【S4最終248位/R2052】カミとネズミとからやぶバトン【性別不明統一】
みなさんこんにちは。今シーズンもお疲れ様でした。
パラドックスポケモンの考察も進み、ハバタクカミを始めとして多くのポケモンが環境に影響を与えたシーズンとなりました。
そんな中、相変わらずポットデスを中心とした性別不明統一で対戦していた記録になりますが、もしよろしければお付き合い頂けますと幸いです。
【結果】
TN ショウガ 248位 (レート2052)
TN ジンジャー 442位 (レート2013)
【パーティ】
【構築経緯】
前回のシーズンと使えるポケモンが変わっていないため、まだポットデスバトンはやれると信じ、継続して使用することに。
今期でのポットデスバトンを使用する際に注意しなければならないと考えた点は、
①吠える・ドラゴンテール などの交代技 (カバルドン・カイリュー・ガブリアス等)
②素早さ上昇ブーストエナジー持ち (ハバタクカミ・テツノツツミ・テツノブジン等)
③悪タイプのストッパー (襷マスカーニャ・アラブルタケ・ドドゲザン等)
の三つ。
まず、早々に②は諦めることに。からやぶバトンを受けたポケモンがブーストエナジー持ちを上から殴るにはS実数値が155以上必要になるのですが、そこまで素早さに回すと今度は攻撃を耐えられなってしまう。サケブシッポ、スナノケガワ、テツノドクガ、トドロクツキ、テツノブジン等を試してみたのですが軒並み悪タイプのストッパーに弱く、その上役割対象にすら火力が足りず殴り負けてしまう、などの本末転倒な事態が多発してしまった。
→なら攻撃を複数回耐えれば実質行動回数が増える!、ということで壁要因を採用するに至ったのだが、からやぶバトンはただでさえポットデスで一枠火力が不安定なポケモンを採用している都合上、対面構築に押し負けてしまう試合が頻発。1体で2~3体のポケモンを相手しなければならないバトンパの性質上、テラスタルを一度見誤るとそこから崩され、倒されてしまうと残されたポットデスだけでは大体負け。どうにかしてエースの負担を減らしつつ、いい感じに起点が作れないものだろうか…。
→そうであるならば始めから火力が高い起点要因を使えばいいと言う発想に至った。まず、挑発やフェアリータイプでドラテや吠えるなどの交代技を阻害でき、火力を下げる技を上から打てるハバタクカミの採用を決定。ハバタクカミはチョッキ持ちやニンフィアなど特殊耐久が高いポケモンが苦手なため、物理火力の高いイッカネズミを採用。この二匹はマスカーニャとコノヨザルに弱いため、2匹に強く、上からの身代わりで搦め手にも抗えるテツノコウベを採用。悪タイプのストッパーに強い枠としてテツノカイナをエースとして採用。ブースト勢に上から殴られる問題は身代わりで誤魔化すことに。テツノカイナでは天然勢に勝てないので対策として水ロトムを採用し、構築の完成となった。
【個体紹介】
ポットデス @白いハーブ
実数値 ずぶとい H153(140)-×-B121(196)-C154-D134-S112(172)
調整…意地セグレイブのきょけんとつげき確定耐え
臆病ハバタクカミのシャドーボール確定耐え
S+2でS+1サーフゴー抜き
特性 : のろわれボディ
技構成 : ちからをすいとる / からをやぶる / アシストパワー / バトンタッチ
テラスタイプ : ノーマル
理由 : ゴースト技、特に影打ちを無効化するため。ミミッキュに対面で勝てるようになる。
構築の軸。ハバタクカミのS上昇ブーストやドラゴンテール持ちが爆増したため、以前と比較して全抜きすることはほとんど無くなってしまった。しかし、やはり上からの力を吸い取るの圧力は目を見張るものがあり、対策がない相手は容易にハメることが可能。
基本ハバタクカミかイッカネズミのサポートを受けた後、殻を破るバトンをエースにつなぐ。ポットデス自体もアシストパワーの火力が高く、今期も後出しからキョジオーンに勝てるポケモンとして重宝した。
今期はとにかくバトンタッチを阻害されたため、クッションとして使うことも多かった。しかし、呪われボディと力を吸い取るで生半可な攻撃には切り返すことができたため、雑に選出しても何かしらの活躍をしてくれた。選出率圧倒的1位
ハバタクカミ @ブーストエナジー
実数値 おくびょう H161(244)-×-B106(244)-C155-D155-S173(20)
調整 : S…最速105族抜き 残り物理耐久
特性 : こだいかっせい
技構成 : ムーンフォース / マジカルフレイム / ちょうはつ / あまえる
テラスタイプ : みず
理由 : 氷・炎・鋼・水タイプを半減にしつつ、地面に弱くならないタイプ。ゴースト弱点を消す際にも使用。
起点作成要因として採用。100%カバルドンが選出されるので挑発を打てる枠を探していたところ、このポケモンにたどり着いた。基本的に上から2回行動して後続につないでくれるため、非常に使いやすかった。
カバルドンに対しては、挑発→甘える→ムンフォ→挑発で退場できるため、カバルドン入りにはこのポケモンでゴリ押していた。カバルドン側は地震でゴリ押せると思ってくれているようで、あまり交代させないこともこのポケモンを使う上で大きかったように思う。
とにかく火力を下げて起点作成するのが仕事なため、HP30ぐらいでもセグレイブやマリルリなんかの前では普通にテラスタルを切っていた。素早さにあまり降っていない都合上残していても役に立つことはほぼ無いので、いかに耐えて火力ダウンをいれるかというダメージ感覚を求められた。選出率3位
【ハバタクカミのテラスタルを切る目安】
対セグレイブ →HP30以上
対マリルリ →HP35以上
対ハッサム →HP60以上
対イルカマン →HP90以上
イッカネズミ @広角レンズ
実数値 ようき H173(188)-A119(188)-B91(4)-C76-D103(60)-S154(68)
調整 : 陽気キノガッサのマッハパンチ確定耐え
眼鏡ハバタクカミのムーンフォース確定耐え
H4セグレイブにネズミざんが超高乱数一発
最速セグレイブ抜き抜き
特性 : テクニシャン
技構成 : ネズミざん / マッドショット / アンコール / でんじは
テラスタイプ : どく
理由 : 格闘・フェアリーを半減できるタイプ。毒菱の回収にも使用する。
第2の起点要因。ハバタクカミが苦手なニンフィアやミミッキュ、キラフロル入りに対しては初手に出していた。素早さ有利を取ってアンコールをして退場するのが基本の役割。H244キラフロルまでならマッドショットは確定2発なため、上からマッドショットが安定する。
イッカネズミはとにかく耐久が無いと思われているので、上から殴れる相手はまずテラスタルを切ってこない。また連続技が有名なため、ゴーストタイプ以外は身代わりを張ってくることがまずなく、電磁波やマッドショットが通りやすい点も良かった。
ネズミざんはやはり異常な火力を誇り、ニンフィアやテツノツツミ程度なら一発で、ヘイラッシャやドドゲザンあたりにもHPの半分以上のダメージを与えることができる。ゴツメ持ちやラウドボーンが選出されない受けループ相手はこのポケモン一匹で壊滅させられるほど。また、襷を貫通しながら処理を行えるため、クエスパトラやキノガッサに強い。
相変わらずネズミざんの火力は有名であり、初手に強烈にゴーストタイプかガブリアスを呼ぶが、先発適性が高いハバタクカミとテツノコウベがそこに有利をとれるため、選出誘導枠としても大活躍をしていた。選出率4位
テツノカイナ @食べ残し
実数値 陽気 H229-A160-B142(108)-×-D114(204)-S104(196)
調整… A特化ドドゲザンの悪テラスドゲザンを身代わりが確定耐え
C特化ジバコイルのアナライズボルトチェンジを身代わりが確定耐え
S+2で最速テツノツツミ抜き
特性 : クォークチャージ
技構成 : ドレインパンチ かみなりパンチ つるぎのまい みがわり
テラスタイプ : くさ
理由 : ラスト1匹の状態でカバルドンを起点にするため。胞子対策にも使用。
圧倒的MVP。イルカマン入りに強い枠として採用したのだが、圧倒的耐久力と破壊力により、バトンタッチ成功後は化け物みたいなスペックで暴れ回ることができた。
バトンタッチに失敗しても本体スペックの高さからゴリ押すことができる都合上ストッパーとしても活躍していた。セグレイブの地震やハバタクカミのムーンフォースを弱点のくせに耐えるのはやはり強い。
食べ残しを持っているのはHP管理をしやすくするため。ゴツメカイリュー相手などにパンチグローブが欲しい場面も多々あったが、後続との殴り合いを有利にする身代わりとの兼ね合いだったり、思ったよりもドレインパンチを打てる場面がなかったりしたため、食べ残しで正解だったと思う。
準速50族を抜いているためドドゲザンにめっぽう強く、上から身代わりを打つだけでハサミギロチンの対策ができた。このポケモンのおかげで一撃必殺が敗因になった試合は1回しかなかった。選出率2位
テツノコウベ @命の珠
実数値 おくびょう H169-×-B107(4)-C174(252)-D100-S176(252)
特性 : クォークチャージ
技構成 : エアスラッシュ / だいちのちから / ラスターカノン / みがわり
テラスタイプ : はがね
理由 : セグレイブ・ハバタクカミに有利なタイプ。キョジオーンを起点にするためにも使用。
ハバタクカミ、イッカネズミがともに苦手なマスカーニャ、コノヨザル対策に起用。ブーストエナジーがハバタクカミに渡っているため命の珠で採用したところ、後出しを許さない破壊力を手に入れた。低速サイクルに対しては非常に強い。
身代わりを残すことができれば後続にも大体勝てるので、身代わりを残すためにテラスタルすることも多かった。コノヨザルの岩石封じや投げつけるに合わせて身代わりを残したり、ドオーやキョジオーン、ドヒドイデに強く出ることができたりと、テツノコウベの見ることができる範囲を大きく広げてくれる技だった。
基本的には先発で起用するが、技範囲から天然ポケモンに対してもある程度有利であり、バトン先に選ぶこともそこそこあった。からやぶバトンさえ決まってしまえばS+1のテツノツツミにすら上をとれ、チョッキドドゲザンすら破壊する。壁要員がいれば間違いなくもっと強かったのだが、壁構築を上手く扱うことができなかったので断念。選出率5位
水ロトム @突撃チョッキ
実数値 ひかえめ H157(252)-×-B127-C172(252)-D127-S107(4)
特性 : ふゆう
技構成 : ハイドロポンプ / ほうでん / アシストパワー / テラバースト
テラスタイプ : フェアリー
理由 : 攻撃面での相性保管。ドラテカイリューに強くするためにも使用。
前期より続投。テツノカイナが天然勢に弱かったため採用したのだが、電気タイプが複数いるからかヘイラッシャがほとんど出てこなかったため、前期と比較して選出率はぐっと減った。
構造上キラフロル+カイリューに非常に弱いため、毒菱もドラテも無効化する枠と是非とも選出したい枠ではあるのだが、カイリューの型を間違えるとこのロトムでは負けに直結するため、出せないことが多々あった。
このパーティで唯一明確にラウドボーンに強いため、実質ラウドボーン専用機のような役割になっていた。とはいえ、チョッキで最低限ハバタクカミやテツノツツミと殴り合えるのも偉い。選出率6位
【基本選出】
ハバタクカミorイッカネズミ+ポットデス+テツノカイナ
天然勢入り
ハバタクカミ+ポットデス+水ロトムorテツノコウベ
低速サイクル
イッカネズミ+ポットデス+テツノコウベ
受けループ
イッカネズミ+ポットデス+通りのいい一体
【ほとんど出てくるポケモン】
・ハバタクカミ
眼鏡もスカーフも無理だが、一番無理なのはブーストエナジーの身代わり瞑想持ち。テツノカイナでテラスを切って突破するか身代わりで誤魔化していた。滅びの歌も電磁波も挑発もマジカルフレイムも置き土産も全部致命傷なため、本当にどうしようもない。敗因はだいたいこいつ。
・カイリュー
9割5分ぐらい選出される。ポットデスを合わせれば大体勝てるがドラゴンテールは無理。テツノカイナが幸いドラテを身代わりが耐えるのでテラスして剣の舞をしていた。S関係を誤認すると負ける。
・セグレイブ
からやぶが通った後はおやつ。竜の舞・剣の舞ともに負け筋になるため、ハバタクカミで甘えるを入れるか、イッカネズミで吹き飛ばせるとよし。
・カバルドン
なんと選出率100%。出てこない理由がないのでハバタクカミを合わせて起点作成する。失敗したらポットデスを切って吹き飛ばしをできない状態にしてテツノカイナの起点にする。
・ニンフィア
イッカネズミじゃないと勝てない。先発で出てきてくれれば対処できるが、裏から出てくると絶望する。テツノコウベのラスターカノンで半分入るため、択に勝てれば押し切れる展開も多い。
・ウェーニバル
アクアステップ+アンコールに対処できない。自信過剰を構造上誘発させてしまうため、テツノカイナも消耗させられてしまう。ハバタクカミかイッカネズミでテラスを切れば処理できるが、後続にハバタクカミが控えていることが多い。
・ドオー
黒い霧持ちは降参レベル。悪テラスが非常に多いのも辛い。
・キョジオーン
ポットデスのおやつ。2回殻を破らせてもらえるため基本的に起点。コウベでもカイナでも負けることはないため、基本的に困らない。
・トドロクツキ
9割選出される。テツノカイナの身代わりを下から通し続けてテラスしてもらえるまで耐久して、してもらった後に通る技を打つことで対処する。
・ミミッキュ
ポットデスにテラスを切ってゴリ押すか、コウベで上から叩く。呪いがとてもつらい。
【あとがたり】
使えるポケモンは変わっていないにもかかわらず、環境は大きく変化したように感じましたが、前期よりも高い順位を取ることができて良かったです。来期は悪タイプ最強格が4匹も追加されるため、ポットデスが圧倒的窮地に立たされる関係で同じ戦法を取っていくことは難しくなると思いますが、細々と性別不明統一を続けていこうと思っているので、もし見かけた際にはお付き合いいただければ嬉しく思います。
【おまけ】
【試してみた他の性別不明ポケモン】
・トドロクツキ
エース枠として採用。竜の舞が強いのならば殻を破るをバトンすればもっと強いだろうと思って採用したのだが、とにかくバトン先として耐性が悪く、補強するためにテラスタルを強要される点がどうにも使いづらかった。こいつにバトンするのはテラスタルせずに竜舞を二回積むようなものなので、そのまま竜舞を積んだ方が強い。火力は馬鹿みたいに高いので、使い続けていればまた違った結果があったようにも感じる。
・テツノブジン
起点作成要因として採用。凍える風からのアンコールはなかなか便利だったのだが、物理ポケモンにとにかく押し負けてしまった。特にサーフゴー相手に起点作成も負担をかけることもできなかったため、途中で抜けていった。
・アラブルタケ
エース枠として作成。上から一生胞子を打てる点は強かったのだが、胞子、身代わりが必須な都合上、技範囲の通りの悪さからTODに持ち込まれてしまうことが発生。体力管理も積み技がないことから難しく、試行回数が増えるごとに弱みが見えてきてしまったため不採用に。
・サケブシッポ
壁貼り要因として採用。火力がなさ過ぎる。相手に滅びの歌を歌われただけでエースが壊滅するためどうにも使いこなせなかった。エースとして採用もしてみたが、ドドゲザンで完全に止まるので没に。
・テツノドクガ
起点作成とエースとして使用。起点作成は毒菱吹き飛ばしで使用したが、明らかに対策枠が増えていたため選出しづらかった。エースとしてはテラスを切ったドドゲザン、セグレイブに勝てないのがどうにも辛かった。
・イダイナキバ
起点作成は前期使用したため、エース枠として採用。バトンがつながればマルスケカイリューを一撃で粉砕する化け物みたいな火力を誇る、がいかんせん特防が低すぎた。最速でもS+1ツツミに抜かれるのも難点。
・スナノケガワ
起点作成とエースで使用。両壁やボルチェンがあるため、起点作成能力は非常に高かった。が、100%呼ぶカバルドンにあまりにも無力なのが痛かった。エース枠としては火力が足りなくなる代表例みたいな形であり、特にハバタクカミに有効打がほとんど無いのが痛かった。
・ジバコイル
エース枠として採用。Sラインを104にすれば大体のラインを抜けて便利だった。中々使い心地は良かったのだが、より耐久が高いテツノカイナの使用感が良かったので交代する形に。磁力でドドゲザンを逃がさなかったり、バトンエースでミミッキュに対して強かったりと明確な強みが複数あるため、今後使用するかも。
・サーフゴー
エース枠として採用。カバルドンにテラスを切れば強い。アンコールもあくびも吠えるも効かない、とバトン適正はとても高い。採用しなかった理由はイッカネズミがゴーストを大量に呼ぶため。からやぶバトンをするならドドゲザンに強くしたいため、もう少しドドゲザン対策を厚くすれば選出しやすそうではある。ドラテケアのフェアリーサーフゴーは意外と強かった。
・テツノイバラ
エース枠として採用。ロクブラ雷パンけたぐり身代わりで採用していた。技範囲と火力があり、Sラインも高めで耐久に割けたので実はかなり強かった。+2格闘テラスけたぐりでセグレイブがテラスを切っても確定で飛ぶため、テラスに左右されることなく圧力をかけられるのも便利だった。難点はとにかくHP管理をしづらいことと技範囲の割に天然に弱いこと。壁展開で組めば強い用に感じた。ロクブラを外すと大体返り討ちに合う。
・メタモン
エースが倒された際の切り返し要因として採用したのだが、古代活性・クォークチャージのS上昇をコピーできない、イルカマンに殴り合いで負ける、コピーしてもカイリューには勝てない。と強みを生かせなかった。襷だと今度はセグレイブに勝てなくなるため、環境が逆風であった印象。
・チヲハウハネ
エース枠として採用。朝の日差し・吸血で体力管理がしやすい、ビルドで自力で積める点などを評価して採用したが、あんまりにも技の通りが悪かった。フェアリーテラスで採用もしてみたが、ハバタクカミに対して受け出しが効かない点も運用しづらい点。来期は間違いなく強くなるため、様々な型を試してみたい。
・マルマイン
あんまりにもハバタクカミが無理過ぎて壁貼りと起点作成をかねて採用。ミラーコートや挑発で相手できる範囲もそこそこ広かったが、そもそも絶対にカバルドンが出てくるこの構築に電気単タイプが動かせる枠はなかった。
もし何かご質問などございましたら、お気軽にお声がけください。
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