ひくり

ベットで横になっている朝の五時。
外からはクソ眩しい日差しが照りつけている。
僕がひとつ欠伸をすると、全く眠そうにない体が眠くさせようと努力しているのに気がついた。
ナチュラル・ハイ。深夜テンション。
そういう類の何かが僕を締め付けている。
誰とも話さずに人の声をただ一方的に聞いていた深夜。
誰とも話さずに鳥のさえずりを聞く明朝。
この自堕落な生活をこのまま続けていてもいいのだろうか。
働きもせず、社会に貢献せず、生きている価値があるのだろうか。
分からない。
でも今の生活は続けていたい。
今の自堕落故に幸せな生活を失いたくはない。
そう願っている。
もうすぐ親が起きてくる時間だ。
僕はもう寝る時間だ。
おやすみなさい。
世界がひっくり返っている。
僕の人生もひっくり変えればいいのにな。
そんなことを思っているとベットからひっくり返ってしまった。
うぐっ
ひっくり返った変な声が出る。
ひくりと1粒涙が落ちた。

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