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【登山】花びより・真夏びよりの岩手山(馬返しコース)

早池峰讃歌をnoteしておきながら、朝起きたときの気分で岩手山に登ってきました。2024/06/22(土)の記録です。

 旧道から登ってお鉢を巡り、
帰りは新道から降りてきました。
朝4時半。登れるかな。
平野にはガス。雲抜けたら良いな。

汗だくの樹林帯を抜けて眺めの良いザレ場の旧道に出ると、容赦無い太陽の熱波に息も絶え絶え。でも標高を上げるほどに気温も下がり、念願の爽やかな風も流れ始めて、気持ちにゆとりを持てたのが六合目でした。

雲海の向こうに姫神山。
気温高いのか霞がかってます。
鞍掛山の向こうに早池峰山。
高度感がすごかった。
八号目 不動平の大きな避難小屋。
コーヒーやお湯も販売されています。
トイレもキレイありがたい。
避難小屋の前の冷たい湧き水で生き返る。
まろやかと甘さも感じる清水でした。
ペットボトルにもたくさん頂きました。
この清水に後半とても助けられた。

八合目まで来ると、お鉢の迫力が増します。

標高差200mくらいか。
火山灰の砂礫はキツイんだよなあ。
ボヤいても進まん。
さて。登り口に取り付いた。
ひとりムーンウォーク。
火山灰が崩れて登れない絶望感。

つづら折れのような道跡も無く、とにかく滑る。ふくらはぎが伸び切って硬くなるので、たまに休んでストレッチ。多くの人が反対側のつづら折れから登るのも納得でした。

お鉢に出れば開放的な天上散歩。
360度見渡せます。
観音様の前を通過させてもらいます。

眺めが良い。何処見ても美しくて何度も立ち止まる。

左手に見える噴火口(猪苗代湖)の北側の屏風尾根、南側の鬼ヶ城は、20万年以上前にできた火山壁。

歩いている外輪山や右手に伸びる薬師岳、妙高山は一万年前の火山活動によるもの、とされています。大地を動かすエネルギー、凄いな。。

9時ちょうどに登頂。
日差しがすごいです。
4時間半も良く歩いた☺
お鉢を巡ります。
西側は雲がモクモクしています。
風も吹いて夢心地。

外輪山から途中、お鉢に降りて岩手山の奥宮を参拝。たくさんの宝剣や権現様が祀られています。

岩手山は元来、そのお山自体が御神体とされてきましたが、江戸後期から始まった石碑建立ブームにより山頂に石造物が整備されて『奥宮』となりました。それが参拝所として明確になり、その周辺にも三十三観音様などの石造物が増えていった背景があります。1700年代の事です。

私はその中で、『岩鷲山』と掘られた最も古い石像の宝剣(明和八年製)を探してみましたが、遂に見つけられませんでした。静寂の中、かつての信仰を感じられて、満足の参拝でした。

さて下山します。八号目の不動平まで降りて、そこで大休憩させてもらいました。

空のペットに湧き水を頂いて、
カップラーメンとコーヒーを。
こんな風に山をゆっくり過ごしたのは、
何年ぶりだろう。

下りは新道を行く。開放的で眺めの良い旧道、樹林帯でお花が綺麗な新道、という事。歩き始めると、展望は望めないものの、強い日差しを避けられたので良かった。

時折、樹林が切れて視界が開ける。

あのケルン誰置いたの!
朝登ってきた旧道と登山客が見えます。

しかしながら、御神坂コースを越えるような激下りで、この前みたいに転ばないように神経を使いました。

静かなコースかと思いきや、小屋泊まり目的で登ってこられる方が多かったです。皆さん息も切らさず爽やか。元気もらいました!

三合目か、その辺りまでくると足元が砂礫から岩石に変わって進みが良くなります。標高が下がると比例して暑さが増してきますが、山頂の湧き水(まだひんやりしていた)でスッキリして、さらにアミノ酸も効いてきて、まあ良く歩けた。お疲れさまでした☺

平地では34℃まで上がった今日、山も酷暑でした。水分は2L持参しましたが、消費したのは3Lで、八号目の湧き水に支えてもらった気がします。(予備で1L残せた)

森の香りが御神坂コースと違って、これもまた良かった。

馬返コースは人気があるのも納得の山行でした。樹林、岩稜帯、ガレ場、ザレ場とバリエーションが豊富で飽きない。(晴れたら)ずっと眺めが良い。お花もたくさん。登山口と八合目に美味しい湧き水がある。八合目には立派な避難小屋とトイレまである。馬返コース、食わず嫌いでした☺


お花もたくさん見られました。

ハナニガナ→マイズルソウ→ウコンウツギ→シラネアオイ
コマクサ→ハクサンチドリ→イワカガミ→ミネウスユキソウ
オオバキスミレ→タニウツギ→イチヤクソウ→オオヤマオダマキ
シロバナニガナ→チングルマ胞子→ウラジオヨウラク→エゾツツジ
マルバシモツケ→オオヤマオダマキ→おっとりしたカエルくん→オトシブミ

ほか、いっぱい☺
早池峰山とはまた違ったお花が見られました。

森の中を漂うようなオダマキ。
たくさん見られました。


岩の上のイワヒバリ
赤茶けた岩手山(薬師岳)。
酸化鉄の影響なのかな。
お鉢の真ん中の妙高山。
奥宮の権現様。
歴史を感じさせる石像の宝剣。
火山壁の南側、鬼ヶ城。
御苗代湖と火山壁の北側、屏風尾根。
爽快。三十三観音様と外輪山。
帰りの樹林帯は、風に揺れる木漏れ日が綺麗でした。

心拍数が高くなると息が上がるので、ゆっくりペッタペッタと歩くのは今年から取り組んだこと。

今回はそれに加えて、①30分に一度は小休憩する。(いつもほとんど休まない)。②筋肉が硬くなってくると筋に負担がくるので、休憩の際に片足15秒の、ハムストリングをストレッチする。の、2点追加。これはかなり効果的でした。

想定が甘かったのは、この暑さ。ジンワリとたくさん汗かいた。その分の塩分補給が未準備。

しかも2Lの水分のうち半分はカフェインの入ったお茶でした。利尿作用ありますもんね。

脱水症状の目安として尿の色で判断する方法もありますが、私は3〜4段階目でした。特に自覚症状はありませんが、少し頭がぼーっとしたかな?お昼休憩と八合目の湧き水が無事な下山をさせてくれたんだろうなあ。

普段使わないストックは、やはり有効なのかな。体感も鍛えたいな。湧き水コーヒーおいしかったな。ちょうどよい疲労感と、大きな達成感と、またいくつかの課題をもらって帰宅しました😀

出会いにも恵まれた。最高齢の方は82歳。岩手山を降りたら秋田駒に移動してお山を楽しむという。この下りは甲斐駒よりきついね、なんて話を聞いてるだけでワクワクした。こんな爽やかな人を目指したい。

岩手山はやっぱり大きい。
帰りに岩手山神社さんを参拝。
ありがとうございました。

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