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【さて、芸術とは何か?】

京都芸術大学で講義をして3年、アート思考のセミナーをはじめて1年半、ストリートアカデミーだけで100回の講義を超えました。他も入れるとのべ1500人以上の人前で芸術について話してきました。

人前で芸術を語る事に抵抗がありました。実際、どれだけの芸術家を知っているか?どれだけの作品を鑑賞したか?と言われたら、趣味の域を出るものではなく芸術家の名前をあげろと言われても大した数は出てきません。芸術が教養だとしたら、自分は芸術については全くの無教養です。言えるとしたら広く浅く気になるものと自分の感性(内発的動機)のまま見てきただけで、それは密教を学びにインドを放浪したり、バリで踊りを習ったり、譜面も読めないのにジャズを演奏したり、CDをリリースしたり、アートフェスのプロデューサーをやったり、音楽フェスを17年もオーガナイズしたり、映像のプロデュースやプロジェクションマッピングやったり、ミュージシャンを集めて日本最大のデータベースを構築したり、色々やって来た事は全て意味があって多様な経験を共有する事で人様の為になるのかな、、くらいなものです。

「芸術とは何か?」について誰が正解を言えるでしょう?誰が本当の芸術を理解しているでしょう?多様な解釈で成り立つから人の表現な訳で、もし「正解」もしくは「真理」が言えるとしたら多様性を否定することになりかねない、それは既に芸術ではないのかもしれない。なので、学者さんや批評家の知識や経験に比べたら私ごときかもしれませんが、これが芸術でこれは芸術でないという基準も私やあなたしか決められないもので良いのかもしれない。目の前の作品と心の底から感性を交わす事ができたり、意味もわからない、誰が好むかわからない作品を貪るように創造したりする事が出来ていれば芸術を語る資格があると思っています。

「私が芸術である」だから
「好きか嫌いか」「心が動くか動かないか」は私の基準で良いと思っています。
さて、あなたにとって芸術とは何でしょうか?


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