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わたしから、あなたへ。

皆さんこんにちわ、よつぎです。

2023年を迎えてから、「にじよんあにめーしょん」放送、新作OVA「NEXT SKY」の劇場公開、6thライブの開催決定、新作劇場版3部作の制作決定などなど、直近の虹ヶ咲に関する話題は明るいニュースが多かった一方で、この記事を読みにきてくださった皆さんであればおそらく既にご存知のとおり

「スクールアイドルフェスティバルALL STARS」通称:スクスタの、6月末をもってのサービス終了が発表されました。

わたしもなんだかんだで約2年半もの間、このゲームのお世話になってきましたし、最後に何か自分としても形に残したいなと思っていたところ、スパボ(@daisonHDD)さんより、下記の企画へのお誘いをいただきました。

#忘れない僕たちのデイズ

スクスタ6th Season 53章挿入歌シングル「KAGAYAKI Don’t forget!」より引用されたこちらのタグは、既に多くの有志の方々の熱い想いで溢れています。
このような素敵な企画、仮にお声かけが無くとも絶対に参加していたであろうはずではありますが、それでも直接声かけいただき、気にかけていただいたという事実に、スクスタを愛する一人として、早くも胸がいっぱいです。

涙は最後まで堪えておくものだと思っているので、そろそろ本編の方へと移りたいと思います。

はじめに

今回のタグにも引用されている、忘れたくない日々って具体的にどんな思い出だろう?
改めて自分でも考えてみました。

初めて虹ヶ咲のアニメを見た時のトキメキ、盛り上がり涙したライブ参戦、エンカした皆さんと語り合った時間、etc...
忘れたくない大切な思い出は、虹ヶ咲に触れることで沢山つくることができました。
そして、その思い出の日々に間違いなく含まれるのが、スクスタを通じて「あなた」越しに見た虹ヶ咲の物語でした。

アニメ終了間近からスクスタに触れた身として、今だからこそ正直に話しますが、スクスタを「高咲侑と9人のスクールアイドルの物語に対する代替」としてしか当初は捉えていませんでした。
ところが、キズナエピソードを読み進めるとそこに映る彼女たちは、「あなた」のことが大好きで、アニメでは見たことのない「あなた」にしか見せない表情があって。
いつしかわたしはそんな「あなた」に興味を持ち始め、メインストーリーを読み進めていくうちに、同好会部長として奔走する「あなた」の姿に心奪われて今に至るといった次第です。
スクスタの根底にある「あなたと叶える物語」というテーマが無ければ、きっとわたしは今日までスクスタを楽しめていなかったことでしょう。

ベイビーちゃんにだけみせる表情

スクスタ最大の特徴といえば、やはりスクールアイドルとあなたとの「キズナエピソード」が挙げられるのではないでしょうか?
本筋のメインストーリーとは異なり、基本的にはアイドル一人一人とあなたとの触れ合いによって描かれる物語は、まさに千差万別という言葉が相応しく、スクスタに登場する全30人のスクールアイドルそれぞれに対してエピソードがあるため、メインストーリーに負けず劣らずの大ボリュームのコンテンツとなっています。
キズナエピソード全話紹介したいところではありますが、今回は個人的にお気に入りのエピソードに絞ってそこから垣間見えるミアのベイビーちゃんにしかみせない表情にフォーカスしていきたいと思います。

と、その前に。
スクスタとアニメの世界が異なることは、皆さんもご存知のことかと思いますが、アニメでのミアの当番回にあたる2期9話「The Sky I Can't Reach」では、スクスタメインストーリー22章「気づいて、小さな声」と28章「ランジュの想い」をベースに、アニメオリジナルの展開で話が進んでいきます。
ミアには過去にトラウマがあって、歌うことを諦めたという部分はどちらも共通して描かれていますが、その後のアプローチが異なるんですよね。
スクスタ側でどのようなことがあったのかは、過去にブログ記事をあげていますので、お時間がある方はこちらをどうぞ。
(少々盛り上がりすぎて、気軽に読める範囲の分量ではないのですが…苦笑)

で、まずはアニメモチーフにもなった22章と28章の間に位置する26章「薫子がやってきた」にて描かれた一幕をご紹介します。
この話自体はキズナエピソードではないのですが、この後に出てくる話にも繋がっていくため触れておきたかったんです。

こちらのストーリーのあらすじを掻い摘んで紹介すると、薫子によって提案された、同好会・スクールアイドル部合同合宿の実施により、今までは表面上でしか関わることがなかった嵐珠とミアが、共同生活を通じて同好会メンバーたちとお互いの事を知る一助になるというお話です。
また、既存メンバーに関しても、ユニット結成のきっかけとなる出来事が起きた、今後のストーリーに繋がる回なわけですが、上記の合宿には同好会部長である「あなた」も参加しており、ユニット楽曲制作中のひょんなことから、深夜でも自己練習を欠かさないストイックな嵐珠、そして既にユニット向け楽曲を完成させていたミアと遭遇します。

この通り、今でこそ浸透している「ベイビーちゃん」のはじまりはここからだったんですよね。
メタ的なことを言えば、名前のない「あなた」だからこそできたニックネームなのですが、だからこそ「あなた」専用の呼び名として聴き心地良く感じています。
話を戻して、悩めるあなたはミアへ作曲についての相談をはじめます。

この出来事をきっかけに、ミアとあなたとの距離はグッと縮まっていきます。

キズナエピソード4話「好きを語る顔」

趣味のひとつである野球観戦について熱弁するミア。
好きなものについて語るときは誰しも目を輝かせるものですが、普段大人びた振る舞いをしているミアだからこそ、年相応な瞬間のギャップが最高です。
あと、自分が好きなことに興味を持ってくれたあなたへ満更でもない様子なのも加点ポイントですね。

キズナエピソード6話「ボクがボクであるための歌」

「Toy Doll」誕生のきっかけになったエピソード。
前話で悩めるミアはあなたへの作曲相談もしており、先ほどのメインストーリー26章と立場が逆になっているのがミソ。
いくら天才でも、自分の視点や考えだけでやり通すには限界があります。
あなたと過ごすうちに影響を受けていることを自覚しながら、照れつつも感謝の意を述べるスチルがまさに「ベイビーちゃんにしかみせない表情」なのがたまりません。

キズナエピソード13話「記憶の底の砂」

野球観戦時に偶然みかけたイベントをきっかけに、エンターテイメントの本場に身を置いていた自分だからこそできるイベントを計画するミア。
その意気込みとは裏腹に、浮かない表情であることをあなたに見破られてしまったミアは、記憶の底にこびりついたトラウマにより不安な状態であることを吐露します。
これまでに築き上げた信頼関係があるからこそ本音を打ち明けるに至った背景と、不安を露わにした幼なげな姿を描いたスチルが印象深いです。

キズナエピソード15話「Freedom」

上記のミアが計画したイベント当日のエピソード。
「どんな装置や演出よりも、歌うミアの姿がみたい」というあなたの想いから、過去の璃奈とのやり取りを思い出して、もっと自由に歌ってもいいということに気づけたミア。
自由の翼を手に入れた歌姫のステージは言うまでもなく大成功を収めたが、その後の舞台裏では実はこんなやり取りが…?
(あなミア最高)

キズナエピソード18話「星降るもとで」

雑誌の特集で掲載されていた果林と過ごすデートコースを子供騙しと一蹴し、「ボクが本物のデートに連れてってあげるよ」と啖呵を切ったミアが当日プランに選んだのはプラネタリウム。
幻想的な世界観に魅了されたあなただったが、肝心のミアは心地良く眠りの世界に誘われてしまい、大人のデートを画策していたミアは出鼻をくじかれ、いつも通りのあなたに巻き込まれるペースになるという鉄板オチなのですが、だがそれがいいのです。

このように、お互いの時間を過ごしていくことで、すっかり打ち解けた様子の二人。
璃奈と接してるときとはまた違った、14歳の女の子の姿を見せてくれるのが、ミアのキズナエピソードの醍醐味だと思っています。

そしてこの次のキズナエピソード19話より、ミアが長年思い抱いていた夢へと話が繋がっていくのです。

ミアが見つけた光

同好会に所属し、スクールアイドルとしてステージに立つ機会も増えてきたミアのもとへ、ある日予想外の人物からとあるオファーが舞い込みます。

それは、テイラー家の一員であり憧れの対象でもある姉から、同じステージに立って歌わないか?という願ってもないオファーでした。
ただ、肝心のミアの顔色は明るくありません。

キズナエピソード内でも度々描かれていたように、過去のトラウマはミアにとって未だ色濃く残っており、家族との共演はいずれ叶えたい夢、乗り越えたい壁ではあれど、急な進展に気持ちの整理が追いつかない様子でした。
そんなミアにあなたは手を差し伸べます。

かつて歌うことを諦めた少女は、誰かが歌うための曲を作り出す作曲家としての才能を発揮し、熱烈系スクールアイドルのお抱え作曲家として日本へと訪れました。
すると、異国の地でとある不思議な縁からスクールアイドルとして活動することになったのです。

誰かが決めた シナリオ通りじゃ
私の声は 届かない
響かせ melody
あの大空に
Now's the time to spread my wings and fly
(今こそ羽根を広げて飛び立とう)

「I'm Still...」より引用


披露されたその曲は、誰のためでもない自分が歌うための曲でありステージから観客に向かって、その先にある大空まで届くように歌声を響かせました。
その結果、歌声は大海原を渡り偉大な歌姫のもとへ想いが届きました。

あなたが作った曲と共に、勇気を出して一歩踏み出してみたい。
それが世界的なシンガーである姉との共演の条件だなんて、常識的に考えればまずあり得ないことです。
それでも、ミアは選んだんです。

誰かのために寄り添って曲作りができる、自分とは違うアプローチで人々の心を動かした、唯一無二の親友がつくり出す曲を勇気にして、自分自身の過去に打ち勝つことに。
これからの夢を叶えていくために。

あなたとスクールアイドルとの絆を描く、キズナエピソードとして、これほどまでに嬉しいことがあるでしょうか?

ミアにとってのあなたは、おせっかい焼きで懐っこくて、時には強引で、でもその空気感が嫌じゃない。
彼女にとって外部から刺激を与えてくれる「光」への導き手だったのかもしれません。

キズナエピソードの最後のスチルで描かれていた「I'm Still...」衣装姿のミアですが、曲中にこのような歌詞があります。

It’s not always going to be a sunny day, I know
(毎日が晴天にはならないことなんて分かっている)

But if I try, I might just get a glimpse
(それでも頑張ってみれば少しぐらい光は見えるかも)

「I'm Still...」より引用

この「光」は過去にもミアのことを救っていました。

キズナエピソード6話より

「光」はもともとはミアにも見えていたものでしたが、いつしか彼女の心は、光が届かない場所まで落ち込んでいってしまいました。

でも、そこから浮上するためのきっかけはちゃんと彼女の周りに整っていたのです。

共通点の多い良き理解者

切磋琢磨できる良きライバルたち

そして、誰よりもスクールアイドルを
ミア・テイラーのことをこよなく愛する
「ボクの光」

こうして、スクスタの世界でのミアは一つ夢を掴み取ることができました。
今後描かれるアニメ世界でのミアが同じ道を辿るかはまだ誰にもわかりませんが、少なくともこちらの世界でのミアはまだ一歩を踏み出したばかりです。
夢見ていたステージの上から差し込む光を見たことで、彼女にはまた新しい夢が芽生えたことでしょう。
彼女の物語はこれで終わりではありません。なぜなら

I'm still dreaming
(まだ夢見てるんだ)

おわりに

スクスタは、わたしとミアを引き合わせてくれた大切なコンテンツであり、何ものにも変え難い大切な思い出です。
スクスタの世界観は、今後も「がさらじ」や生放送のスペシャルドラマで継続して物語が描かれると公式で発表されていますし、スクスタを彩った美麗なイラストの数々も書籍として残ることが発表されました。

大変嬉しいです。ありがたいことです。
スクスタは恵まれている方で、大団円で終わることのできないコンテンツがあることも知っています。

でも、やっぱりわたしは

「『あなた』と叶える物語」

が、大好きで。
同好会のみんなと同じくらいに「あなた」のことが大好きだったんだ…と、ここ数日胸を締め付けられるような気持ちでいるのが正直なところです。
勿論「あなた」から生まれた侑ちゃんのことも大好きですし、常に「あなた」へのリスペクトを、表舞台で公言してくれる妃菜喜ちゃんにも大変感謝しています。

だからこのブログの最後にわたしから、大好きで尊敬する「あなた」へ。
この言葉を送って気持ちの整理をつけて、この記事は締めたいと思います。

「あなた」がこれまで辿ったきた軌跡も、
「あなた」と過ごしてきた永遠の一瞬も、
わたしは絶対に忘れないよ。
これからもわたし達と一緒に、輝いてるみんなのことを応援し続けてくれたら嬉しいな。

ありがとう 出逢ってくれて
一番の宝物だよ

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