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「〇〇さん、すごいですね」
→「いやいや、ぜんぜんそんなことないです。私なんてぜんぜんです」

「〇〇さん、送っていくわ」
→「そんな…悪いです。結構です。歩きますから…」

「これ、よかったらどうぞ」
→「えー?そんな…受け取れません…」


よくこういう光景を目にするのですが…


はっきり言って、「申し訳ないから…」と相手の好意を遠慮するのは、失礼にあたります。


特に目下の者が目上の人に対し、「遠慮」を示して断るのは、本気で嫌なのなら構いませんが、本気の「遠慮心」ならば、上司に対する侮辱になります。

そもそも日本の文化教育が、相手の気持ちを配慮するのが美徳だと教えてきました。

なので、「KY」や「忖度」なんて言葉も日本文化の表れなんでしょう。

ですが、コミュニケーション論や人間関係学は、全世界共通です。

そんな中、遠慮の文化は、使い方を誤ると、とても違和感のある行動にみえます。

なぜなら、相手の好意を受け取らないということは、「相手を受け入れない」という意味でもあるからです。

例えば、相手があなたのために菓子折りを持ってきたとしましょう。

「そんな、気を遣わないでください!」

と押し返してしまったら、相手はどんな気持ちになるでしょうか?


あなたのために時間を使い、お金を払い、あなたに喜んでもらおうと思って選んだ菓子折り…

その菓子折りを受け取ってもらえず、押し返される…


その人は、家に帰り、一人で自分の買った菓子折りを食べる…



いかがですか?

受け取った分、相手のために何かをしてあげたり、とっても喜んだ顔をみせてくれたら…
絶対そっちの方が、相手はうれしいんじゃないでしょうか。


人間は、誰かの役に立てることが最も幸せを感じる生き物なんです。

つまり、ここは喜んで受け取ったほうが、お互いがハッピーになるんです!


ですから、こっちからお願いをする…という場合でも遠慮すべきではありません。

「誘ってください」「送ってください」「手伝ってください」「迎えに来てください」「買ってください」「休みとってください」

お願いをされる = 必要とされている  と言われた側は感じるので、積極的にお願いをすると、あなたとの距離感は縮まります。



受け取り方のコツは、感謝を示すことです。


「わー、嬉しい!」「大事にしますね!」
「ありがとうございます!」「そう言っていただけて嬉しいです!」

受け取りを拒否されるより、百倍相手のためになる行動…

それが感謝です。


遠慮は、相手のことを思いやっているように勘違いしてるだけ。
相手が喜んでくれるのを期待しているところへ、拒否られるとまさにカウンターパンチなんです。



あと、「どれがいい?」「何が食べたい?」と聞かれて、「何でもいいです!」と答えてしまうこと。


これ、ムズイんです。


女性の場合、自分の中に答えがあるのにクイズを仕掛けてきている場合があります。


でも一番いけない回答は、


「何でもいいです」

これも、自己主張することを遠慮したような奥ゆかしい気持ちなのかもしれませんが、実はこれ、裏メッセージとして「私は責任を取りたくないので、あなたが選んでください」という意味の回答なんですね。

なので、決めた方がいい。


無難な回答は、「僕はお寿司の気分だけど、君は?」

と、一応意思表明をしつつも、相手の意見を聞く質問返し!


こうすると、相手の意思を尊重することにもなりますよね。

いずれにしても、相手に「遠慮すること」や相手を「心配すること」という行為は、相手のことを思いやっているような錯覚にとらわれているだけの妄想です。

まったく、相手のためになっていない。


素直に行為を受け止めて、感謝すること。

心配ではなく共感すること。


それが、相手を尊重することだと思います。



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