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日本人の「日本人は平等」という幻想

2年に一度くらいのペースでバズる「東大行ってみたら絶望した」系の記事が今年も。

突然ですが、東大生になるためには何が必要だと思いますか? 東大に合格するためには、いったいどんなものが恵まれていればいいんでしょうか? おそらく多くの人は「頭の良さ」と答えると思います。勉強ができて、天才的な頭脳がある人が東大に受かる、と。しかし、それは違います。答えは「金」です。

ああ、これが東大生なのか、と思うほど統計学に疎そうな書き出し。。記事全体では小さい頃から課金をすれば東大生になれる、といってるけど実際は。。

年収があっても頭が良くないと自分の子供の学歴をあげるのは難しい。つまり「お金持ちしか子供を東大に入れられない」というのはマシな幻想で「子供を東大に入れられる家系とそうでない家系がある」というのが統計学的な結論。

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私たちは日本人は平等だと心のどこかで思ってないだろうか。たとえば上の記事を書いている貧困東大生が「お金持ちしかスタンフォード大学にいけない」という事実に絶望しただろうか。「アフリカ人には足の速さで勝てない」は?

実際は日本人にも種族的な格差がある。東京の一等地に代々お墓がある家庭と家のお墓すらない家庭は別の種族と考えるべきなのに、日本人というだけで条件さえそろえば下克上できるという幻想に囚われている。したがって日本人の自己責任論はとても危うい。その人の責任かどうかは統計学的にわかるので感情論をぶつけるのではなく理性的に議論すべきだ。

心理的安全という意味では、種族が違うのだから格差があって当然、ととらえる方が安全だ。差別的な考え方だと思われるかもしれないけど格差はないはずだという幻想は人生を進めれば進めるほど絶望に変わっていく。

🐈❤️