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私の好きなカバーソング(46)「Spring Ain't Here」パット・メセニー、ジョン・ピザレリ、デイヴィー・ムーニー

今回も春モノです。タイトルにspringが入った曲で、忘れてはいけない一曲です。
ジャズギタリストのレジェンド、パット・メセニー率いるパットメセニーグループ1989年のアルバム「レター・フロム・ホーム」収録です。
自分が初めて買ったパットメセニーのアルバムですが、名曲揃いの超名盤で個人的には最高傑作と思います。同じ思いの方も少なくないと思っています。CDの日本語ライナーノーツを松任谷由実さんが書いていて驚いたのも覚えています。

この曲は米国のジャズ・フュージョン・ソウル系テナーサックス奏者のスタンリー・タレンタインさんに影響されて作られ、トリビュートもされてます。
タレンタインさんは非常に多くのアルバムや客演を残されたアーチストですが2000年に66歳で亡くなっていて、メセニーさんとの関係はよくわかりません。
ゆったりと進む曲の中に喜びや期待とともに哀しみもあり、それらをひっくるめて春霞の中に揺らいでいるかのようです。インストルメンタルですがメセニーさんはどんな気持ちでこの曲を作り、このタイトルなのでしょうか。

オリジナルが凄すぎるためかカバーは多くありません。
ともに著名ジャズギタリストであるデイヴィームーニーさんとジョンピザレリさんが、2009年の共演アルバム「Last Train Home」でカバー、アルバムタイトルもメセニーの名曲ですね。スーパーギタリスト大集合です。メセニーの曲はギター弾き魂に火をつけるのでしょうか。
ジョンピザレリはシンガーでもありますが、2021年のメセニーの曲を集めたソロギターアルバムでも取り上げてます。コロナ禍に録音され、ジャケットのイラストで本人は大きな不織布マスクを付けてます。
矢野顕子さんはメセニーとなかよしで曲をよく取り上げてますが[記事(17)(18)]、ぜひ日本語詞をつけて歌ってほしいと思わせる曲です。





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