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私の好きなカバーソング(72)「Lover Come Back to Me(恋人よ、我に帰れ)」ケニー・ドリュー、ペギー・リー、美空ひばり、ビリー・ホリディ

1928年にミュージカルのために書かれた曲で多くのカバーがあります。タイトル通り、恋人に去られた女性?が心の傷癒えず「愛する人よ、私のもとに戻ってきて!」と歌います。
ジャズピアニスト、ケニードリュー・トリオの演奏でこの曲を知りました。2010年に休刊になった「スイングジャーナル」というジャズ専門誌がありました。その中で有名スタンダード50曲の中から読者投票でリクエストを募り、ケニードリューの演奏でCD化する企画があり、1985年にこの曲を含む「ケニー・ドリュー・バイ・リクエスト」として発売されました。その頃自分はケニードリューのことをほぼ知らない初心者ジャズリスナーで有名曲をこの機会に聴きたいと思い購入しました。このケニードリューのスタンダード曲のシリーズや同じ時期のキースジャレットのスタンダーズトリオの一連の作品群で古き良き曲たちに新しい命を吹き込むジャズの素晴らしさを知ったのでした。
ケニードリュー(1928-1993)は米国出身のジャズピアニストです。米国では不遇で30代前半に渡欧、以後コペンハーゲンを拠点に活動しました。コペンハーゲン仲間のニールス・ペデルセンのベースが素晴らしく、スゴ技連発です。とてもおしゃれで洗練されてるけど叙情的で熱さもあるピアノトリオです。カフェやホテルのラウンジで流れていてもおかしくないけど、途中から聴き入ってしまうでしょう。

ペギー・リーさん(1920-2002)は米国の歌手・女優、1946年の作品です。時空を超えた魅力ある歌声です。

昭和歌謡界の女王、美空ひばりさん(1937-89)です。言われなければ誰が歌っているかわからないし、言われてもわからなさそうです。国民栄誉賞も納得です。

締めはビリーホリディさん(1915-59)、1953年の作品です。最晩年の作品に比べるとまだ声に艶があります。


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