【Vol.1】再生医療——幹細胞培養上清液の研究のきっかけ
隆聖会ラボ事務局スタッフです。
隆聖会ラボは、歯髄由来の幹細胞培養上清液の研究と培養を実施しています。
再生医療分野の中でも歯髄由来の幹細胞培養上清液の研究・培養を行い、安全性と法令遵守に則り、再生医療分野の発展と社会貢献を目指しています。
今回からブログの投稿をはじめていきます。
隆聖会ラボの研究・培養は、最高責任者の吉見洋志の長年の研究と再生医療分野の発展のための想いが詰まっています。
Vol.1は吉見Dr.が
「なぜ幹細胞培養上清液の研究・培養の世界に飛び込んだのか!?」をお伝えします。
隆聖会ラボは、吉見Dr.のこの想いからスタートしています。
はじめまして。
隆聖会ラボ最高責任者の吉見と申します。
現在隆聖会ラボでは、主に歯髄由来の幹細胞の培養を行い、
歯髄幹細胞培養上清液を製造し医療連携のクリニックへ提供するとともに、
吉見医科歯科クリニックで顎口腔領域の治療に活用しています。
歯科クリニック内にCPC(細胞加工施設)が設置されているという日本では極めて珍しい形態だからこそできる、新鮮な細胞を用いた培養上清液です。
私が歯髄幹細胞培養上清液の培養を自ら行おうと思ったきっかけは、
当時、歯科クリニックにおいて利用していた幹細胞培養上清液の製品の中身の
資料請求を行ったときのメーカー担当者の回答でした。
幹細胞培養上清液の製品詳細やドナー情報への質問に対し、
「特許に関わる企業秘密の部分もあるのでお教えできません。」
2015年、私の質問に幹細胞上清液製品の担当者はそう言い放ちました。
驚きました。
私が知りたかったのは、製品の中身です。
患者さんに使うのに。治療に使うのに中身を教えてもらえない。
残念ながらその秘密主義の様相は2024年の今も変わりません。
驚くべきことです。
成分がわからない薬を治療に使う医師はいないのに、幹細胞培養上清液は成分も知らずに使っている?
そんな治療が普及するはずがありません。
京都大学の山中伸弥教授らが世界で初めてiPS細胞の作製に成功したのが2006年、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞したということもあり、2016年当時はiPS細胞のニュースは多く流れても、「幹細胞」のニュースはそれほど流れていない時期でもありました。
「ならば、自ら幹細胞を培養し、培養上清液を作りその情報を開示する。
安全安心な培養上清液を、日本中に、いや世界中に提供する。」
そう決意した私は、間葉系幹細胞の研究に日本で最も早く取り組んだ人物を突き止め、その先生の研究室を訪ねました。
「あなたの熱意には共感します。お手伝いしますよ。」
先生は私を快く迎え入れ、忙しい合間を縫って、生物学の基礎から分子細胞生物学に至るまで丁寧に教えてくださいました。
瞬く間に時は過ぎ、現在自らの細胞培養施設で安全安心な幹細胞上清液を作れるようになり、医療連携先に幹細胞上清液を提供できるほどになりました。
私が責任をもってお届けする安心安全な歯髄幹細胞上清液を、これから多くの先生方にもお使いいただきたいと思っています。
隆聖会ラボ最高責任者
医療法人隆聖会理事長
北海道大学臨床教授
セブ医科大学客員教授
鶴見大学非常勤講師
吉見洋志