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私の好きなカバーソング(41) 「For All We Know」デクスター・ゴードン、ビリー・ホリデイ、ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ、ブラッド・メルドー

ジャズサックス奏者デクスター・ゴードンのカルテット演奏でこの曲を知りました。1967年の「モンマルトルコレクション」、コペンハーゲンでのライブアルバムです。バックのピアノはケニー・ドリュー、ベースがニールス・H・O・ペデルセンという強力メンバーです。ゆったりしたバラードで、デクスターゴードンのストレートで豪快なテナーが切ないメロディを朗々と奏でます。

1934年の曲で多くのアーチストに歌われ演奏され映画にも使われてます。互いに惹かれあってる気持ちを封印し別れを選ぶ二人が、今夜はギリギリまで愛しあいましょう、という歌詞のようです。
なおカーペンターズにも同名の曲がありますが全く違う曲です。

ビリーホリディ1958年のアルバム「Lady in Satin」からです。この頃のビリーホリディさんは声がガラガラになってたんですが、すごい情念?とか感じます。しわがれ声で説得力あるけどなんだか哀しいです。

私が敬愛するロバータフラック版もあります、ダニー・ハサウェイとのデュエットアルバム「Roberta Flack & Donny Hathaway」(1972)からです。

ジャズピアノのブラッドメルドー、今回はトリオで1997年のアルバムからです。ブラッドメルドーは左右の手がそれぞれアドリブをするという超絶技巧も知られていますが、優しくしっとりした曲でも本領発揮です。キースジャレットのスタンダーズトリオを思い起こします。
ちなみにこの曲はキースのピアノとベースのチャーリーヘイデンのデュエット版もあり、こちらもおすすめです。曲がいいと名演があとからいっぱいついてきますね。

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