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TeXの設定あれこれ
レポートや論文記述に欠かせない,TeXの環境整備に関するメモです。
この記事は,最低限の導入について自分向けに書いたもので,ある種のバックアップのようなもの。友人に導入を説明したときに,半分くらい内容が
うろ覚えだったので,書いておこうと思った。
より詳しいことはQiitaにいる野生の専門家に伺うのが吉。
TeXの導入
ここでは,TeXstudioでコンパイルする方法をとる。
TeX Liveのインストール
以下のサイトから「install-tl-windows.exe」をダウンロードする。
![](https://assets.st-note.com/img/1697885046717-QYx4zoSOdf.png?width=800)
ダウンロードしたファイルを開くと「WindowsによってPCが保護されました」という注意が出ることがある。この場合は「詳細情報」をクリックし,「実行」を選択する。
Installを選択し,ウィンドウの指示に従っていくと,TeX Live インストーラが起動する。
注1:途中,インストール先フォルダを指定する項目があるが,参照パスに日本語が含まれているとインストーラが起動しない場合がある。普通は英語5文字のユーザー名になっているが,もしそうなっていない場合はインストール先のフォルダを上記の注意に従って変更すること。
![](https://assets.st-note.com/img/1697887826924-81eDBWAk00.png?width=800)
「インストール」を選択.容量が大きいゆえに時間がかかるので,ネットワーク環境を整えたうえで気長に待つ。
短くても30分かかる。長い人は4時間を超えるらしい。
TeXstudioのインストール
以下のサイトから「texstudio-4.6.3-win-qt6.exe」をダウンロードする。
![](https://assets.st-note.com/img/1697897473130-SaFonAXbKG.png?width=800)
ウィンドウに従い,インストールを行う。
TeXstudioの環境設定
TeXstudioを開き,ウィンドウ上部の「オプション」>「TeXstudioの設定」を開く。
・「コマンド」より,LaTeX,PdfLaTexのコマンドを以下のように変更する。
LaTeX:platex.exe -src -interaction=nonstopmode %.tex
PdfLaTex:ptex2pdf -l -ot -interaction=nonstopmode %.tex
・「ビルド」より,ビルド&表示を「DVI->PDFチェーン」に変更する。
TeX文書のテンプレ例
まず,簡単なテンプレートを以下に。
\documentclass[11pt,a4paper]{jsarticle}
%
\usepackage{amsmath,amssymb}
\usepackage{bm}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{ascmac}
\usepackage{multirow}
\title{}
\author{}
\date{\today}
\begin{document}
\maketitle
\begin{thebibliography}{1}
\bibitem{Uno:Den}
書籍,著者,出版社(出版年)
\end{thebibliography}
\end{document}
\begin{document}より上の部分がプリアンブル部。
\title,\author,\dateにタイトル部を入力する。ドキュメント部(\document{begin}以下)にて\maketitleを入力すると表示される。
用途に応じて,プリアンブルにいろいろ書き加える。以下は例。
・画像の参照先を設定する
(texファイルがある階層に「fig」フォルダを作成。参照する画像はこのフォルダに入れる)
\graphicspath{{./fig/}}
![](https://assets.st-note.com/img/1697954396256-ywKZqEHspl.png)
・図表番号をセクション毎に割り付ける
\renewcommand{\thefigure}{\thesection.\arabic{figure}}
\renewcommand{\thetable}{\thesection.\arabic{table}}
図1.1,1.2,2.1…のようになる。
・数式を中央揃えから左揃え気味にする
\documentclassに「fleqn」を追加する。
\documentclass[11pt,a4paper,fleqn]{jsarticle}
出力結果は以下のようになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1697955015011-jdcSSlJXTu.png?width=800)
違いが分かりにくいが,若干左に寄っている
以上で簡単な設定は完了しているはず。
数式関連のメモなどはまた別項にて。
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