懐古主義

昔のような文章が書けなくなっている。
昔のように楽しく文章が書けなくなっている。
昔は書く事が快感だった。
それを人に見せつけて人からの評価を得ていた。
今の僕には熱量もなければ快感もない。
時たま書かなければという使命感だけに追われてただ日常を書きなぐった駄文を電子の海に流す。
自分が書きたいのはこんなことじゃないんだ。
人間の心の奥底で煮えくり返るような
葛藤とか、
夢とか、
希望とか、
こんなだらけた生活を吐露しても評価なんてあるわけがない。
昔の僕は本当に好きだ。
でも今は何も出来ないただのしがないフリーターに成り下がった。
生活水準も、創作意欲も最底辺まで落ちた。
なぜ書けないのだろう。
下書きにはタイトルだけの白紙の山が出来ている。
そいつらの供養は誰がするんだ。
自惚れるな。

伝えたい思いを見つけられていない自分には、
何も書く事が出来ないんだろう。

だから自分は自分の好きなことをしていくことにした。
「文章を書くことが好きだった」
過去形なのかもしれない。
分からない。
ここ1年くらい人の小説をまともに読んでいない。
人に似るのが嫌だったから。
いや、
自分の語彙力と構成力と想像力の無さを目の当たりにしたくなかったから。
だから人の本を読むことにした。
それが今自分の好きな事だと思うから。

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