"賢い生き方"に惑わされてはいけない

インターネット見てると脳が汚れる。特に最近のパパ活女子やホストなど、不景気だからか水商売の宣伝があちらこちら目につく。センセーショナルだから流れてきやすい。

"賢い"生き方、"要領のいい"生き方が盛んに宣伝されている。特に女性なんかは、若いうちに水商売で稼いで整形して、高収入のいい男と結婚した人が"賢い人"として尊敬を集めている。

本当に良くない。彼女らがどうしようが私の人生に全く関係ないのに、羨ましいなと思ってしまう自分がいる。頭悪くても勉強や仕事頑張らなくても容姿と媚びでチヤホヤされて裕福に暮らしてる女がいるのか、不公平だ!と被害妄想に陥ってしまう(それが被害妄想だと理性でわかっているのに苦しんでしまうのでなおさらタチが悪い)。報酬系を惑わしモチベをダダ下げする毒に思える。

自分の自立心の弱さ、自信がなくて依存的なところを嫌と言うほど自覚しているので、なるべくネットは接触から断つようにしている。ハマったらやめられる自信がないのでパチンコに行かないのと同じだ。本当はスマホも金庫にしまっときたいけど、この世の中で生活するにはスマホは必需品なのでしぶしぶ携帯している。

意外にもそんな私の周りにいる人たちは、皆バリッバリの自立心を持っている。テキトーに働いて遊びまくって、飽きたら高収入男捕まえて勝ち組〜♡人生って楽勝〜♡なんて抜かす女は一人もいない(まともな世界なら当たり前だが)

特に、私の一番の女友達などは孤高の域に達している。そもそも幸せになりたいとかいう気は一切なく、ただ誰にも縛られずに自分一人で死までやり過ごすことが目標らしい。生育環境の悪さからそうなったのだという。

エピソードの一つに、彼女はめちゃくちゃブラックで有名な深夜立ちっぱなし労働単発工場バイトに5連勤で入っていたことがある。せっかくいい大学なんだから、家庭教師や塾講なんかをやれば、もっと楽に高時給を稼げるよ、と言うと、驚くことに金のためにやってるわけじゃないという。

「この工場バイトは一番キツい仕事だから、これをやり切ることで、どんな場所でも一人で生きていける自信が身につくでしょ」

彼女に言わせると、理系の院まで進学しといて、ここまで精神が幼くナヨナヨしてる私の方が意味不明でかなり珍しいという。本当にそうだと思う。なぜこうなってしまったのだろうか…

神聖かまってちゃんのOs-宇宙人ほどドンピシャに依存心を表現した曲は無いと思う。10代の頃の私はまさにこの思考回路で生きていた。ASDのせいかどこに行っても疎外感を感じていた私は、誰か私のことを理解してくれる運命の一人と出会い、その人のために尽くして死ぬまで一緒にいることを目指すべき"幸せ"としていた。しかしまあ色々な恋愛を経て運命なんてのは幻想だとわかったけれど。まともな人なら夢や将来の仕事などやりたいことに向かって努力している時期に完全に人生の舵を人任せにしていた。そのツケにより良い年してなにもやりたい事がわからないカスみたいな大人になってしまった。

人任せで、楽をして美味い汁をすする、それだけを目標にしてしまうとそれはじわりじわりと自分を蝕んでいく。

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