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ドブス・フィクション

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哀を死る、全醜類に捧ぐ
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2021年10月の記事一覧

Chapter 11 「最後の儀式」

中へ入ると、ヤマネは首を縛られ、水族館の天井に吊り上げられていた。 痣だらけでダランとしたその体からは、静かに血が滴っていた。 なんて惨いことをする輩なんだ... そう思った。 こんな残酷なことをしておきながら、平気でヘラヘラと笑い抜かしている彼らの異常性に寒気がした。何がおかしいのか、俺には到底分からない。 「おい、ナガヤマ。どうした、さっきから黙りこくって、つまんねぇぞ。」 唐突にユウキが話しかけて来た。いつもは俺のことなど眼中にさえ無い癖して、こういう時だけ都