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ヴァルキリープロファイルのススメ

12/22にPS4/PS5専用ダウンロードソフトとして、ヴァルキリープロファイル(初代PSP版)が発売される。
私は今年の3月に初めてプレイし、がっつりハマって5周しているプレイヤーだが、これは本当にすごいゲームなので 今まで触れたことが無い人も、昔遊んで懐かしい!と感じた人もバリバリ購入して遊んでほしい。

巻き戻し機能やクイックセーブ等がついて遊びやすくなっているらしい。
PS4/PS5はスクショや動画の共有ができるのがいいところなので、最高のコンボや最高のバトルをバンバン共有しよう。

どんなゲーム?

ジャンルはざっくり「北欧神話をモチーフにしたRPG」だが、ストーリーよりもダンジョン攻略に比重が置かれている。ダンジョン攻略には2Dアクションゲーム並の操作感を求められる。
主人公のヴァルキリーは、いずれ来る終末戦争ラグナロクに備えて、地上で死んだ人間の魂をエインフェリアとして選定し、鍛え、兵士として神界に送る。
上司に命じられ人材を送り評価を受ける人材派遣会社さながらのシステムは、シミュレーションゲーム的な側面もあり、物語の節目ごとに自分が神界に送ったエインフェリアの活躍や評価を聞くことが出来る。
エンディングは3種類だが、プレイヤーの判断によりまったくプレイ感が変わってくるため、ロールプレイの適正があれば「自分だけのゲーム体験」を楽しむことができる。

派遣要請を無視して怒られてもいいし、中途半端に鍛えた人材が戦死するのを眺めるのもいい。すべてはプレイヤー次第だ。

ここがすごい

ダンジョンのボリュームがすごい

全部で「26ダンジョン」+「1プレイにつき8個のランダムダンジョン」がある……すごくない?

もちろん簡素なダンジョンもあるが、高難易度ダンジョンは謎解きやアクションを要求してくる凝った作りになっており、飽きが来ない。
特に難易度ハード限定ダンジョン群の個性は強烈の一言で、もはや自分が何をやっているか分からなくなる「ローム丘陵のからくり屋敷」「アリアンロッドの迷宮」、マップの簡素さを要求アクションの高さで補う「炎の城塞」、うんざりするほど広い「古代墳墓アメンティ」などバラエティ豊かな面々が揃っている。

またダンジョンのグラフィックには使い回しがほぼなく、似たようなマップ構成のダンジョンも無い。各ダンジョンにはフレーバーが設定されており、ボスや戦利品も雰囲気作りに全力で寄与している。ほとんどのダンジョンに専用BGMがある……ボリューム、すごくない?

これだけ要素が詰まっているのにも関わらず、1周30時間程度で遊べるお手軽さで、時間コストに対する満足感がめちゃくちゃ高い。


個性豊かなキャラクターがすごい

6+2兵種24キャラの中から選んだ3人+主人公がパーティメンバーとなる。メンバーは戦闘中以外であればいつでも変更可能。

うち魔法職9名は誰を選んでも大差ないが、物理職15名はそれぞれに3種の通常技+必殺技があり、その特色もモーション・威力・ベクトル・ゲージ性能…とバラエティに富んでいる。
誰をピックし、どのスキルをセットし、何を装備させるかで全く違う戦法を取ることになる。とにかく一発の火力に賭けてもいいし、アイテム回収を狙ってもいいし、魔法を主軸にしてもいいし、短サイクルで決め技をバンバン撃ってもいい。

仲間のうちエインフェリアとして選定される者は、死んだ人間であるため、他の作品ではあまり見ることのできない「死に様」から人物像を掴めることも特徴。また人物ごとにナルシスト・勇敢・浅はか・女好き…など「人物特性」が定められている。ストーリーに関わってはこないが、彼らの存在感は強い。

(洵が好き)

正統派の見た目からは想像もつかない、排他的で冷たい性格と、善にも悪にも振り切れない混沌としたありようが好き。
こういう人間が、他者との交流を通して「正しい」成長を遂げる…などということもなく、混沌とした人格のまま存在できるのもこのゲームならではだと思う。

戦闘システムがすごい

直感的UI

○△□×ボタンがそれぞれキャラクターに対応しており、各キャラクターを1ターンに最大3回動かすことで攻撃を行う(行動回数は武器に依存する)。
ボタンを押すタイミングを調整することで、うまくコンボを繋げたり、相手のガードを崩したりする。コンボが下手だとアイテムドロップが見込めなかったり獲得経験値が少なくなる。キャラクターが常に入れ替わるゲーム性と、戦闘システムの奥深さが噛み合っており、プレイヤーの工夫の余地が大きく成長を実感しやすい。

一方でバランスはかなりイカれている
例えば各キャラの必殺技の威力倍率は極端で、最大15倍、最低2.4倍と、キャラの格差がハッキリしている。そこがまたいい。
(キャラクターの使える・使えない論争もかなり面白い)

全体に高火力を叩き込める魔法が異常に強い。
(なのでシステムに慣れた中級者は物理縛りをやると楽しいかもしれない。筆者はゼルヴァで「何だこのゲーム…」になった)

極端なバランスは裏ダンジョンで最高潮を迎え、プレイヤーの最大体力が9万であるにも関わらず、敵から威力10万オーバーの全体攻撃が飛んでくる魔境と化す。一方で味方の必殺技が160万とかいうオーバーキルダメージを叩き出したりもする。

大味すぎるバランスが魅力だ。

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シミュレーション部分は簡素なものだが、シミュレーション+バトルによる構成は「アクトレイザー」や「サクナヒメ」を連想させる。いずれも神様を主役とする神ゲーだ。
(神界フェーズや人物要請にランダム要素がある「シミュレーションパートにも力の入ったVP」をやってみたかった、まあいろいろと奇跡的なバランスのゲームだと思う)

この海が好き

ドットがすごくいい。背景もキャラアニメーションも凝っている。ドットゲー大好きなので、そういう意味でも「もう再現はできないだろうな」というゲーム。
(昨今のHD-2Dのトレンドを見てると新規ドット欲しくなる)

BGMが旋律も曲名もセンセーショナルでいい。通常戦闘BGMの「未確認神闘シンドローム」が有名だが、個人的には炎の城塞BGM「急減至極生命力」や、アズタロサ戦「目覚めし永遠なる魂」・JDウォルス戦「表にある魔、裏にある聖」が好き。
急減至極生命力だけでも聴いて、その急減至極生命力感を味わってほしいし、ぜひ炎の城塞を訪れて、そのエントランスを見て「これが急減至極生命力か~」となってほしい。

俗っぽい言葉で表現すると、とにかくあらゆる要素が厨二で、今見てもカッコイイ。全力でこれを浴びれるのもまた現代では希少なゲーム体験だろう。

そんな感じ

いかがでしたか?そんな最高のゲーム・ヴァルキリープロファイルが2022年12月22日にPS4/PS5専用ダウンロードソフトとして発売します!買って!遊んで!楽しもう!





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