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小説ごっこ日記2022.01.19

何年も前に祖母からお誕生日にと、3000円分の商品券を眺めていた。
期限がないから、もらってからずっと実家の引き出しに大切にしまっていた。それを新年の実家帰省のタイミングで、そろそろ使おうかと思い引っ張り出してきたところだ。さて、何に使おうか。

最近、トンガ島の噴火の影響で津波警報が日本中に発令されることがあった。携帯をどこかにほっぽり惰眠を貪っていたために、事態の把握をしたのは職場のテレビだった。テレビの隅っこに日本地図があり、黄色い線で縁取られ、避難を促すコメントに唖然とした。この鈍感さは、危険であると自覚した。1人暮らしを始めてから、用意しよう用意しようと何度も思ってはできていなかった、避難用かばんを作ることを決意した。
百均と薬局をいったりきたりして、あーでもないこーでもないと悩みながら、なんとか用意できた。
女性ならではかもしれないが避難中に生理になった場合、結構深刻な話だよな〜と思うなどした。お風呂に入れないかもしれない(入れたとしても気をつけなければならない)状況で、清潔に保つのは難しい。
服を十分に持ってこれているとは、限らず身に付けてる服を汚さないように細心の注意が必要である。
避難は必要最低限のもので、と教えられてはきているが、「あった方がいいもの」は多い。避難もいつまでと期限が決まっていればいいが、自然相手に人間の都合は関係ない。生き延びれるかどうかの瀬戸際にできることなんて限られるだろう。

3000円分の商品券は、日常の中での「あった方がいいもの」にあてたいと思った。いつ、壊れてなくなってしまうかわからないけれど、少しでも今の生活を慈しみ愛おしめるような、よいモノを買いたい。
・卵焼き用のフライパン
・泡立て器(マドラー)
・1人用のソファ(座椅子)
・トースターを置くための棚
などなど。候補が募っている。

会った方がいい人にも会いたい。会えるうちに。
相手がどう思っていようが。

実は、電話をかけるか悩んでいる人がいる。
もしかしたら、電話をすれば、悪い方向に進んでしまうのではないかと思うのと同時に、しゃべってしまえば案外なんてことないのかもしれないとも思う。
ただ、勇気が出ない。ついつい後回しにしている。

もうちょっとしたらしゃべれるだろか。

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