リアル脱出ゲームとの出会い、とか。4

司会をすることになったのが、「宇宙怪獣からの脱出」@山口公演。

一応、勉強(自分で体験)しなきゃいけないと思い、スケジュールの合間を縫って、大阪へ遠征いたしました。

大阪ついでに、京都アジトをエンジョイしちゃいましたけど。

で、大阪公演で体験したものがすごかった。
雰囲気だとか、音響だとか、その臨場感は心地よかったものです。

公演中は楽しみながらも、いろんなところに目を配って、このコンテンツを山口に持って帰って、どう楽しませるか、みたいなことを考えたりしていました。

山口公演は大体、市民館のホールみたいなところなんですけれども、まあ、あんまり音響がいいとか、雰囲気がありまくり、というわけではありません。
なので、いかに参加者を物語に引き込むか、が大事になってくるわけです。
そう考えると、司会だとか、チェッカーだとかがしっかりしてなきゃいけないな、と思いました。

いろんなことを考えながら練習して。
いろいろと準備を進めて。

そして、公演当日を迎えました。

リハーサルでは、それなりにしゃべったわけですけれども。

本番はやっぱり緊張しました。

人が入ると雰囲気がまったくもって違う。

こっちが緊張してしまうと、伝わってしまうんですよね。
で、お客さんもちょっと固くなってしまう。
盛り上がり方もちょっと抑え目になってしまう。

そこで、ゲーム中のあるポイントですよ。

そこはもう全力でやりました。
(参加された方はどこかわかるかと思います(笑))

その時に理解したのが、キャラを確立して全力でやれば、それにお客さんも応えて物語に入り込んでくれるということ。

やっぱり雰囲気づくりって大事なんだな、と実感した瞬間でした。

そんなこんなで、一日3公演+αをこなしていったわけです。

色々気づいたこともあって。

参加者が多いほうが盛り上がり方がいいだとか、その盛り上がりが大きいほど、司会やってる僕の気分が良くなるだとか、笑いを取りに行こうとすると必ずすべるだとか、司会原稿では面白くもなんともないところでお客さんは笑ってくれるだとか、案外立ちっぱなしなので足にくるだとか。。。

そのとき、ボランティアスタッフに来ていただいていた方から教えていただいたことがあって。

「走ったり、わかった瞬間に大きな声を出したり、それも声にならない悲鳴だったりすると、それはもうお客さんが完全に(物語に)入り込んでる証拠だから、僕らの勝ち」であると。

それを聞いて、僕は心底、運営側に携わってよかったなと思ったわけです。

目の前のお客さんが一喜一憂している姿を、特等席で、真正面で見ることができる。

これは、ただただ参加する回数が多くなっても、経験できることではありません。

なんとなく足を踏み入れた世界が、これほどまでに素晴らしい景色を見せてくれるとは、当初は思ってもみませんでした。

常々、自分はリーダーのように中心に立って行動する人物ではないな、と思っていたのですが、それを再確認させてくれたのも、リアル脱出ゲームでした。
やっぱり、僕はみんなの後ろに立って、見守ったり、支えたりするほうが性に合っているみたいです。

そんな風に、自分の性格を見つめなおす機会でもありました。

人とのかかわり方とか。言動とか。仕事の仕方とか。

本当に、リアル脱出ゲームに出会えてよかった、と心の底から思うわけです。

そして、今後はスタッフとして携わることはないかと思いますが(一身上の都合により)、参加者として、楽しさを伝えて行ければと思います。

僕個人としては、その場その場の一期一会を楽しみながら。

(終)

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