点取って逃げ切られたためゴールデンブーツはお預け。
ケニア方面のジャーナリストが「日本なんてDF誰相手にしたってわかんねえだろベルギーかスウェーデンに行け」と言ってるのを見て(ベルギーリーグも大概だけどスウェーデンリーグのプレイヤー強そうではあるけど言うほどわかるかな…)ってなったのは秘密だ。

(10)江坂任
降格に付き合ってくれた主力の一人。今季の戦いにおいては2トップの一角、というより1.5列目のリンクマンとして中盤とオルンガを繋ぐ、または自分も攻めるというスタンスで無くてはならないプレイヤーに。
ちなみに蛇足ではあるが令和の柏ファーストゴールは彼でした。(5/4のアウェイ鹿児島戦。その後逆転されて黒星を喫したのは秘密だ())

(11)山崎亮平
加入時から地味な扱いが続いた(同時加入の江坂・瀬川・小泉のインパクトが強かったため)が、彼も降格後も残留。今季は負傷で半年以上の離脱を強いられるも終盤戦ではベンチには戻ってこれた。

(31)ジュニオール・サントス
9番タイプのFWがオルンガしかいないので夏場に加入したブラジリアン。ただ適応に苦戦し、結局のところ真価を発揮することはなくシーズンを終えた。
ローン加入だったらまあお返しすることになろうなという感じなのだが、彼は完全移籍なのでオフにネルシーニョがどれだけ鍛えるかによりもしかしたら来季化けるかもしれない

(39)細谷真大
39プロジェクト柏担当()
ちょこちょこ試されてはいたがゴールという結果は残せず。
今季はユースと二足のわらじだったが、来季からトップ登録されたので期待したい。


来季に向けての補強については
GK
航輔がまだ海外挑戦しないのであれば不要

最終ライン
CBはそめやましたで安定しているのでそこまで…という感じ。(来季じゃなくてもいいけど)ワンチャン中谷進之介くん買い戻したいくらい()
右は川口を買い取れたら高橋&川口で十分って感じで補強の重要度はぐっと下がる一方で、左は本職級が古賀だけって他より層薄くない?ってなるので一人欲しいかもしれない。菊池とか田上とか高橋を無理くりここで使うのとどっちがいいのかはわからない。

三列目
借りてる三原が買い取れるかわからないのと、小林辺りの状況も少し読めないのもあって少し難航しそうな気がするヒシャの相方探し

前線
瀬川orサヴィオ-オルンガ-江坂-クリスの攻撃陣のフィットした時は爆発的なのだが、全員フル稼働できるわけではないのでオプションというか別のメンツなら攻め方もガラッと変えないとという気はする。
とりわけリンクマンやってる江坂は現状唯一無二感あるのでその控えは一人欲しいかもしれない。あとはオルンガの控えであるジュニオール次第ではもう少し欲が出るかもしれない。
これから前線の移籍話も出てこようがとりあえずクリスはこのままずっと柏にいてくれるよ(楽観)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?