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【S22シングル最終536位 / R2000】紅茶片手にネズミ花火【性別不明統一】

皆さんこんにちは。普段性別不明統一で対戦している生姜と申します。はじめてのレギュレーションHお疲れ様でした。私は性別不明ポケモンの少なさに割と絶望していましたが、なんとかレート2000を達成することができて喜んでおります。今回はしんどかったですが、これまでの経験値で戦うことができました。


【パーティ】

レンタルあります。粉ヒスイマルマインは好きな人はとことん好きな性能だと思うため、使用の際には用量を守ってお使いください。

【コンセプト】

①初手のブリジュラスに安定行動をする。
②「絶対に勝てない試合」をなくす。

【結果】

TN ショウガ R2000

【構築経緯】

性別不明統一で使用できるポケモンが大きく減ったレギュH、採用できるポケモン一覧はこんな感じです。

…ご覧いただけましたでしょうか。今期の性別不明統一には大問題が3つございます。一つずつ述べていきます。

①悪技を半減できるのがメレシーしかいない。
致命的な欠陥です。つまり誰もマスカーニャが受からないことを意味しています。マスカーニャの使用率は一桁台。
受からないのならアカツキガチグマもだし一緒では?とも思いましたが、マスカーニャより速いポケモンがマルマインとヒスイマルマインしかいないのでほぼ全員上から殴られることを意味します。そして次点でやばいサザンドラ。眼鏡やスカーフの火力押しつけでこちらは壊滅します。ここに受けで対抗するとなると相当上手く構築を組む必要があります。

②毒菱を拒否できない
…正直、より致命的な欠陥です。実はレギュHの性別不明ポケモンに毒タイプがいません。
そして挑発持ちはイッカネズミとマルマインのみ。つまりマスカーニャに毒菱を撒かれるとゲロヤバです。

③ギミック適正がない
天候・フィールドといったわかりやすい戦術を抱えるポケモンは軒並みスタン落ちしました。トリルをしようにもアカツキガチグマより遅いポケモンがドータクンとメレシー
しかおらず、特性でSを上げる手段を持つポケモンがメテノのリミットシールドくらいです。バトン適正は高めですが、ポットデス+サーフゴーなんかで組むとドラテを拒否できません。そもそもマスカーニャより速く壁を貼る手段がほぼありません。

この辺りの問題点から、サイクルとギミックに構築単位で寄せるのは早々に諦め、基本性能が高いポケモンたちを寄せ集めて対面的に構築を組む方針を定めました。実は一度粘土ヒスイマスマイン+ポットデス+サーフゴーorポリゴン2orアシパヒートロトムのからやぶバトンを試したのですが、ヒスイマルマインが光の壁を使えないためガチグマを拒否できない欠陥があり、没となっています。

対面的に組むと決めたので、次は性別不明ポケモンで辛そうなポケモンを見てみましょう。とりあえず特にヤバそうな20体を並べます。

とりあえず対策枠としてポットデスとイッカネズミとサーフゴーは絶対に採用しなくてはいけないと感じていました。理由は単純で、性別不明ポケモンにカイリューに屈しないキョジオーンに勝てそうな積みエースがポットデスしかおらず、アンコールができるのがイッカネズミしかおらず、オオニューラに勝てそうなポケモンがサーフゴーしかいなかったからです。ひどい消去法です。(この時点のサーフゴーはゴツメ電磁波たたりめ型でした。)
ドドゲザンやポリゴン2、ガチグマに勝てる格闘枠がタイレーツだと怪しいのでポットデスを格闘テラスに、グライオンはイッカネズミで見られるとし、サーフゴーとミミッキュはイッカネズミのマッドショット+サーフゴーでなんとかすることに。
とりあえず広い範囲に戦えるパワーがありイダイトウやガブリアス対策となる草テラスポリゴン2は確定させますが、あと2匹が中々決まりませんでした。

サザンドラはポットデスとイッカネズミ両方で勝てるため対策できていると考えました。

そんな中月日は流れ9月中盤、楽しみにしていたハッピータイムオフの時期がやってきました。
第4回ハッピータイムオフ開催のお知らせ - knocknock2525’s diary (hatenablog.com)
※詳細はこちら。和気藹々としたとても楽しいオフでした!

なんとなくサフ・マル・ポリ・ポリの語呂を思いついてこんな並びに

このオフで使用した構築がこちら。せっかくなのでイッカミポットの再現でノリで用意した襷サーフゴーと語呂合わせで適当に突っ込んだ光の粉ヒスイマルマインがめちゃくちゃ活躍したのでランクマでも使えると考え、基本軸に組み込むことに。特にヒスイマルマインは想定外。重かったコノヨザル・雨パ・天然ポケモンの対策となれました。ウルガモスやクエスパトラはサーフゴーの電磁波おきみやげで流せると判断。ブリジュラスはイッカネズミとヒスイマルマイン両方がみがわりで様子見できるため、不慮の事故を減らすことができるように。後はマスカーニャの対策だけです。

始めは壁ヒートロトムを採用していましたが、壁を貼って帰るだけなので起点にされやすく連敗しレートを200溶かすハメに。そこで鬼火や怪電波でデバフを入れながら痛み分けで嫌がらせするデバフロトムにしたところ、対マスカーニャ性能やサイクル適性が上がりしっかり活躍できるように。構築の完成となりました。


【個体紹介】

ポットデス

テラスタイプ : かくとう
性 格 : ずぶとい
特 性 :のろわれボディ
実数値 : H153(140)-×-B121(196+)-C154-D134-S112(172)
持ち物 : しろいハーブ
技構成 : アシストパワー / テラバースト / ちからをすいとる / からをやぶる
調整: S+2で最速スカーフサーフゴー抜き

基本選出の積みエース。連撃ウーラオスの消滅と環境にブリジュラスとアカツキガチグマが多くいること、マスカーニャに対して裏目の無いテラスにしたかった等の理由からテラスタルを水から格闘に変更することに。ブリジュラスやアカツキガチグマに瞬間的に火力が出るようになったり、ドドゲザンやサザンドラの処理ルートができたりと強い点は多くありましたが、終盤増えたミミッキュが凄まじく重くなってしまったのでなんとも言えませんでした。よく水テラスでないことを忘れ、イダイトウにタイマンを挑みに行っておはかまいり+アクジェで負けました。

基本的にサーフゴーのおきみやげやヒートロトムのデバフを起点に積み始めますが、火力ラインが落ちたので無起点でもからやぶを積みやすかったです。しかし残念ながらスケイルショットの追加と特殊高火力ポケモンが増えた影響でレギュAほどの制圧力はありませんでした。とはいえ環境にからやぶ2積アシストパワーを受けられるポケモンがミミッキュと頑丈ブリジュラス以外ほぼ消滅したので刺さり自体は悪くなかったです。

レギュHのポットデスはストッパーが多いため止められがちですが、逆にストッパーの選出を強制するため、絡め手を通すのに貢献してくれました。神速無効のちからをすいとる持ち積みエースという個性があるので今後も型を模索していこうと思います。選出率1位


サーフゴー

テラスタイプ : ノーマル
性 格 : おくびょう
特 性 : おうごんのからだ
実数値 : H163(4)-×-B115-C185(252)-D111-S149(252+)
持ち物 : きあいのタスキ
技構成 : ゴールドラッシュ / シャドーボール / でんじは / おきみやげ

3体いるMVPのうちの1体であり大戦犯。初手要員が削った相手をスイープしたり相手の展開のストッパーになったり、特性やタイプのおかげでサイクル要員になったりと多種多様な役割をこなす屋台骨であるものの、でんじはの命中率が5割を切っている芸人です。

このポケモンの絶対なる強みは拘りアイテム持ち前提の立ち回りをしてもらえること。少し悩んだフリをしてからシャドボを打つと、次のターンに急にお相手がゴールドラッシュが通っているのに積み始めたりします。ハバタクカミと違いアカツキガチグマやガブリアスに対して2回動けない、最速ブリジュラスを抜けないなどの欠点がありましたが、あまりにもこの強みが偉すぎて構築から抜けませんでした。特におきみやげは一切考慮されないです。

型が読まれなくなるのが強すぎてシャドーボールにしてましたが、構築単位で状態異常をばらまくのでたたりめのほうが良い説があります。でもコイツ自体が電磁波を全然当てないので要相談。選出率2位


イッカネズミ

テラスタイプ : どく
性 格 : ようき
特 性 : テクニシャン
実数値 : H159(76)-A124(228)-B91(4)-C76-D96(4)-S171(196+)
持ち物 : こうかくレンズ
技構成 : ネズミざん / マッドショット / みがわり / アンコール
調整
H→16n-1 
A→B4振りガブリアスをネズミざん9発で98.18%で倒せる
S→最速ガブリアス抜き抜き

3体いるMVPのうちの1体。優秀先発要員。ブリジュラスの前で初手みがわりで始められるのがとても偉かったです。(初手ステルスロック・エレクトロビーム・ボディプレス・でんじは・りゅうせいぐんの場合は次のターンアンコール安定。イッカネズミ相手に初手から吠えてくるブリジュラスはいない。)

相変わらずネズミざんの火力がバグっているので雑に多くの相手を見ることができます。サーフゴーがよく出てきますが、サーフゴー側は基本ゴールドラッシュでしかイッカネズミを突破する手段がないため、マッドショットとみがわりで延々と起点を作成できます。

テラスタルは始めはゴーストでしたが、しんくうはを半減にできずに負けた試合が重なったので毒に。スケショ無効のフェアリーも候補でしたが、ゴツメ持ちが一定数いるカイリューやそもそもタイプ相性で負けているドラパルトに対してテラスは切りたくありませんでした。書きながら気づきましたが格闘半減でみがわり+地面無効でグライオンやドオーに絶対的に強くなる飛行テラスでいいですね。皆さんは飛行テラスを使いましょう。選出率3位


ヒスイマルマイン

テラスタイプ : ひこう
性 格 : おくびょう
特 性 : ぼうおん
実数値 : H143(60)-×-B115(196)-C101(4)-D126(204)-S193(44+)
持ち物 : ひかりのこな
技構成 : ほうでん / イカサマ / みがわり / やどりぎのタネ
調整
H→16n-1で最小
B→ノマテラ特化鉢巻カイリューのしんそく確定耐え
D→特化C+1ブリジュラスのエレクトロビームでみがわりが割れず、H252アカツキガチグマのしんくうはのダメージをやどりぎの回復量でほぼ相殺できる。
S→最速マスカーニャ抜き

3体いるMVPのうちの1体にして本構築一番の闇。5回動ければ約4割の確率で相手の攻撃を1回回避できるので回避するまでみがわりを連打します。1度かわせばやどりぎをいれられるので再度回避するチャンスを狙えるバケモノです。初手ブリジュラスは殴る以外にこのポケモンをどかす手段がないので運ゲーに付き合わざるを得ません。(ドラゴンテールはみがわりで交代効果が発揮しない。ほえるは防音で無効。ついでに無振りラスターカノンやアイアンヘッドではみがわりは壊れない)

この構築はステルスロックを撒くポケモンがいないため、やどりぎとみがわりを駆使して行動保証を無理やり剥がす役割を担っています。特に優秀なのがポットデスが止まる天然ポケモンに対して非常に強いこと。ヘイラッシャもドオーもやどみがで破壊できる上、ラウドボーンに至ってはフレアソング無効です。後出しされたポケモンも対処手段が無ければ全員やどみがだけでひねり潰せるため、3タテすることも多くありました。

技構成は基本戦術のやどみが、サーフゴーに麻痺が期待できるメインウェポンとして放電までは確定で良いと思います。他はイカサマ・ギガドレイン・挑発・充電・リフレクターなどから選択ですが、構築単位でゴリランダーが重いのと対面的な選出に組み込んだので今回はイカサマを採用しています。HPが低めですが、サイクル適正もサーフゴーやポリゴン2とサイクルを回せる程度はありました。強いですが絶対に流行って欲しくないです。選出率4位


ポリゴン2

テラスタイプ : くさ
性 格 : ひかえめ
特 性 : ダウンロード
実数値 : H191(244)-×-B126(124)-C148(76+)-D116(4)-S88(60)
持ち物 : しんかのきせき
技構成 : ほうでん / れいとうビーム / じこさいせい /トリックルーム
調整
H→16n-1
B→特化カイリューのスケイルショット10発確定耐え
C→余り
S→無振りアーマーガア抜き

基本選出であまりにも雨パやイルカマン・トリルが重いため対策枠。単体スペックが高いので電気・氷の範囲で多くの相手を見ることができました。トリックルームは雨パに対して自らがエースになるために採用してますが、切り返し技としても強かったです。

選出画面にいるだけでトリック持ちやはたき持ちを呼ぶため、初手に出てきたサーフゴーは「あー、ポリゴン2対策にトリックしに来たんだなあ」と思いながら基本トリック読みでサーフゴーバックしていました。決まれば大体勝てるので選出しなくても相手の構築を歪めてくれたりします。選出率5位


ヒートロトム

テラスタイプ : はがね
性 格 : ずぶとい
特 性 : ふゆう
実数値 : H157(252)-×-B174(252+)-C125-D128(4)-S106
持ち物 : オボンのみ
技構成 : ほうでん / おにび / かいでんぱ / いたみわけ

デバフ係。マスカーニャやオオニューラが見えたら嫌がらせをしに行きます。相手を倒すのではなくひたすら嫌がらせをして後続の起点を作るポケモン。ボルトチェンジでなく放電なのは、麻痺を狙えるのと、そもそも帰ってサイクルを回すより痛み分けを駆使して継続して相手を削りたいからです。とはいえポリ2とはなんとかサイクルが成立します。

かいでんぱがとにかく偉く、滅びの歌がいないレギュHの性別不明ではポットデスで止まらない特殊積みエースを崩すのに貢献してくれました。でも鬼火はめっちゃ外しました。ここはリフレクターでも良かったのかも。選出率6位


【選出パターン】

基本選出
イッカネズミorヒスイマルマイン+サーフゴー+ポットデス
初手で暴れてサーフゴーでなんやかんやしてポットデスで詰めます。S操作しながら暴れるのが理想。天然ポケモンがいる場合にはヒスイマルマイン確定選出です。

マスカーニャ・オオニューラ入り
ヒートロトムorヒスイマルマイン+ポットデス+1
ブリジュラスがセットかで分岐。
ミミッキュがいる場合にはイッカネズミ確定選出です。

ママングライサイクル
サーフゴー+ポットデス+1
アタッカーによって分岐。
基本はママンボウの前でおきみやげしてポットデスで詰めます。


ヒスイマルマインorヒートロトム+イッカネズミ+ポットデスorサーフゴー
相手が積んでる隙にハメ技の準備を徹底すれば勝てます。
ひたすら嫌がらせを継続しましょう。

イエニューラ
サーフゴー+イッカネズミ+1
初手にステロ撒きが来るのでサーフゴーでいなし、イエッサン前でおきみやげしてイッカネズミでHPとテラスを残してイエッサンを倒します。するとオオニューラは絶対テラスを切って剣舞してくるのでアンコールして勝ちです。

雨パ
ヒスイマルマイン+サーフゴー+ポリゴン2
ヒスイマルマインがぶっ刺さっていることがほとんどです。
やどみがで雨ターンを削りながらサーフゴーでおきみやげしてポリ2で詰めて勝ちです。

受けループ
ポットデス+イッカネズミ+1
サーフゴーがいるかラウドボーンがいるかドヒドイデがいるかエアームドがいるかで分岐。
基本ヒスイマルマインを投げますが、サーフゴーとドヒドイデが両立しているタイプは相当辛いです。ヌメルゴン入りは無理過ぎて天を仰いでました。


【重いポケモン】

マスカーニャ
結局全員勝てません。何なら性別不明ポケモンほぼ全員勝てません。
来期からどうしよう…。

ミミッキュ
ポットデスが通せません。
終盤はイッカネズミ+ヒスイマルマインという訳のわからないサイクルでどうにか誤魔化してました。

ブリジュラス
裏から出てきた際に先発が倒されているとサーフゴーが上からしばかれます。頑丈潰し・電磁波・おきみやげのどれを優先するか見極めましょう。
悪の波動で怯んだり電磁波を外したりしてめちゃくちゃ負けました。

ジャローダ
みがわりがあると誰も勝てないです。
頑張って先に展開してました。

ガブリアス
基本的にイッカネズミで相打ちを取って誤魔化してました。
AS以外なら破綻するので綱渡りでした。反省。

ウェーニバル
実は全員負けます。
当たらないことで対策としていました。

フワライド・ドーブル・クエスパトラ
バトンを止める手段がありません。
黒い霧フリージオを一時期突っ込みましたがクエスパトラに殴り負けたので諦めました。

突然のゴツメ持ち
びっくりしてイッカネズミがひんしになります。
ちなみに今期のびっくりゴツメ大賞はオオニューラでした。あまりにびっくりしてなげつけるの威力を調べたら60でした。そっちにもびっくりしました。


【あとがたり】

今期もなんとかレート2000を達成できました!正直今期は捨てのシーズンだと思っていたので何とかなって良かったです。

まだまだ長いレギュレーションH、正直まだまだ研究が足りないと思っているのでいろんなポケモンを試したいところ。個人的に紅茶抹茶で2000を取れる最後のシーズンだと思っているのでその辺りも頑張っていきたいですね…。

とはいえ相変わらずよくわからないことをしていると思いますので、見かけた際にはお付き合いいただければ幸いです。

最後に、ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!

何かございましたらお気軽にお声がけください。
X(旧Twitter)ID→@aonoyu09


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