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『アソーカ』でフィロー二の鉄槌に打ちのめされる!

 スターウォーズの最新実写シリーズ『アソーカ』が現在配信中です。

 公開済みの1〜4話を見たんですが、まぁ〜こりゃ、うわ〜という感じで、とにかく思った以上の圧があったんで、覚書を兼ねて感想を述べておきます。

 以下ネタバレになるんで注意⚠️


●フォローニ・サーガの集大成

 ひとことで言えばこれですよ。デイヴ・フィローニが作ってきた世界の総まとめ。

 『反乱者たち』の続編だ、という声も見るそれも間違いではないけど、アソーカが主役に収まってることからしてやっぱ『クローン・ウォーズ』から築いてきたものの到達点として見るのが良いと思う。

 アソーカってフィローニ世界のアイコンなのです。
 ルーカスのルークと一緒でしょう。

 自分は物心ついた時からオリジナルトリロジーを繰り返し見てたし、ナンバリングタイトルでどれが好きかと言われたらやっぱりEP4,5を挙げるけど、それと同時に高3のときに劇場で見たEP3には衝撃を受けたし、その後次々と発表されたクローン戦争もののスピンオフに相当脳をやられてるわけです。
 『クローン・ウォーズ』に育てられたみたいなところもあるから、フィローニチルドレンを自覚してる感じ。

 だからアソーカだけじゃなくて、フェニックスの面々、ダソミアのナイトシスター、尋問官、ヒュイヤン……もうなんか泣けてきちゃいました。
 フィローニサーガを追っかけてきたファンへの最高のご褒美じゃないですかね、この作品は。

 第1話のタイトル「MASTER AND APPRENTICE」なんかももう途中からルーカスとフィローニ、に思えちゃってねえ。
 泣く。

●鬼のヴィークル使い

 当然ヴィークル愛もハンパない。

 アソーカはT-6シャトルに乗ってます。まあこれはわかる。
 ヘラはゴースト、そして2代目ファントム。これはシーシピード級シャトルですね。

 で、今回やべー!と思ったのがベイランとシンの船で、これがイータ級シャトルなんですね。
 共和国軍のイータ級シャトルですよ!
 ベイランは元ジェダイなのでクローン戦争中に使っていた物をそのまま持ってきてるんでしょうか。
 ちなみにシンがファイターのコクピットでつけてたヘッドギアも、オビワンやアナキンが共和国時代に使ってたのと同モデルっぽいんですよね。
 いろいろ想像が膨らみます。

 で、この話をメタ的に考えると、ヘラが使ってるのが独立星系連合軍のシーシピード級シャトルで、敵側が共和国軍のイータ級、という構図にもなってて面白い。深すぎる。


●ダークサイダーの魅せ方が手練れすぎる

 さすがヴィランの描写にも抜かりがない。
 なんせシスを使わずにあれだけキャラが立ってるチームを出せるんですから。いや、シスを使わないからこそと言うべきか。

 モーガンはナイトシスター。魔女と呼ばれるダソミア人ですね。彼らがMagickと呼ぶフォースを使います。

 ベイランは元ジェダイ。分類としてはダークジェダイでしょうか。シス特有の怒りや憎しみに支配されている描写が無く、終始落ち着いています。

 シンは次世代のダークサイダー。若さゆえの荒々しさもあるんでしょうがヴィランの中では彼女が一番シスっぽい。狼のような戦士です。

 マロックは尋問官出身でしょうね。尋問官ブレードをブンブン振り回してくれたんで笑顔になりました。
 死んだ時に緑色の霧みたいなのが噴き出したのは、たぶんモーガンのMagickで強化されてたんでしょう。サヴェージ・オプレスと同じように。

 こういうバラエティ豊かなヴィランたちをバランスよく並べてしっかり魅せるテクニックは素晴らしい。

 アソーカが曲がった束で打刀と脇差のように刃渡りの違う二刀流、そして足袋というサムライスタイルなのに対して、ヴィラン側を西洋ファンタジー風にまとめてるのも上手いと思いました。

●マンダロリアンとジェダイの狭間で

 サビーヌがシンと戦う中で、フォースでなんかやろうという振りしてブレーサーから1発お見舞いするのめちゃくちゃ良い。
 戦闘民族の本能が出てる。

 まあグリーヴァスもその戦法(鍔迫り合い中にいきなりブラスターで撃つ)でジェダイを葬ってるから、割とフォースユーザーの意識の死角をつく有効打なのかもしれない。

 サビーヌこれからどう転んでいくのかなぁ〜とも思うが、そんなにこだわらないでフォースがちょっと使えるマンダロリアン、とかでもいいんじゃないの?
 グローグーと逆の状況なんだよな、この人。

 というわけで思いついた感想を適当にまとめましたが、かなり楽しんでるので今後の展開が楽しみです。

金くれ