新しい生活様式
「新しい生活様式」
そんな言葉が出てきたのはここ最近だ。例の感染症でこれまでの生活は戻らず新しい形での生活になるだろうとかそんな意味だったはずだ。確かに仕事に私生活に、ここ2か月は通常と違う生活様式であった。
ただ、次第にではあるが戻りつつある部分もある。それが私にとってのスポーツジムだ。今年の初めから通い始めて順調に体重を落としていったのに4月に休館になってこの2か月で若干戻ってしまった。しかし6月よりマスクをしてではあるが再開し、さっそく土曜に向かった。
これはまずい、と思って家でのトレなどはやっていたが久々にジムでの器具を使ったトレーニングはやはり良い。家だとどうしても集中力が途切れがちだがジムだと気を散らせるものもなく、ひたすらトレーニングをする自分と向き合える。こうしたご時勢で家トレを推奨する流れもあるがやはりジムというのは環境を提供してもらっているという考えの私は今後も通うだろう。
さて、トレーニングにおいては目標をもってした方がいいとされている。目標…?自分がなりたいもの…?色々と自分の中でマッチョがぐるぐると回る。なかやまきんに君、シュワちゃん、範馬刃牙……現実や漫画で多くのマッチョに憧れこそすれどあそこまでいけるのか……?とそんな思いが錯綜する中、一つの答えが照らし出される。
NTR漫画のチャラ男。
いや別にヤ〇チンのチャラ男になりたいという訳じゃない。話を聞いてほしい。昨今二次作品でも三次作品でもNTRはもはや目を背けられないほどに大きなジャンルになりつつある。人気アニメなどは大体がヒロインのNTR二次作品が作られているくらいだ。
そんなNTRの竿役、色々と種類はいるが多くは女性関係がふしだらな、あまり素行が良いとはいえない男が多い。一見するとヒロインが彼らに惹かれるとは思えない。しかしそんな彼らはヒロインたちを寝取る。それは何故なのか。
強引なやり方であったりもするが、やはりそれは彼らに何かしらの男性的魅力があるからに他ならないだろう。話術であったりエスコートであったり、性経験の豊富さだったり多々あるが概ねは彼らの「竿」だ。
劇中でもヒロインの堕ちる過程でその魅力というのは物語られるのだが、幾ら台詞などでも説明が入っても微妙に分かりづらい。そんな中で説得力を上げるのが、彼らの身体だ。大体の作品では彼らは細身で、筋肉の浮き上がった魅力的な男性の身体になっている。これは何故なのだろうかと考えた。
男には先に述べたシュワちゃんだったり範馬刃牙だったり、強い男や身体に憧れてしまう。そうした強い身体を見ると圧倒的な戦力差に心のどこかで敗北を許してしまう。
だからNTRの竿役たちはその引き締まった身体を見せつけて男性的な魅力があるのを理解させたうえで、「こいつに寝取られてしまったのではしょうがない」。そんな説得力を持たせているのではないだろうか。
さて話がずれた。そんな普段から読んでいるものも影響もあって今の身体を引き締める目標が「NTR漫画のチャラ男」になっているという、とても公言できないものになっている。
しかし、そんな彼らももしかしたら普段から身体が衰えないよう日々何かしらの努力をしているのかもしれないな……とジムへ行く度にかみしめてこれからの新しい生活様式を過ごそうと思う。
それでは本日はここまで。
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