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深夜2時、あの時の真意

夏に宣言した通り、山田は連日鬼残業+休日出勤していて、この瞬間もその渦の中にいる。

そんな山田が
“奇跡的に連休になった!でも暇!やりたいゲームもない!あー暇!暇ーー!!”

と、猛アピールしてくる。
わたしは骨折して休職中。暇どころの話じゃない。
スマホアプリの歩数計に“小さくまとまるな”と叱られる始末。

わたしから「行くね♡」と絶対に言わんぞと決めて、LINEで話し始めて9時間経過した頃

「…行こうか?」

はい、わたしが折れましたw

山田にしては珍しく「(最寄り駅まで)迎えに行こうか」と言ってくれたけど、甘え下手なわたしはいらないと返答。甘えるってどうやるの…w

また数ヶ月空いたのかな、山田は相変わらず山田で、お部屋に着いて開口一番
「インターホンのモニターに映ってた顔、めっちゃめちゃオバチャンだったぞ、大丈夫か?w」

失礼かwwwwww
そんなオバチャンと照明全灯の下全力でセックスしてんのどこの誰だよwww
(今回は「アッ足が…つる……!」でした)

で、深夜2時にふと向こうから、9月のがっかりの件の真相を話してくれたんですよ。

“先ず、既読スルーしたのは、一旦気持ちを整理したかったから。今なあなあにしたら、またそのうち似たようなことが問題として浮上してくるから。
それから、自分(ひつじ)の気持ちに従って行動してほしい。俺(山田)がどうとかじゃなくて、自分の気持ちを軸にして、相手のことを考えてほしい。
あの時ひつじちゃんは、俺が都合つかなくて苛々してあんな文章送ってきたんだと思うんだけど、本当に会いたかったらまた連絡するじゃん。見てて分かると思うけど、俺は俺が遊びたい、会いたい人としか会わないし、合わない人はどんどん切るから。俺が遊びたいと思ってて、タイミングが合えば遊べるんだよ。その時遊べなかった事とか、言わないだけで覚えてるし。前にもすれ違い?みたいなのあったけど(6月頃、連絡とらなさすぎて遊ぶ約束してたけどやめようってなったことがある)あれは確か、俺が仕事忙しいって言ったらひつじちゃんがLINE控えてくれたってやつさ、ああいう気遣いも要らないのよ。忙しかろうがLINE送りたきゃ送ればいいし、でもそれの返事が遅くなる・ならないはこちらの話じゃん。でも俺絶対返すのよ。返答に困るものだったとしても、必ず返す。
これ言ったら山田どう思うかなー、じゃなくてさ、ひつじちゃんがひつじちゃんの思ったことを、相手に思いやりを持って発言してくれたら良くてさ。
先の約束をしたがらないのは、本当に実行できるか分からないから。急な出勤とか、例えば今の仕事状況みたいなさ。約束できない事より約束したのに遊べなくなっちゃう事の方が俺は申し訳ないなって思っちゃうの。親友(北海道在住)がこっち来るとか以前お世話になった人とかは別だよ?そこはこちらが合わせるよね。
本当は、まだ考えてる途中ではあったのよ。でもひつじちゃん怪我してLINEしてきたじゃん。だから、まぁ、うん、今回会ったら話せばいいかなって。”


…わかりにくいでしょ?山田。
そして面倒。w

山田の話に耳を傾けながら、彼の言う言葉たちの中からわたしは気がついた。
わたしが山田を信用しきれていないことに。
そして、それを山田は知っていたこと。

例えばだけど、わたしの親友・景子を誘って空振りしても、そしてそれが続いても拗ねたりしない。
オッケー了解、また声掛けるねー、で終わり。
で、折を見てまた声掛ける。
タイミングが合えばランチするし、買い物するし電話もする。配慮はするが遠慮はしない。

まぁ、長々と書いてますけど、
山田の言ってることって

【疑って勘ぐって顔色ばかり見て心が不安定になるのは相手のことを信じていないから。】
【相手がどうとかではなく、自分で考えて、思いやりを持って行動しろ。】

つまりこのふたつなんですが、
このふたつ、見たことありません?
これ、恋愛心理によく出てくる、“恋がうまくいかない人へのアドバイス”的なアレなんですよ。

そして、山田が、わたしが発した「もうそっちから誘ってよ」に酷く落ち込んだのは、山田は遊べないから遊べないっていう現実を素直に伝えたのに(信用してるからこんなことで崩れると思ってない)それでそんな態度…突き放された…悲しい…信用してたのに…もう心のシャッター閉めちゃう…

だったわけです。
何も知らないわたしは、今回、バールのようなもの(怪我報告)でこじ開けてしまったかたちですが…




一言いいですか

女の子か!!!www

(今現在わたしは山田のことをお姫様だと思っています)

でも、今回の山田からのお話。
わたしこれ、ある種ラブレターだと思ってるのw
だってこれほどまでに“自分のことを知ってほしい”が乗った、一方的な会話。(これは抜粋で、このあとも会話は続きます)
もう間違いない、やっぱり山田はわたしのこと“人間”としてだいぶ好きなんですよ。
わたしは「話してくれてありがとう。分かった、やってみるね」と伝えて、一緒に歯磨きして、久しぶりに山田の匂いと気配を隣に秒で寝ました。

わたしはわたしの気持ちを優先させてたつもりだったけど、優先させた気持ちのてっぺんに山田をぐらぐら乗っけてたみたい。

でも山田、やっぱり君はちょっと面倒。
付き合う女の子が皆メンヘラ化するの、分かる。
山田が話してくれたことってさ、山田からしたら「こんなこと言わなくても分かるよね?」なのよ。

いやいやこんなん難易度高いわw
この真意を導き出す前にメンヘラ墜ちすのが大半だと思う。わたしは、すごい。

同時に、わたしも山田を“人間”として大好きだ。






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