\電ファミ&numanの夏休み 超特大プレゼント祭り/ガウマチャンネルさまからnumanと共同で手がけたネットドラマ『即興演技サイオーガウマ』のDVD&パンフレットセットプレゼント!に当選して初演から10年の時を超えメサイア“章シリーズ”を駆け抜けた話
舞台メサイア、いい作品ですね。
ここにたどり着くまでに、なんと10年かかりました。
そして「メサイア、いい作品ですね」という話をするために、これから「即興演技サイオーガウマは、すごい作品ですよ」という話をしなければなりません。
タイトルで目を止めてくださった方、申し訳ございません。その話をするのはもう少し後になります。
今回は
「\電ファミ&numanの夏休み 超特大プレゼント祭り/ガウマチャンネルさまからnumanと共同で手がけたネットドラマ『即興演技サイオーガウマ』のDVD&パンフレットセットプレゼント!に当選して全て視聴し終えたので『即興演技サイオーガウマ』はすごい作品ですよ、という話」
です。
『即興演技サイオーガウマ』が何か、というのは、公式ホームページとそこで公開されているシーズン01・02、そしてすべてのシーズンのエピソード1の動画をご覧いただくのがいちばんです。
それではどうぞ。
見た?見てない?
どちらでも構いません。
このうち、シーズン04を除くすべてのシーズンの出演者がメサイア-章-シリーズの出演者であり、その作品中で実際にバディを組んでいたコンビになります。
あけすけに言うと「もともとバディを組んでた作品OBたちを再招集し、パロディ設定を渡して15分間の即興ドラマをやってもらった」ということです。
オタクの夢のような企画じゃん。
しかも、スタッフ、機材、スタジオと衣装・小道具も本気フルオーダーメイドで用意して、3本撮り。
前世でどんな徳を積んだオタクなら、そんな夢のようなことができる??
宇宙船メサイアに乗り込んで彗星に突っ込んだらいいのか??
数年前から2.5次元舞台を見るようになって「この役者さんがお好きならこう言う作品にも出てますよ」と、知人にオススメいただき、その時も「なんてとんでもない愉快企画だろう」「しかもちゃんとおもしろいし」などと思っていました。
が、その後、ニチアサにハマったりハッピーメイククリエイター集団にハマったりしているうちに、なんと2年の月日が流れてしまったのです。
光陰めっちゃ矢の如し。
そして昨年、上記のキャンペーンを目にし、まあおもしろい作品だし賑やかしになればいいな〜…などという軽い気持ちで応募し、数千分の四という倍率で、全巻セット(+パンフレット)をいただく運びとなりました。
ありがとうございました、未だに夢のような気がする。でも収納ボックスに入りきらなくて、届いたままの段ボールの中に6本のDVDが積んであるから夢じゃないらしい。怖。狭いワンルームを圧迫しています。怖。
そこで、初めて目にしたわけです。
DVD(および各話配信購入)でしか公開されていないシーズン03以降の物語を。
メサイア-章-シリーズでバディを組んだ人たちの「離れていてもずっと会えなくても」舞台をおりたあともなくならない生身の人間どうしのつながりみたいなものを。
とにかく衝撃を受けたのが『即興演技サイオーガウマ』シーズン03ですが、これはエピソード1のみ無料公開で、本題はニコニコ動画で各話購入するか、DVDを購入するかでしか見ることができません。
許されるなら、君の口座に550ポイント振り込むから「エピソード2・テイク1」を見てくれんか、とあやしい詐欺まがいのことをして歩きたい。
とりあえず、エピソード1だけでもリンクを貼っておきます。
背中合わせの187センチと167センチがくるりと振り返って、お互いの衣装を初めて見る瞬間、その数秒後に「じゃスタートします」と言われて目をまん丸にする瞬間、めちゃめちゃかわいいですね。
さて、先に公式ホームページや無料公開分の動画を見た方はお分かりいただけると思いますが、この『即興演技サイオーガウマ』、演者はお互いの設定を知らず、台本も一切ない……かわりに、演者のどちらか一方(あるいは双方)が、渡された設定に「行動目的」を持っている場合があります。
それをとっかかりにして、15分間をうまくドラマにしていく企画といえます。
さて。
その行動目的、バディに話す?
その行動目的、相手の設定資料にはないかも。
その行動目的、相手が遂行したい行動目的と相反するものかも。
その行動目的のせいで、物語が止まるかも。
そしてカメラは回りはじめます。
うわ…と感じた方、このドラマを楽しむ素質がありますね。
誰がどの手札を開示し、どの要素なら紐づけることができて、どの目的を達成させるか。
それを15分間の会話やお互いの行動の中で、意思疎通し、すり合わせ、取捨選択していかなければなりません。
なんて鬼畜な企画でしょう。
でも監督は言います。
「別におもしろくしてくれとも言ってないんで、ぐちゃぐちゃになっても、オチなくてもいいです」
ちょっと強すぎます。
なにを求めているか明確に提示してこない企画者、ちょう怖い。何?何が目的でこんなことしてるの?
とは言え、なんとなくはわかります。
なんだか言葉にできないけど、人間が予期せぬ事態に陥った時、いままで見たことのない光景が見れそうな気がするし、その瞬間に込み上げてくる感情に触ってみたい。
なんとなく。
そして「お互いの行動目的が全く相反する設定を付与されていながら、開示した設定と相手の発言から秘匿情報を察しつつ、あくまでもドラマの流れ上での交流だけで、どこに着地させるか口頭確認もなく、見えていないはずの同じ結末を選びとって、二人で望んだゴールを果たしたバディ」がシーズン03です。
途中から視聴者にも「この二人は何にも言わないけどちゃんと同じものが見えてるし、同じところに向かって歩いている」というのが、はっきりと見えます。
そんなことある?
しかもその結末が本当にうつくしいです。お見事。
そんなことが可能なのか。
お互いの設定も知らず、台本もなく、それでも考えていることがわかる。
そんなことが個別に脳みそを持った人間に可能なのか。
と、同時に思ったのです。
そんなことが可能になる信頼の下積みが「メサイアシリーズ」なのか。
どれだけ離れていてもどれだけ会えない期間があっても、舞台をおりたとしても、もう一度同じ板の上に立ったなら、その瞬間に相手のことが分かる。
言葉にしてもしなくてもいい、でも「わかってるぞ」と同じラインに立つことができる人間が世界に絶対に一人いるとしたら…それは生きる上で心強すぎる。
そんな関係を築ける場が「メサイアシリーズ」なのだとしたら、その世界を見てみたいじゃないですか。
のちのち「俺のメサイア」のワードの強さを知ることにもなるわけですが…今回は
「\電ファミ&numanの夏休み 超特大プレゼント祭り/ガウマチャンネルさまからnumanと共同で手がけたネットドラマ『即興演技サイオーガウマ』のDVD&パンフレットセットプレゼント!に当選して全て視聴し終えたので『即興演技サイオーガウマ』はすごい作品で、シーズン03はどえらいシーズンなんですよという話」
でした。
01と02も「そう」だったはずなのに、トンチキコント色が強すぎて思いいたらなかったんですよね…。
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