パンプ少年

「ハードフォークがくるぞー!」
人々は少年のツイートを根拠に群がるように取引所へ押し寄せました。

「コインの付与祭り!」「資産倍増!」「このフォークには将来性がある(キリッ」
沢山の人々がビットコインを求めました。

しかし、いざフォークを迎えるブロックが来ると、
「HF?あれはフェイクでしたwプゲラ」
馬鹿にしたようにネタ晴らしをしました。

皆が騒動を忘れた頃、数か月経つと
「ハードフォークするぞー!」
少年はまたHFに言及するツイートをしました。

「今度は本当だろうな!」「ソースは?!」「よくわかんないけど買っておこう」

そして、やはりフォークを迎えると
「HFしたけどこの取引所でも取引できませんw開発はやってませんwやる気はないですw」

いい加減愛想の尽きた人々は
「あの少年はフェイクばかりだ、もうあの子の言うことは信じない」
と発言を信じなくなりました。

月日は経ち、世渡りだけは上手な少年はいつしかICOプロジェクトの顧問となっていました。

当人はともかく、プロジェクト自体はとても先進的かつ実用的なものでした。
「ICOやるぞー!」
元少年は高らかにプロジェクトの宣伝をしました。

しかし元少年の素性を知っている人々は彼のいうことは信じまいと誰も相手にしませんでした。

「ICOだぞ!価格はx10いやx100にはなるぞ!チャンスだぞー!」
どんなに声を上げても、1つも応募はありません。

結局応募は集まらずプロジェクトはポシャってしまい、関係者には全方位から叩かれましたとさ。

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