1kg700円で市場に売られてたマンゴーが販売開始10秒で売り切れる人気商品になるまで
っぽいタイトルに憧れてつけてみたけど、ただただ自分のために書いた備忘録みたいなもんです
先日あいめこさんが投稿していた『飲む、コ酢メ』の話の中にあった「推す力は商品の自信からなる」ってのと「ただいい商品をちょっとしたテクニックで広めるだけ」に大共感して急に書きたくなったので勢いだけで書きました!(勝手に載せてすみません)
ノウハウ的な話はほとんどなくて、「運」と「当たり前のことを当たり前にやっただけ」な話だけです
大したことは何もしてません。
無駄な話はしてます↓
マンゴー販売を始めたきっかけは父の一言
「今年おじいたちのマンゴーがたくさんあって余まりそうみたいだけどあんたネット使って売れたりしない?」
ちょうど里帰りで暇を持て余していたので、何の確証もないのに即答で「うん、できるよ」って答えたのが販売の始まり
早速祖父の家に行き、マンゴーの写真を撮影しました
そしてその日のうちにメルカリへ出品
そのときの私は「他にもメルカリで販売してる人はちらほらいるし、すぐ売れるだろう」なんて呑気に考えていたと思う
でも3日経っても、1週間経っても、全然売れない
それもそのはず、
私が出品したマンゴーは当時メルカリで販売されていたマンゴーの中で一番高い値段でした
『評価が命のメルカリで、ひとつの評価もない謎の農家が高値でマンゴーを販売している』しかも、安ければ安いほど売れるメルカリで。
そりゃ売れるわけない。当然である
根拠のない自信は一瞬で崩れ落ちたけど、”祖父母のマンゴーは一度食べて貰えれば絶対に価値をわかってもらえる”って自信はあったから、絶対に安く売りたくないっていう変なプライドがありました
だから料金は絶対に変えたくなくて、そのままの料金でも売れる方法を考えることに
そこで真っ先にやったのが『説明欄を変えること』
すぐにメルカリを開き、祖父母のマンゴーの魅力が最大限に伝わる文章に変えました
そしたらびびるぐらいの速さでソールドアウト。それくらい祖父母のマンゴーは魅力で溢れていた
初めて買ってくれた方のアカウントは今でも覚えてます
そこからはポツポツと売れ始めました
定期的に売れ始めたのは一番最初に買ってくれた方が評価コメントを書いてくださったあと
やはりメルカリは評価が命である。(確信)
良い評価が1つでもあると一気にアカウントの信頼性が上がる。逆に悪い評価が1つでもあると良い評価が100個あったとしても一気に信頼性が下がってしまう。それがメルカリだ
悪い評価だけは絶対につけてはダメ
そのため、購入者への対応はいつも以上に気を遣います
もちろん評価のためだけではありません。購入者の対応に気を遣うのにはもう1つ理由があります。
それが"ファン化"
ただの”リピーター”から”ファン”へ
メルカリを始めた時点でこの先もメルカリを使って売るつもりはなかったので、とにかくファンを増やすことに集中していました
プラットフォームをどこに変えてもついて来てくれるファンが欲しかったんです
ファンをつけるにはどうすれば良いかめっちゃ考えて教祖本とか読んでみたりしたけど、やっぱ一番大事なのは
一度購入してくれたお客様のことを記憶しておくこと
基本中の基本すぎて書くことではないかもだが。
とくにメモとかはしていないけど、頭の中にお客様との会話とメルカリのアカウント名、発送するときに出てくる本名だけは叩き込みました
とは言っても難しいので、伝票は絶対手書きで書くと決め、書きながらも覚えました(これめっちゃ効果的で、次回注文してくれたときに名前と住所を見れば、あ!ってなります)
お客様の名前を覚えることを重視した理由は、何より祖父母のマンゴーに絶対的な自信があったことが大前提で、マンゴーが好きな人なら絶対にリピートしてくれる確信があったからです
実際のリピート率は7〜8割くらい。正確な数字は覚えてないけど、1年目に書いたお名前が2年目の注文の中にたくさんあってとても嬉しかったのは覚えてます
そして迎えた2年目はかなり重要な年。
メルカリから抜けるにはただのリピーターをファンにしなければならないので、ここで活躍するのが私の記憶です
1年目にした会話を2年目で掘り起こして、取引メッセージに織り交ぜました(これを2年目→3年目って感じで続けていきました)
「今年”も”ご購入いただきありがとうございます!リピートいただいてとっても嬉しいです!
確か去年妊娠中でしたよね…?お子様は無事産まれましたか?ご報告楽しみにしています。
では発送後またご連絡しますので、よろしくお願いします!」
こんな感じ。
他には、
「今年もご購入してくださりありがとうございます!去年お父様が大好きで購入したっておっしゃってましたよね!気に入っていただけましたかね?
今年もぜひお楽しみいただけると嬉しいです!」とか。
メルカリは割と相手との距離が近いし、こういうやり取りが出来ることも魅力のプラットフォームなので、ファンをつけたい私にはもってこいでした
それにこういったやりとりは私にとって全然苦痛ではないし、むしろ楽しい
やりとりを丁寧に行うと感想をいただける数も増えて大変さ以上の嬉しさを味わえます
販売期間中は一日中スマホに張り付いてずっと取引メッセージでやりとりをしていました
ここで問題なのは、メルカリが他サービスへの流入を禁止していること。他サービスの名前を出すと速攻で警告されます。そりゃそうだ
だからそこだけは本当に慎重に行いました
他サービスの名前は一切出さず、”匂わせ”だけしました
質問が来たときの返信などで「メルカリ以外でも販売していること」を匂わせていく
「ココ以外で販売してるものの数を確保しないといけないので〜」とか、「メルカリ分の在庫は残りわずかです!」とか
今考えると本当にせこいなと思うけど割と意味がありました
梱包の中にSNSのアカウント名を書いたチラシを入れるとかでもありだったと思うけど抜け道みたいであんまりやりたくなかった(めちゃくちゃリピートしてくださってる方にはメモを入れたけど)
それでメルカリで買ってた人がどうやってSNSのアカウントに流れてくるのかってところなんだけど。
この時点ではもうメルカリで結構売れていて(メルカリで売る方法は省略する)、
とくに販売開始直後は出品してすぐに売れることは知っていたため、それをTwitterで実況しました
(多分うぜーと思ってた人もいると思う、、、ごめんなさい)
「メルカリで出品しました!」
「売れました!ありがとうございます!」
これの繰り返し。
そうすると、Twitterを見てメルカリに行った人が「告知のおかげで買えました!」とか「Twitterからきました!」とかメルカリ内で書いてくれる
↓
そしたらもうすでにファンになってくださってる方や興味のある方がそれを見てTwitterで検索してアカウントを見つけて来てくれる(実際に「検索してきた」って方が結構いました)
メルカリは、Twitterに来て!はダメだけどTwitterから来ました!は対策されてない(はず)ので、ここを狙いました
この辺は確証なくこうなればいいなって想定でやってたからただただ運が良かっただけだと思うけど。
じゃあそもそもTwitterでの集客はどうしたの?
ずばりプレゼント企画です。ど定番。
スキルも知名度もない私にはこれくらいしかできることがなかったのが正直なところ
その代わり、「ただ与えるだけで終わってしまうケース」や「何の成果も得られず数字だけのフォロワーが増えてしまうケース」を避ける工夫はしました
プレゼント企画って賛否両論あるし、あんまり使わない方が良い手ではあるんだけど、
何度も言ってる通り祖父母のマンゴーには絶対的な自信があって、しかもマンゴーはプレゼントでもらえるなら食べたいと思えるちょうどよい商品(ここポイント)
だからこそ、プレゼント企画がぴったりだなと思ってやることに決めました
ここでターゲットにしたのはプレゼント企画につられて来た方ではなく、マンゴーが好きな人
マンゴー自体は知ってるし好きだけど、祖父母のマンゴーは知らない層
少なくともプレゼント企画で誰かがリツイートすればフォロワーのタイムラインで見られるわけで、そこにたまたまいる上記の層を狙いました
プレゼントで貰えるなら食べたいって思ってる層に拡散してもらい、マンゴーを好きな層に見つけて貰うってわけですね(そう簡単な話ではないけども)
そんでプレゼント企画をやりながら、先ほどお話した販売実況を並行して行っていきます
たまたまプレゼント企画でフォローしたアカウントだけど、こんなに売れてる商品なの?って興味をもってもらいたかったので。ここが狙い
メルカリではすぐ売れるので、
販売しました!→売り切れました!(この間の時間は1分も満たない時間〜3分以内。ここがポイント。)
の販売実況がリアルタイムでできます
なにかに興味を持つときって、興味を持つ理由はひとつじゃないと思うんですよ。たくさん要素がある中のこれとこれに惹かれて興味を持つみたいな
実況は"興味をもつためのひとつの理由"になってほしくてやりました
こんなにすぐ売れるほど人気商品なの?って少しでも興味を持ってもらえたら勝ち。
で、実際はどうだったかと言うと、想像以上の効果で3年目にはメルカリとTwitterの売上がほぼ半分半分になりました
1年目:SNS10%、メルカリ90%
2年目:SNS20〜30%、メルカリ70〜80%(曖昧)
3年目:半分半分
4年目:SNS90%、メルカリ10%
5年目:SNS100%(在庫が足りなくなった)
簡単にまとめるとこんな感じ。
SNSってやっぱりすごい
↓ここからが予想してなかった出来事で、Twitterでの売上を伸ばせた理由にもつながる話
ここまで想定してた!って言えたらかっこいいですけど、完全に後付けです
すぐ売り切れる商品のため、買えた人は人気商品を買えたことをつぶやきたくなる(SNSの特性)
↓
そのためお願いしなくても、購入できたこと、届いたこと、美味しかったことをTwitterでつぶやいてくれる
それを私がリツイート&リプする
↓
プレゼント企画で集まった人に見てもらえる
↓
ちょっと興味あるかも程度だった人がすぐに売り切れてる様子と実際の感想を見て興味を持つ
↓
買う
この流れができあがりました
最終的なリツイート数はたしか2500とかだったはず。ここの記憶は曖昧(プレゼントするアカウントとは思われたくないので、プレゼント企画が終わったあとは速攻で投稿削除してます)
これはSNSの特性にうまくハマった部分だと思います
私もここまでは想定していなかったし、ただただ運がよかっただけ
でもプレゼント企画のタイミング、プレゼント企画をやる意味、プレゼント企画の見せ方、プレゼント企画後どうするかだけはちゃんと考えてやってました。いわゆる懸賞垢だけにフォローされるアカウントにはなりたくなかったから
ちなみにプレゼント企画で当たった方は、次の年お金を出して購入してくれました!!!大感謝!!!
ここまで生意気に話しといてあれなんですが、作りたてのアカウントで2500件以上リツイートされたのはまぎれもなく、本業でお世話になってるクライアント様たちのおかげです(本業はライターやってます)
懸賞垢とかがリツイートしていたら多分こんなに購入してくれる人はいなかった。信頼できるアカウントがリツイートしてくださったおかげで、数多くの懸賞垢ではないアカウントの方々が応募してくださったのだと思います。思うと言うか事実
だから今でもずっと感謝してます
メルカリからTwitterに切り替えたあともメルカリで対応していたようなやりとりはずっと続けていて、今では「対応が良いからリピートしてる」と言ってくださることも増えました
メルカリの取引メッセージからTwitter・InstagramのDMに変わってからマンゴーの話だけではなくたわいもないやりとりも増え、お客様ともさらに仲良くなれた気がします
私は絶対に既存のお客様を優先する、大切にすると決めているため、この辺のやりとりは不可欠です(今後もっと色々やれたら買えば買うほどお得になる仕組みができたらいいなと思ってる)
販売期間中はずっとスマホに張り付いているくらいお客様とのコミュニケーションを大事にしてるのですが、その代わり販売期間以外の約11ヶ月間はSNSを一切更新しないスタイルを貫いています
これは本業に影響出したくないのはもちろん、人ではなく"祖父母のマンゴーのファン"に買ってもらいたいからってのもあります(矛盾してますが、、、)
それでも1年間ずっとフォローして待ち続けてくれるお客様がいることにめちゃくちゃ幸せを感じていますし、お客様みんな大好きです!
いつもありがとうございます!!!
そんな感じで現在はほぼ100%SNSのみでの販売です
おかげさまで今は販売開始後10秒で売れるほど人気商品になり、ありがたいことに毎年完売できています
今年はマンゴーが足りなくて「買えないんだけど!」とメールが来る羽目になりましたが、そのメールすら嬉しかったです。(その後謝罪し、お客様が頑張って待機してくれて4回もリピートしてくださいました。ありがとうございます。)
販売開始後すぐ売れる仕組みも実は販売方法によるものが大きいんですが、この辺はまたいつか
何のスキルもない状態でここまでこれたのは周りの協力があったのももちろん大前提なんですが、「祖父母のマンゴーに絶対的な自信があった」のも大きいと思ってます
自信がなければ成り立たない売り方だし、あんな大胆な方法も使えなかったです
あと販売スキルとかSNS運用のスキルとかがないのを自覚して最初のステップにメルカリを選んだのも個人的に大正解だったなと思う
好きな食べ物は何?って聞かれたら即答で「祖父母が育てたマンゴー」って答えるくらいにマンゴーが大好きな孫が、祖父母のマンゴーを広めたくて熱意だけで販売したお話でした
※記憶をたどりながら書いたから時系列間違ってる場合あり
最後に、自分で人気商品とか言ってごめんなさい。願望です。
来年も販売するのでもしこれを読んでくださった方がいたらぜひフォローして待っていていただけると嬉しいです!!!興味をもっていただけていたらですが!!
Twitterメインで書いたけどインスタでも売ってます
ps
祖父母ももうすぐ90歳でいつまで育てられるかわらかないから、今のうちにたくさんの人に喜んで貰えてる様子を見てほしいと思ってます
だから祖父母のマンゴーをもっともっと多くの人に知ってもらうためにSNSのみならず色んな方法で販売していきたいな
祖父母のマンゴーの一番のファンより
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