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ハマグリ/Common orient clam@千葉県山武郡九十九里町-いさりび食堂

2020年11月訪問

千葉県沿岸の浅瀬には、2種類のハマグリが存在します。ひとつは、東京湾の浅瀬に生息する通称「ホンハマ」と呼ばれる内湾性ハマグリ(激減してます)、そして外洋性の物をチョウセンハマグリと呼び、漢字では「汀線ハマグリ」と書きます。そう聞くと「なんやて?金正恩の国からきとんのか!」と思う方もいると思いますので簡単に説明させて頂きますm(_ _)m

チョウセンと言っても朝鮮とは全く関係なく、日本の在来種(純国産)であり、 汀線(波打ち際)から水深10mの外洋に生息するため「汀線ハマグリ」と言います。

※海岸工学上、海水面と海浜との境界線を汀線(ていせん、ちょうせん)と言います。

ここ九十九里で獲れるハマグリは汀線ハマグリになり、「九十九里地はまぐり」として千葉県ブランド水産物、そして千葉県プライドフィッシュの1つとして認定されております。

そんな九十九里浜のハマグリを刺身で食ってみました(^_^)

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実は当初、ここへはイワシを求めてやって来ました。ただメニューを見たらこれがあって魅力を感じ注文してしまいました(^o^)

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殻の色や艶も良いです。

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肉厚って感じです。

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食ってみましょう。

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開けたての新鮮な風味そのまま(#^.^#)。食感が滑らかで貝の旨味そのまま食べてる感じで実に旨いです(^o^)

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ところでこのお店は上記の通り屋根に屋形船が乗ったような建物で面白いです。

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この日は天気が悪かったですが、窓の外には九十九里海岸が見えます。ちなみにオリンピックサーフィンの会場である釣ヶ崎海岸はここから約10キロ南下した位置にあり、歩いたら2時間位かかります。

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余談ですが、通常より小さい3~5cm前後のハマグリをここ地元では「ゼンナ」と呼びます。昔は物凄い量のゼンナが獲れ、海の中を歩くと砂利道のようだったそうです。

たくさん獲れることで、売値も下がることから、お金にならない、銭にならない→「ゼンナ(なまり)」になったそうですが、小さいけれど風味の良い出汁がよく出る大変美味しい貝との事です。

美味しい九十九里のハマグリですが、昨年温暖化の影響か?大きなハマグリが浜辺に大量に打ち上げられ、話題になりました。

そのニュースを見てなんと県外から家族連れでハマグリを捕りに九十九里海岸へ人が殺到したそうです。

漁業権のある海から、ハマグリを持ち帰った人は正に「密漁」の罪を犯していることになります。違反者は20万円以下の罰金刑と規定されています。

子供を連れてこんな事をする親がいるのが信じられませんでした。どうか九十九里の漁師さん達の生活の糧を奪わないで欲しいものです。

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