見出し画像

10年前と同じ失敗をした話(SWEET LOVE SHOWER 2024 SPRING)


注意

ライブレポじゃないです


概要

SWEET LOVE SHOWER 2014でタオルをなくした愚かな人間が、SWEET LOVE SHOWER 2024 SPRINGでもタオルをなくす


SWEET LOVE SHOWER 2024 SPRING、最高でした。

自分は2日通し参加し、1日目の灼熱も2日目の極寒も、その中の富士山もフードも、もちろん音楽を全力で楽しみました!

一つ一つ見たバンドに大きな感謝を伝えたいのはやまやまですが、その前に自分に起きた事件を消化しなければならないため、できれば供養にお付き合い願いたいと思います。


1.発生

事件が判明したのは帰りのバス。東京行きのツアーバスでらーめん才遊記の無料公開を読んでいるときでした。(今はもう無料公開は終わっていますが、面白いのでみなさん買って読んでくださいね)

チェーン店でバイトをする芹沢さん、面白すぎる…初心に戻ろうとしたってなかなかできることじゃないぞ…頭にタオルなんて巻いて…

…タオル、持ってなくない?



そう、先程まで肩にかけていたはずのタオルを手に持っていない事に気づいたのです。

それと同時に、10年前のことがフラッシュバックしました。


2.過去


10年前、自分は高校生で、生まれて初めて音楽フェスというものに行きました。お目当てはザ・クロマニヨンズとThe Birthday。10年も前なので、記憶も薄れて今や興奮しか残っていません。食べたメシすら覚えてない。

自分に残っているのは、LAMP IN TERRENがオープニングアクトをやってたこと、Superflyの迫力がすごかったこと、そして帰る直前にクロマニヨンズのタオルをなくしたことだけです。


当時の貴重な写真(肩にかかっているのは今回なくしたタオル)

当時はお金もなかったので8/31の1day参加で、グッズもクロマニヨンズのタオルと公式のタオルしか買えませんでした。あれは帰りのバスを待っている列の途中で、私と友人は初めてのフェスの興奮を語り合っていました。(奇しくも今回2024SPRINGに行ったのと同じ友人です。10年以上も付き合いのある友人ってすごい)

直前がたしかウルフルズだったので、たぶんウルフルズのステージについて話しながらゆっくり進む列で、友人が言いました。


…タオル、持ってなくない?


さっきまで持っていたはずのタオルがなくなっていたのです。諦めきれなかったので5分くらい列を離脱して地面に落ちていないか探し回りましたが、帰れなくなるのが一番まずいという判断から切り上げバスに乗りました。

楽しい思い出にひとつ黒いシミが落ちてしまったな、という経験でした。

それがあったので、友人も「前回タオルなくしたよね〜」と言ってくれていたし、自分も今回はタオルをなくさないぞ!という強い気持ちを持っていたため、気づいたときの衝撃は凄まじいものでした。

「いや、無意識にリュックのほうに入れたのかもしれない、さすがに、10年経ったんだ、人はきっと成長する、きっと大丈夫だ」とバスの荷物置き場にあるリュックに期待を込めながら、確認するすべもないままほの冷たい心臓とともに東京へと運ばれて行ったのであった。


3.現在

概要からもわかるとおり、タオルはありませんでした。

いつ無くしたのかと考えるとやはり、全ステージが終わりバスに向かって歩く途中、レインポンチョを脱ごうとして落としたのだろう、と思います。一度失敗して懲りていたはずなのに、奥田民生のステージが圧巻すぎたせいか、この2日間が凄まじすぎたせいか、高揚感が注意力を上回ってしまったのでしょう。

友人には言えませんでした…。10年前も自分よりタオルがなくなったことに狼狽えていた友人、自分がとあるフェスでスマホを仮設トイレに落としてしまったときも自分より焦っていた気弱な友人の、2日間の美しい思い出に、また泥を塗ることはできねえ…という判断でした。


4.適応機制

これはめちゃくちゃな強がりではあるのですが、「2024年のSWEET LOVE SHOWERよりも輝ける瞬間はあのタオルにはもうないから、役目を終えたんだな」とまずは思いました。

嘘です。まず思ったのは「マジ??????」でした。

でも実際、物というのはなくなるものです。普通はどうだかわからないけど、自分はうっかりさんレベル99みたいな人間なので、「形あるものはすべてなくなる」という精神で生きてます。コレクター気質ではあるのですが、「所有欲」というより「入手欲」を満たすためにコレクションをしている節があるので、一旦手に入れたものはしまい込んで二度と出さないこともあります。積読が30冊くらいあるのもその一環だと思います。

なので、タオルがなくなった事自体はそこまで悲観的にはなっていないのです。しかたない。


なのでこの文章で何を整理・発散したいのかというと、物質以外の部分になります。

「タオルをなくしたことにより自分が生み出した感情、また妄想の部分」です。みなさんも適応機制の参考にしてね。


・楽しかった思い出にケチがついた

それはしかたないことだ。楽しかったのは事実。死ぬほど楽しかった。それでいい。


・フェスって落としたものをすぐ後ろにいる人が拾ってくれる優しい世界なのに、私が落としたものは誰にも拾われない。無意識に落としたものが戻ってきたことない。悲しい。

これは事実を誇大に解釈しているので、考えないようにすること。事象の外側にあるネガティブな妄想であるため、事実とは違うということを認識する。事実は「タオルを落とした」それだけ。


・10年成長してない

してる。むしろ前回は1日でなくしているが、今回は2日持ってるので、大成長です。おめでとう。


・もう10年前のタオル手に入らない

手に入った時点で入手欲は満たせたし、写真も撮れたから記録にも残ってる。あのタオルにあるのは物質的な価値じゃないので、別の同じタオル手に入ったって意味ないから、悩むところじゃない。


結論…大丈夫!元気に生きていこう!


5.ありがとうございました

そんな感じで、10年前と同じ失敗をしても、元気に生きていこうぜという話でした。

望みが全て叶って、楽しすぎる2日間でした。

ありがとうスペースシャワーTV。

10年後、今度は2024年のバスタオルをなくしに、また行きたいな!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?