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ENDLESS SUMMER NUDE
夏が近づいてきたので、別のサイトにて記載していたエッセイ(記載していたサイトは現在閉鎖)をここで投下する。
…これは夢の中か…?
ふと、ホワイトアウトした視界の片隅から、あの曲が流れる。もう何年も前だろうか。あの夏の日、叔父と出かけた帰りに有線で流れていたあの曲。さっきまで見ていた夢の物語は既に忘れ、その曲に導かれるようにしてそのまま目を覚ました。
目を開けると隣には付けっぱなしのラジオ。中学の時、技術の時間に作ったラジオは今でも健在だ。そこから夢の続きを語るようにあの曲は流れ続けていた。俺はその曲のタイトルを知らない。アーティスト名もわからず、ものすごく好きだったあの曲は行方知らず、しばらく耳にすることは無かったが、遂に再会を果たせた。ちゃんと名前を聞かないと…。
曲のフェードアウトと共に、ラジオDJは語る。
「真心ブラザーズで、ENDLESS SUMMER NUDEでした。」
その言葉を忘れずにすぐにメモを取った。
それ以来、この曲は俺にとって夏の定番の曲だ。いろんな曲を聞くほうだし、夏と言えば数え切れないほどの定番曲があるが、必ずこの曲を聞かないと夏を過ごした気になれない。あの懐かしい夏の思い出。大人になっても夏は終わらない。スピーカーから聞こえてきた声は、とても優しかった。
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