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連続小説 侵略者

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現代と実体験と、素直な妄想の交錯図
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#短編

侵略者 第六章

"Owner of a Lonely Heart"  ある日、高田馬場の片隅にある映画館「シネマ・オアシス」の支配人、阿知波は、いつものように夕方になって閉館作業をしていた。  しかし、その日は何かが違っていた。阿知波は、煙や炎の匂いが漂ってくるのを感じた。駆け寄って見ると、映画館の裏にあるゴミ置き場が燃えていた。阿知波は慌てて消火器を手に取り、駆けつけたが、すでに火は映画館の建物にも燃え広がっていた。  聖夜に突然、銃撃戦が始まった。とある外人男がマシンガンを持って新宿