マガジンのカバー画像

ダークファンタジー小説 奈落の王

30
ダークファンタジーの小説、「奈落の王」のまとめ記事です。
運営しているクリエイター

#三人称

(一次小説 ・ ダークファンタジー )奈落の王 その二十七 敵襲

──それは黒い森から湧き出てきた。 雄叫びを上げて、一番乗りを競うかのように、森の出口か…

燈夜(燈耶)
9か月前
3

(一次小説 ・ ダークファンタジー )奈落の王 その二十六 急使

──ッシュ! 窓から首を出した一人、ロランは風の音を聞く。 「危ない!」 と、隣のタスク…

燈夜(燈耶)
9か月前

(一次小説 ・ ダークファンタジー )奈落の王 その二十二 遠見の水晶球

黒ドレスのアリアが所在もなしに、砦内をうろついていた──いや、ただ単に、迷っただけなのだ…

燈夜(燈耶)
9か月前
3

(一次小説 ・ ダークファンタジー )奈落の王 その二十一 前線の砦にて、銀仮面挑…

砦の中庭に照り付ける日差し。  そして蒸せる森の緑に聳える砦の中庭には、男たちの喧騒が聞…

燈夜(燈耶)
9か月前
2

(一次小説 ・ ダークファンタジー )奈落の王 その二十 貴族の食事

キノコとコーンのスープである。  ホワイトソースに芋がゴロゴロ浮いている。  そしてその…

燈夜(燈耶)
9か月前

(一次小説 ・ ダークファンタジー )奈落の王 その十九 前線の伯爵公子。そして砦…

何人が人数を減らすことになったロラン達一行の前に、辺境伯の城に負けず劣らずの石壁とそれを…

燈夜(燈耶)
9か月前
2

(ダークファンタジー) 奈落の王   その八 辺境伯の城

兄妹が貴族ハルフレッドに導かれ、彼の城塞で暮らし始めて三日がたつ。 ロランの妹、アリアは作業衣……すなわちお下がりの黒のメイド服に白いエプロンドレスといった姿に着替えさせられ、掃除を習っていた。 「ふへー」 箒を手に、アリアは間抜けな声を出す。 家の掃除などしたこともなかった。 いや、そもそも掃除する家らしき家もなかったのだ。 いや、自分の体を清潔にすることから、アリアと恐らく同年代のメイド、金髪のローラらの手で体験したのだが。 それはともかくアリアは、一通り仕事を仕

(ダークファンタジー)奈落の王 その七 道とは何か。

 騎馬のハルフレッドとライルの主従は時々後ろを振り返り、この仲のよさそうな兄妹の仕草や会…

燈夜(燈耶)
10か月前
2

(ダークファンタジー)奈落の王 その五  遭遇。出会いはいつも突然に

心臓が跳ねる。 そして鼻息も荒く。 口が自由であれば、荒々しい息をしていたであろう。 ロラ…

燈夜(燈耶)
10か月前
4

(ダークファンタジー)奈落の王 その四  深い森の中で

森の木々から零れ落ちる陽光。 それはより黄金に。そしてより赤みを帯び始めて。 そんな陽光が…

燈夜(燈耶)
10か月前
2

(ダークファンタジー)奈落の王 その三 少年だけが知る、山神様の真実

<第三話> 少年だけが知る、山神様の真実  ──そして、少年は思い出す。 ◇◇◇  呪文…

燈夜(燈耶)
10か月前
1

(ダークファンタジー)奈落の王 その二 選ばれし者、尊き者たち

<第二話> 選ばれし者、尊き者たち 少年の生まれた森を囲む深き森。 その森を今、不気味な…

燈夜(燈耶)
10か月前
3