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audioファイルを長年格納していたハードディスクが認識できなくなった話 Windowsのダイナミックディスクのトラップ

※サムネイル画像はbing AIで作成しました。

曲データーや大切なデーターは必ずバックアップを取ろう、そう実感することが最近ありましたので記事にまとめておきます。
数十ギガの曲データが読みだせなくなり、行方不明になるという事件が起きたのですが、無事読み出せたので経緯含め記事にまとめておきます。
結論から話すと、どうやらWINDOWSのダイナミックディスクというフォーマットのHDDは外付けHDDにすると認識しないのが原因みたいです。
(多分推測)
ちょっとわかりずらいかもですが、まとめておきますね。
なお、今回記載した記事の方法で確実に治せるか保証できないので、もし参考にして治す場合は必ず自己責任で行ってください。
TESTDISKの解説ページにもよく記載がありますが、一歩間違えるとHDDがすぐ壊れてしまうので…
Windows10以前でパーティーション分けしたHDDが Windows11で認識できなかったりした場合は疑ったほうが良いかもしれません。

事件の始まり

当方、昨年度10年ぶり以上に引っ越しを行いました。その際、PCを整理して、ハードディスクも引っ越しを行ったり、色々データ関係も断捨離をおこないました。

近日、久々にDJをおこなう機会があり、新居に持ってきたHDDから曲データーを探そうと思ったのですが、数十ギガ近いデーターが行方不明ということに気が付き、数日泣きました涙

経緯

もともと前の家では自作PC2台をずっと使っていました。問題の曲データが入っていたHDDも、もしかするとwindows7時代から、自作PCの内蔵HDDとして使っていたものかもしれません。
昨年度引っ越しするのにあたり、色々なものを断捨離しまして、自作PCも2台処分して、ノートPCに移行しました。また、自作PCに内蔵されていたHDDは抜き出して新しいHDDが複数台入る、USB-TYPE C接続の外付けHDDに入れました。

そして、久々に新しいパソコンに外付けHDDをつけて、曲データを探そうと思ったところ

な、ない…..
新しいHDDケースに入れたはずの曲データーが…

と顔面蒼白になりました。

原因として

  1. そもそもコピーするのを忘れた

  2. HDDが壊れている

解決法

とりあえず数日間は悲観にくれていたのですが、2の可能性を信じて、どこかHDDの中にデーターがないかと探すことにしました。
HDDが4台入るケースで、どこにも音楽データーがなかったんですよね。

WINDOWS標準のディスクユーティリティーだと当然ながら全然出てこなかったりしました。(というかWINDOWS11だとコントロールパネルの中にパーティーションツールがあったりするんですよね。通常のディスクの管理もあとから見つけましたが)

下記は強制認識させたあと、ディスクの管理で確認した今回問題の発生したHDD構造です。Eドライブのdata-newというパーティーションに問題の音楽データーも含まれていたんですよね。
実は、この未割当という部分にもパーティーション(仮に初期パーティーションと名前をつけておきます)があるんですが、普通のままだと認識しない状況です。この問題の当初、最初はハードディスク全体を認識しないという状況でした。

WINDOWSのディスク管理で見た強制認識後のパーティーションの中身

TESTDISKを使う

WINDOWSでこの種のパーティーション未認識トラブルがあった際は、フリーのTESTDISKというツールが有効なようです。

早速ダウンロードして使ってみました。
詳細な操作は上記を見てもらうとして、基本はanalyzeという操作で解析して復旧していくようです。

ただ、今回探したい「data-newというパーティーション」が当初全然出てこないで、初期パーティーションだけしか出てこない状況でした。(先ほどのディスクの管理のキャプチャで認識されずに表示されないやつですね)

それから数日置いて、今日どうしてもあきらめきれずに何度かディスクを一個づつTESTDISKでパーティーションを漁ったところ「data-new」という文字が!

このパーティーションを無理やり認識させて、なんとかオーディオデータのサルベージに成功しました。

とりあえずオーディオデーターは複数のハードディスクに分散保管しました。かつて数百枚持っていたCDからリッピングしたもので、結構貴重なデータもあるはずです….なくなってしまっていたら悲しかったので。

ダイナミックディスクとは

ダイナミックディスクとはwindows2000の頃から採用されていたHDDのパーティション管理方法で、パソコンを起動したままでも柔軟にパーティーション構造を変更できたりするのが売りのようです。
しかしながら、windows11の時代では非推奨になっているらしく、外付けHDDにしてしまうと認識できなくなるそうです。

多分、この外付けディスクにするとパーティーションが認識されなくなるというのは、どうもこのHDDがダイナミックディスクで、うまくwindowsの標準ツールだと認識されないのが原因の可能性が高いのかもと考えています。(あれ?でもさっきのディスク管理ツールだとベーシック扱いになっていますね でもなんか構造がおかしいんですよね TESTDISK使わないと隠れているパーティーションあるし)

今回、windows7時代から内蔵HDDで使っていたHDDをそのまま外付けケースに搭載して見れるつもりで使っていたのでうまく認識できなくなったんでないかと想定しています。

ちなみに直した今でも時々認識できなくなったりしますので怪しいですね。
前述のTESTDISKを使うと強制的にダイナミックディスクとベーシックディスクに直せるので、そのために認識できているようです。(探すと何件か情報あります)

ちなみにwindows標準ツールでダイナミックディスクをベーシックディスクに変換すると全部データーが消えるので要注意です。

このダイナミックディスク問題、外付けHDDケースメーカーでも認識しているようで、FAQに書かれている場合もありますね。


WINDOWSの標準ツールでも復旧する方法は一応あるみたいですが、確認していないのでご参考までに… 上記記事のキャプチャのメニュー内に、「ベーシックディスクに変換する」というメニューがあるのですが、これやるとデーターが吹き飛ぶようなのでご注意ください。

正直、この問題はかなり深刻になる可能性があるので、普通はメーカーが標準で対策すべきですよね。私の長年PCヲタを続けてきましたが、普通はわかりませんよねこんなの…ダイナミックディスクも初めて聞いたかもくらいの感じですし。

教訓

音楽データーとか大事なデーターは必ずバックアップを複数個所に持つようにしましょう。データーは全く信用できません。クラウドを契約して、クラウドデータに保管しておくのもいいですね。
今回はwindowsでしたが、macでも似たような問題がいつ起きないとも限りませんよね….号泣
今回の音楽データについては、USBの外付けHDDかSSDを購入して保管しておこうと思います。

あと、今回の件で最新のDJソフトウェアとか調べてみたのですが、pioneerDJのrecordboxだと、月3000円のプランを使えば、5TBクラウドに音楽データーを保管して、各種機材で共有して使うこともできるみたいですね。CDJに書き出してDJをやる時代から進化していない私にはなかなか新鮮な情報でした。

皆様もくれぐれも大事なデーターは大切に保管するようにしましょう。


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