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オウルン戦記

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もう、時効でしょう…
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#連続投稿

Episode.V 少年強行団

西暦1☓☓3年。 タカイド国 タカイド軍 K研究所内にて。 男 「へへ、あの、まずこの縄を解いてくれません?それからいくらでも話をしてあげますよ。ね?どうです?」 シッバー 「うるせぇ、ばか。解くわけねぇだろ」 そう言って、シッバーは男の肩を撃った。 男 「あぁあああはっああ!!ああああ!」 ミッツバーン 「おいおいおい、いい加減にしておけよ。我々はこの男に死なれては困るんだからな、本当に。 なぁ、ペッグ教授?」 男 「ふふふふ、その名はとっくに捨てた名です。二度

Episode.Ⅱ モダンの焼け跡

西暦1☓☓3年 夏。  ベンジャミン・シッバーは先週空爆により焼き払われたグッシオ庭園の片付け作業に追われていた。 そこで、シッバーは偶然焼け跡から、大判サイズのとある活動写真のポスターを見つけた。 「おいおいおい、これ見ろよぉ! これ俺が小学生の頃大好きだった写真のポスターじゃねぇか!!! 焼けてもまだ残ってたんだぁ… んまぁ、東のあいつらも燃やしちゃいけねぇもんは案外分かってんだな!! ハハハハハハッ!!!」 と、シッバーは一人で喜び、久しぶりに声を上げて笑った。