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マルタ共和国、EUで初めて娯楽用大麻(レクリエーションマリファナ)の使用を合法化

イタリア南部の地中海に浮かぶ美しい島国「マルタ共和国」は、欧州連合(EU)含むヨーロッパ全体で娯楽用大麻の栽培、所持、使用を合法化する最初の国となりました。

ルクセンブルクも1カ月ほど前に同様の計画(類似モデル)を発表していますが、少なくとも最初は種に限定される予定です。

この法案をマルタ議会に提出したオーウェン・ボニチ議員は「非常に画期的な瞬間である」と述べ、欧州の立法機関が連邦レベルで娯楽用大麻の改革を制定するのは初めてのこととなります。

同じ欧州連合の国であるオランダは大麻に関して寛容ですが、あくまで「非犯罪」とされるため、栽培や売買含め完全に合法ではありません。

また、医療用大麻規制の進むスイスはEUに加盟国でなく、ポルトガルとドイツは前進傾向にあるものの法案は通っておらず、ルクセンブルクは種子の売買に限定されています。

マルタにおける娯楽用大麻合法化の唯一性は、一切グレーゾーンが存在しないこと。

大麻を扱う店舗は、学校や青少年センターから適切な距離を置いていれば営業することが許可される予定です。

さらに、消費者は大麻を公共の場で7グラムの所持、4株までの栽培、50グラムまで自宅保管が可能になります。

ヨーロッパの大麻市場について

マルタにおけるこの展開は、時間の問題とされていました。

この数カ月、マルタほどではないにせよ、ヨーロッパ全土で娯楽用大麻規制の改革は最優先事項となっています。

最も重要なのは、ヨーロッパ最大の経済大国であるドイツが、早ければ来年にも娯楽用大麻使用の合法化計画を発表したことでしょう。

ルクセンブルクとスイスでは限定的な試験運用が進められ、ポルトガルもこれに追随する可能性が非常に高い。

イタリアも状況は近く、昨年の(2021年)夏には50万人以上の署名が集まり、政府レベルで大麻規制を推し進めることになりました。

現在、ヨーロッパの状況は2012年のアメリカと非常によく似た時期とされ、2〜3年後には複数の娯楽用大麻合法国が存在しているかもしれません。

Via: hightimes


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