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『モーリンの英雄譚』2 キャラクター:モーリン

 モーリンは、デラックスプレイボックスのルールブックを使用して、初めて自作したキャラクターだ。いきなり呪文の管理などは難しいと思ったのでファイターを選び、頑丈そうな気がしたのでドワーフを選んだ。背景は兵士。完全な物理攻撃型キャラクターとして作ってみた。

 ちなみに、これ以降のキャラクターについて、特記が無い限り、能力値はd6を4つ振りそのうち出目の大きい3つを足す方式、LVアップ時のhp上昇もダイスを振る方式で行っている。

 ドワーフの戦士モーリンはこのキャンペーンにおいて核となる人物だ。
 彼はウェルグレースの町を本拠として仲間と共に様々な問題を解決し、散り散りになった同胞を結集させるべく奮闘する。それが物語の本筋だ。

モーリン・トゥームキーパー

クラス:ファイター 1LV
種族:ヒル・ドワーフ
背景:兵士
属性:秩序にして中立

身長:127cm
体重:68kg
目:とび色
肌:浅黒い
髪:赤みがかった焦げ茶

AC:18
hp:15
hd:1d10

【筋 力】+3(17)
【敏捷力】+1(13)
【耐久力】+4(18)
【知 力】+1(12)
【判断力】±0(10)
【魅 力】+2(14)

【習熟】
セーヴィングスロー:筋力、耐久力
技能:威圧、運動、軽業、生存
防具:すべての鎧、盾
武器:単純武器、軍用武器
道具:鍛冶道具、ゲーム用カード、乗り物(陸)
言語:共通語、ドワーフ語

【特徴】
・暗視
・ドワーフの毒耐性
・石工の勘

・底力
・片手武器戦闘

【装備】
・ウォーハンマー +5 1d8+5(殴打) 両用
・ハンドアックス +5 1d6+5(斬撃) 投擲

・シールド AC+2
・チェインメイル  AC16

【特徴的な持ち物】
・階級章(墳墓の衛兵の分団長)
・倒した敵の記念品(魔獣のツメで作ったペンダント)

【来歴】
 モーリンはトゥームキーパー氏族の兵士であった。
 彼が属していたドワーフの王国は、峻厳なグレイピーク山脈の麓に居を構えていた。精力的なドワーフたちは地下に無数の建造物と坑道を張り巡らせ、小規模ながらも繫栄していた。

 トゥームキーパー氏族は王国の墳墓の管理と守護を職務としていた。墳墓は天然の洞窟を利用して建てられた壮麗な石造りの建築で、歴代の王たちや、貴人、功労者の遺体が見事な石棺に収められていた。
 モーリンは墳墓の衛兵の3分団のうちひとつの分団長であり、氏族の兵士たちを指揮していた。

 ある日、王国を敵が襲った。
 もともと脅威の多い地域だったから、オークやトロール、魔獣などがその悪意や本能的な攻撃性ゆえに地下王国の防備や隠蔽をかいくぐって侵入することは時たまあったし、採掘中に忌まわしいものを掘り当ててしまうこともあった。
 それでも兵士たちは強靭さと旺盛な戦意で敵を撃退してきたのだが、この度はそうはいかなかった。

 敵はよほど用意周到に計画したものか、迷宮のような地下王国の防衛を難なく突破し、恐るべき速度で破壊の力を行使した。兵たちは倒れ、施設や坑道は次々に破壊された。
 ドワーフたちを襲った悲劇があまりにも速く稲妻のようであったため、何が起こったのか、誰が襲ってきたのか真実を告げられる者はいなかった。ある者は闇のエルフの軍が攻めてきたと言い、またある者はオークの邪悪な呪術師の仕業だと叫んだ。

 情報が錯綜する中ひとつだけ確かだったのは、最後に竜が現れたことだ。竜の息は猛火となって地下王国を満たした。
 もはやこれまでと悟った王は、わずかな供回りを連れて自ら駆けまわり、抵抗をやめて今すぐ地上に逃げるようにと民や兵たちに命じてまわった。

 混乱の中で分団の部下たちとはぐれ、独りででも最後まで立ち向かおうとしていたモーリンは、王の姿を見かけるとすぐに駆け寄ろうとした。
 だが王はモーリンの姿を認めると彼を睨みつけ「来るな、衛兵!生き残れ!」と叫んだ。その直後、王は竜の火の息を浴びて燃え上がった。

 モーリンは逃げ出すことを恥じ、職務と規範に殉じようとしたが、命を賭した王の最後の命令について考え直し、地下道を必死に駆け抜けて国を出た。
 陽の下に出てからモーリンが振り返ると、山肌に築かれた地下道への門から、恐ろしい火柱が上がった。それはいわば、王国の滅亡の告知であった。

 数日間、モーリンは木々や丘の間に隠れ潜みながら周囲の様子をうかがったが、民たちや氏族の同胞の姿は見えなかった。まさか自分だけが生き残ったとは思いたくなかったが、大多数が逃げおおせたとも考えにくい。王の退却命令によってひとりでも多くこの場を離れていたのであればよいのだが。

 2週間ほどすると、王国の門に奇妙な光る印が現れた。遠くからうかがうことしかできなかったが、それは魔法的な封印に見えた。
 そして周囲には、木と鉄の体を持つ兵隊が歩哨に立ち始めた。それは魔術師のつくるゴーレムのようなものか、機械のからくりか、言葉を発して会話することもなく、そこから知性は感じられなかった。

 モーリンは林の中でそのうちの1体と鉢合わせしてしまい、なんとか得物で叩き伏せたものの、それが笛のような音で仲間を呼んだために追われる羽目になった。数体の兵が投げつける小槍を避け、彼はなんとか逃げ延びたが、これ以上独りでここにいても出来ることはないとも悟った。
 モーリンはグレイピーク山脈を離れ、放浪を開始した。

 モーリンの目的は以下である。
・各地にいるであろう、散り散りになった同胞について情報を集め、合流する。
・王国を襲った敵の正体について、また現状について情報を集める。
・同胞に限らず、脅威に立ち向かうために力となる人物を仲間に引き入れる。または雇う。

【人物】
・指揮官は、兵に規範を守らせ、奮起させるのが職務である。
・宴や遊興、娯楽の時間には、活力を得る息抜きとして大きな意味がある。もちろん度が過ぎてはいけない。もちろん度が過ぎることもたまにはある。たまには。
・もう一歩危険に踏み込み、より大きな報酬を目指すべきだ。
・あの日からこの方、真に平穏に眠れることはない。
・真相と、まことの敵が分からぬ以上、祖国の滅亡についてあまり多くを口外したくない。


金くれ