江戸前おさいうら船橋漁港のイシモチ & コノシロ/White croaker & Gizzard shad caught in Tokyo bay@船橋漁業協同組合直営『三番瀬みなとや』
2022/08/05 訪問
前日は同じ千葉県でも数時間かけて内房や外房の漁港を廻りましたが、ここ船橋漁港は東京駅から総武線快速で23分、東京内湾奥部で唯一本格的な漁業を行っている “大都市の真っ只中の漁業地” です。
そしてその歴史は300年以上前の江戸時代に遡ります。この地域がかつて徳川家康の領地で、江戸城に魚を納める「御菜浦(おさいうら)」となり、漁場が幕府によって保護され、名実ともに “江戸前” を冠する事が出来るようになりました。これは大変名誉なことだったようです。
その歴史を背景に、魚介漁に加え明治34年には海苔の養殖も始まりました。その養殖場である浅瀬の干潟『三番瀬』の海苔は香り高く旨い江戸前海苔として知られ、現在も市場関係者から定評があります。更に明治初期から昭和4年にかけては、旧船橋町の海岸に四つの塩田もありました。
そんな歴史を感じさせ、かつビールと共に江戸前の魚介類を楽しめる船橋漁業協同組合直営水産物販売所『三番瀬みなとや』さんへ行ってみました(^o^)
↑詳しくはこちらを参照
この中から好きな魚を選び、大きさに準じた料理にして頂けます。小さい魚体なら唐揚げ、それなりの大きさであれば刺身も可能との事
なんてったって徳川幕府御用達の御菜浦(おさいうら)の魚ですから。なんか献上されてる感があり普段食ってる時より気分が違います(^o^)
店のおかみさんがいきなり持ってきてくれました。こういう一品は嬉しいですね(^o^) アジの骨せんべいより柔らかくて食べやすかったです。
ちなみにここ船橋漁港はスズキの水揚げ量日本一として全国に名が知られていますが、最近はコノシロの漁獲量も多いです。
令和3年の巻き網と底曳き網による実績ではスズキ512トン、コノシロ1186トンとなっています。
私みたいな魚馬鹿以外の方には、コノシロって言う魚は馴染みないと思いますが、魚体の大きさで呼び名が変わる俗に言う出世魚というヤツです。幼魚からシンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロと呼ばれますが、大きくなればなるほど価値が無くなるので本当に『出世魚』と呼んでいいのか分かりません(>_<)
以前コノシロに関しては詳しく書きましたのでこちらもご参照下さい↓
さて、今回はここ船橋漁港について徳川幕府御用達であった歴史的観点を踏まえ軽くレポートしましたが、次のレポートでは伝統のアサリ漁に変わる新たな外来種にして、船橋の貝漁の未来を変える可能性を持つ二枚貝『ホンビノス』について書きます。御期待下さい(^o^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?