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ポケットモンスター・ソードがささくれた社会人の心を救う

2022年6月に書いた記事を今更公開したものです

パーソナリティと剣

ポケモンが出来ないゲーマーがいるらしい

 君は「ポケットモンスター、縮めてポケモン」とかいうゲーム作品を知っているか?ポケモンといえば 園児でもクリア可能な、ゲームの中でも極めてバリアフリーな設計のシリーズとして知られている。しかしそんなポケモンがどうにも苦手なゲーマーがいる。
 どうしてポケモンができないのか?当事者として整理していこう。

 クリア(殿堂入り)できたポケモンはクリスタルとサファイアだけ。それ以降は気ままに触っては挫折しての繰り返し。友人や家族など身の回りの人間が今も昔もシリーズをプレイしているため、ネタはそこそこ分かっている、しかし 自分でやると完遂できない。

 ポケモンの何がそんなに体質に合わないのか分からないが、他の収集系ゲームと比較して思うのが「好きなポケモン以外捕まえたくない」ため、図鑑を完成させろ!という目標が嫌いなのでは?と分析した。

 似たようなシステムのゲームだと、ドラクエモンスターズのジョーカーシリーズはオオハマリした。あれはモンスターを乗り継いでいくシステムが肌に合ったんじゃないか?と分析している。



剣を買って 剣を詰んで 剣をクリアした

 新作発表からしばらくは「久々に買うか!」と思っていたが、好きなポケモンがリストラを食らったのでやめた。その後受動的に受ける情報から、人間キャラクターの人気は把握していた。

 購入のきっかけとなったのは2021年夏。RTA in JAPANにて、剣盾の並走会が行われた。今までポケモンのRTAに興味はなかったが、DLCエリアで捕獲したスイクンが全てを破壊する「スイクンチャート」が注目を浴び、スイクンミームが広がったことで一気に興味が湧いた。

 剣盾RTAを見たい!でもプレイしないと100%楽しめない!との思いから、「スイクンミームのため」という異次元のモチベーションで購入した。
剣を選んだのはサイトウがいるから。そして、ある事情でゲームができなくなり 半年寝かせることになった。

 そして2022年1月、龍が如く7を「やりたい!」と思い、購入の前準備として積んでいるソフトを多少消化しようと思った際に再度手を付けた。ゲームを遊ぶの自体が久々だった上ルリナ撃破後約半年熟成されたゲームは、意外にもスルッとクリアすることができた。

 …サファイア以来のポケモン完走だった。



剣盾に対してよく聞く批判

最強!強靭!素敵!

 よく聞く批判の中で「スポーツ興行化したジムチャレンジは熱いものの、ストーリーが薄味」というものがある。本作にはロケット団のような分かりやすい悪の組織はおらず、主人公が冒険の中で深い陰謀に巻き込まれていくことは無い。

 マップというか 街の繋がりすら簡素まず進行に迷うことは無い。シンプルに「冒険をしている」ワクワク感は薄く、コンパクトにまとまっている。

 個人的にはこの薄味さがとてもありがたかった。分かりやすく面白い一本の柱(ジムチャレンジ)の他はフレーバー程度のストーリーで、深いことを考えなくていい。
 半年空けてモチベーションを回復させられたのは、大層なストーリーが無いことの利点である。

 ゲームができない人間がリハビリとして臨むにはいい「薄さ」だったと思う。



剣盾に対してよく聞く評価

オリーヴさん好き

 このゲームを褒める言葉としてよく聞くのが「大人が頼りになる」というもの。ストーリー中で大きな事件が起こった時に、ダンデやソニアは「私たちに任せて」と言ってくれる。
 これはかなり意図的に「難しい問題は大人に任せて、君たちは君たちの問題と向き合いな」という姿勢をとっているのが伺え、そういった部分が評価されているが……うるせぇ!!!!!

 この評価、大人が勝手に言ってるだけじゃないのか!?プレイした子供が「これは大人が頼りになる、子供に対して真摯なつくりのいいゲームですね」と評価してるのか?
 実際プレイすると「物語の面白い部分をなぜかダンデやソニアが独り占めしている」ように感じてしまう。頼りになる大人を描くにしてももっとやりようがあると思う。

 ゲームの中でくらい大事件に挑ませてくれよと思うし、「大人が頼りになる」「子供に対して真摯」あたりの感想は非常に嫌だった何か事件が起きていることは分かるがはぐらかされ続けるストーリーって面白いのか?それが本当に子供に真摯なストーリーラインなのか?

 少なくとも筆者はダンデやソニアがその手のムーブをするたびに「またかよ…」とうんざりしたため、剣盾に対してよく聞くこの評価には反抗的な立場を取りたい。



地獄のポケモン道中

 図鑑は最小限にしようと思い、御三家は即逃がした。ムゲンダイナを捕まえろ!と言われたときにはホップにキレ散らかし、イベント終了後最速で逃がした。

 使いたいポケモンをかなり選別したが、クリア後にバトルタワーをレンタルチームでやった感想は「ドラパルド可愛い…」だった。めっちゃかわいい。……変な意地を張らずにいろんなポケモン使うべきだったのかもしれない(そういうゲームだ!)。

 一番使いたかったのはレパルダス、捕獲に失敗しているうちに他の候補が埋まり機会を逃した。

偏屈を通し抜いた選ばれし図鑑

 キャラメイクがめちゃくちゃ楽しかった。パンク全開でいい。ポケモン柄の服があるのもいい。着たい服が多くてリーグ戦や自転車移動時はファッション固定なのが勿体なく感じた。

このフルグラTシャツがお気に入り
神がかったカード
このおじさんは誰だよ



ウッウがガラルの王になった

 ウッウというポケモンを知っているか?

This bird.

 プレイ前からダントツで容姿が可愛いと目を付けており、捕獲可能になった瞬間に捕獲しようと思っていた。ホップが使用しだした時に胸座掴んで「どこで捕まえた!?」と尋問し そして手に入れた。

 ウッウの特性は「うのミサイル」という固有のもので、「なみのりorダイビング使用時に魚を咥え、被ダメージ時にミサイルで反撃する」「体力が少ないときはミサイルがピカチュウになり、反撃に確定麻痺の効果がつく」という性能。
 設置地雷であり、死んでも麻痺デバフで後続に繋げられる…とてもおもしろい性能をしているのだが、本作独自要素であるダイマックスと絶望的に相性が悪い。ダイマックス時にはこの特性が無効化されるのだ

 …剣盾産ポケモンなのに剣盾の時流に乗れていない…。

 その仕様の都合上、ラストでダイマックスするジムリーダー相手にどうしてもウッウでトドメを刺せない。ウッウに勝利をプレゼントできず、苦汁を舐める日々を送っていた。(そもそもなみのり/ダイビングのわざレコードをなかなか確保できず這いずり回った)


 だがウッウは弾けた。

 トーナメントを勝ち上がった末の決勝戦、数万の観客の熱狂の声が聞こえる会場で、追い詰められた現チャンピオン:ダンデの最後のポケモン、ガラルのみんなが大好きな大好きなリザードンと向き合ったのは、ダイマックスを使用することのない生身のウッウだった。

 素早さでは圧倒的に負けている。属性相性は有利だが向こうの攻撃は痛い、1撃でピカチュウ圏内まで削られる。渾身のなみのりもダイマックスの体力差を削り切れない。うのミサイルも、ダイマックスに対しては1/4ダメージが適用されない。
 ここでチャレンジャー:じごくのへるが選んだのは回復だった。ウッウを犠牲にして後続に繋ぐのではない、ウッウと勝ちたい

 ピカチュウミサイルと引き換えに体力は再度瀕死になる。もう回復のカードは切れない、猶予1ターンの賭けだ。麻痺による行動順逆転への願いを込めてなみのりの指示を出す。「ウッウ、決めてくれ!」

 …願いも虚しく、先に動いたのはダンデのリザードン。そして……最後に立っていたのは、ウッウだった。


ウッウ…テッポウオ…ピカチュウ…終わったよ…


 長期間ガラルの王座を守り続けた「最強の象徴」リザードンが ウッウに破壊される衝撃の映像は、ガラル国民の目に焼き付いた。
 この日を境にガラル一帯では、顔を上に向かせ食べ物を一飲みにする、ウッウポーズが大流行。お年寄りや子供も中心に、年間6万人を超える窒息死者が記録される惨事となる。これは奇しくも、ローズが予見した未来と近似していた。彼がどうしても決勝を中断させたかったのは、これを危惧してのことだろう。

絶望の未来へ!

 かくしてウッウは、ガラルの伝説になった……



手持ちトーク

偏屈を極めた珠玉の手持ちをチェックだ!

(1) ホーホー

 なんとなく捕まえた特に思い入れのないポケモンの3D映えがよかったため愛着が沸いた。片足と二足のスイッチが愛らしい。
 君はホーホーのかわいさとヨルノズクのかわいくなさを知っているか?筆者は本作で初めて知った。進化により外見の特徴のほとんどが消えるので驚きだ。

かわいい

 ウッウ以上に扱いに困った人。最終的に催眠術ゆめくいとかいうクソ野郎になってしまったが、バトルで輝いている姿が思い出せない。


(2) バンバドロ

勇姿を見よ

 知らないポケモンだったがワイルドエリアで一目惚れした。ドロバンコから育成。たぶんパーティ内では希少なまっとうに強いポケモン
 ダブルバトルで敵味方問わず地震をぶちかます様はまさに殺人鬼(相方候補は飛行タイプが3/5を締めるので正しい戦法)。ホップの羊を何度も葬った。


(3) キテルグマ

 ワイルドエリアで見た目の可愛さにやられヌイコグマから育てた。前々から存在は知っていたけど見た目や仕草が想像以上にかわいい…。

 特性はハズレ特性の「ぶきよう」。「もふもふ」狙いで捕獲しなおそうか悩んだが、既に愛着が湧いていたのと、ぶきようなとこも愛しく思えてきたためそのまま続行した。

平田ぱんだと水野ギィによる夢の競演


(4) デンチュラ

 存在を知って以来ずっと使いたかったポケモン、むし+でんきというタイプがイカす。

スクショを撮るくらい嬉しかったらしい

 序盤剣盾がつまらなかったのは間違いなくバチュルのせい(虫も電気も進化早いイメージあるので全然進化しなくてびっくりした)。飴で無理やり進化させて…その時からゲームが輝きを増した。

 虫タイプが好きなので、強い虫タイプが味わえてよかった。


(5) シンボラー

 最後の一枠、使いたいポケモン蟲毒を勝ち上がった勝者。ホーホーとタイプや技範囲が完全に被ってる?知らねえ!!!(他の候補もルチャブルとかだった)
 特殊のエキスパートとして動いてくれた。グダグダになったキバナ戦を引っ張ってくれたのはこの人。砂嵐にノーダメなのでえらい。
 可愛くてセンスのいいポケモンだと思う。グッドデザイン賞。





写真のコーナー

…を開催しようと思ったものの、ポケモンを愛でるかジムリーダーを撮影するかの似たようなスクショしかなかった。それでも貼る。

ボールをほしがる平田
平田ダッシュ!
この勝利ポーズが無害そうでかわいい
このポーズもかわいい
かわいい
相撲
kowai
キルリーダーの座を奪われそう

そういえば羊も育てていたし、ところで9キル2デスが誰なのか まったく思い出せない。

この顔がかわいい
この顔もかわいい
最初に選んだポケモン ウッウだったのかもしれない
エースバーンvsウッウ 運命のライバル戦だ


あとなんか絵を見つけたので貼る

平田ダッシュ!
ウッウが地獄を作り出してくれた

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