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【S3最終387位/R2060】3通りパラドックス初手展開 からやぶバトン 【性別不明統一】

皆さんこんにちは。今シーズンもお疲れ様でした。パラドックスポケモンが追加されたシーズン3、性別不明統一も多くの強化をもらえました。特に起点作成能力の高いポケモンが大量に追加されたため、今回はそれらを生かした構築となっております。相変わらず変な縛りとなっておりますが、もしよろしければお付き合い頂けますと幸いです。

【結果】

TN ショウガ          387位 (R2060)
TN ジンジャー      593位 (R2026)


【パーティ】


シーズン終了日に突然ポケモンが2匹増えてほくほく

【構築経緯】

前期のポットデスバトンが楽しかったので、今期も引き続き使うことに。
ポットデスバトンを使用する際に意識することは、

①障害となる天然・襷・吠える・挑発・不意のびっくりテラスタルをある程度解消するために挑発・ステルスロック・毒菱・身代わりなど、搦め手の採用。
②初手で出し負けするとテンポを取られてずるずる負けるため、初手要因を多数用意する。の2点。
この構築は積み構築といっても、ポットデスで相手を乱して勝つ、といった戦い方がほとんどであり、とにかく試合のテンポを取ることが重要。
そのため、対面で強い襷+ブーストエナジーの初手要因として、イダイナキバテツノコウベをそれぞれ採用。この二体だとキノガッサ・ハッサム・テツノブジンが怪しいので風船身代わりテツノドクガを採用。詰め要因とバトンエースとしてチョッキ水ロトムの採用。このままだとイルカマン+受けに対処法がないため、前期の鉄壁ジバコイルが構築に入り、構築の完成となりました。

【個体紹介】

ポットデス @白いハーブ

無補正ハバタクカミのシャドボを耐える程度には耐久がある

実数値 ずぶとい H153(140)-×-B121(196)-C154-D134-S112(172)
特性 : のろわれボディ
技構成 : ちからをすいとる / アシストパワー / からをやぶる / バトンタッチ
テラスタイプ : ノーマル
理由 : ミミッキュ、ハバタクカミ、テツノブジンなどのゴースト技を無効にして対面で勝つことのできる選択肢を増やすため。

前期より続投の構築の軸。パラドックスポケモンの増加により、無起点殻を破るは難しくなってしまった。しかし一度殻を破れればパラドックス環境でも依然として誠圧力があり、悪タイプがいなければ3タテすることも珍しくない。

一度上をとれればドラパルトだろうがセグレイブだろうがカイリューだろうが基本対応できるため、それらを通してくるようなパーティには積極的に選出する。

先発のパラドックス組に対して受けてくるキョジオーンやドオー、アーマーガアに対しては、殻を破るを2回積むことで起点にできるため、受け気味の構築にも強く出ることができた。塩漬けや毒々も力を吸い取るやバトンタッチで誤魔化せるのはポットデス独自の強みだと思う。

注意点として、このポケモンを選出して相手にミミッキュがいる時は、絶対にテラスタルをポットデスに残すこと。テラスタルがない場合はお相手目線は剣の舞から入ることが安定となってしまい、択勝負に持ち込むことができない。

終盤著しく増加した、素早さが上昇するブーストエナジー持ちパラドックス相手は来季への課題。選出率圧倒的1位


テツノコウベ @ブーストエナジー

S+1最速テツノコウベ=S+2準速トゲキッス


実数値  おくびょう H171(12)-×-B108(12)-C172(236)-D102(12)-S173(236)
調整 S… 最速105族抜き
      C… S-1         
   耐久余り
特性 : クォークチャージ
技構成 : エアスラッシュ / だいちのちから / ラスターカノン / みがわり
テラスタイプ : はがね
理由 : セグレイブ、ハバタクカミに対面で負けないようにするため。ジバコイルの電気技を無理矢理受ける際にも使用。

マスカーニャ、コノヨザル、クエスパトラを見れて、ポットデスとバトン先で苦手なジバコイルに打点があるポケモンとして採用。カバルドンを見るために挑発が欲しいのだが、ブーストエナジーは相手からしても脅威度が高く、テラスタルを切られることが多いため、様子見の技として身代わりを搭載。初手で炎テラスを切ってくるハバタクカミとか平気でいたので身代わりでよかったと思う。

悪の波動を切った理由は明確に打ちたい相手がロトム系統かアーマーガアしかいなかったため。ロトムに対しても身代わりを張ればボルトチェンジで勝手に帰って行くため、特に困ることは無かった。バークアウトが打ちたい場面はそこそこあったが、それだとジバコイルへの打点である大地がなくなってしまうため没に。

ラスターカノンは諸説。アイアンヘッドだった場合、ハバタクカミにダメージ量で有利であり、3割でひるむ。今回は初手のセグレイブに対して負担をかけるためにラスターカノンを選択した。

このポケモンが偉いのは、初手以外だったり、キョジオーンなどから引いて再展開する場合にもバトンエースとして活躍できる点。S+1のテツノツツミすら抜き去る馬鹿みたいな素早さでエアスラを打てるのは弱いはずがない。これまでの問題点だった、対面マスカーニャから水ロトムにバトンができない、といった問題点も解消してくれた。

エアスラッシュでとにかく無限の勝ち筋を拾うことが可能。ひこうタイプの範囲で高い素早さから運ゲーを仕掛けていけるのはテツノコウベの明確な強みだと思う。選出率3位

☆このポケモンが見えたら初手に出したい
・ドラパルト
・マスカーニャ
・セグレイブ
・コノヨザル
・クエスパトラ
・テツノドクガ
・ジバコイル

テツノドクガ @ふうせん

性別不明唯一のどくびし習得ポケモン

実数値  おくびょう H175(156)-×-B100(156)-C160-D130-S170(196)
調整 H…16n-1
         S…最速ガブリアス抜き
   耐久 …意地キノガッサのマッハパンチ確定5発

特性 : クォークチャージ
技構成 : みがわり / どくびし / アシッドボム / ほのおのまい
テラスタイプ : みず
理由 水ロトム、ハッサム受けの両立を図りつつ、サーフゴー、ラウドボーンなどに対して役割を放棄しないタイプ。

キノガッサが爆増したため採用されたポケモン。身代わりを初手に置けば一回分の行動が基本的に確約されるので、その隙に毒菱を巻きながら突破まで行うことが可能。岩石封じ持ちには破綻するが、それでも最低限襷を潰すところまではやってくれる。

毒菱と言う技がとても偉く、これまで対処に手間取ることが多かったラウドボーン、ウルガモスに対して強く出ることができる。物理ポケモンに対してはポットデスが力を吸い取るを選択しているだけでも対処できるようになるため、ルートを増やすという点でも強力。

受けループに対しても比較的強めな枠であり、身代わりを張りながら毒菱を設置し、アシッドボムを打ち続けるだけで相手が隠密マント、クリアチャームを持たせていない場合、1匹でイージーウィンを取ることもできる。

しかし一番このポケモンが貢献した点は、強烈にキョジオーンを誘うこと。選出画面にいるだけで警戒してもらえるので、パーティにいるだけでポットデスを通すのに大きく貢献してくれた。選出率4位

☆このポケモンが見えたら初手に出したい
・キノガッサ
・ハッサム
・サケブシッポ
・ニンフィア
・テツノブジン
・ラウドボーン
・ウルガモス

イダイナキバ @きあいのタスキ

ドンファン系列で唯一サイコショックを覚えたりする


実数値 ようき H191(4)-A183(252)-B151-×-D73-S152(252)
特性 : こだいかっせい
技構成 : じならし / インファイト/ ちょうはつ / ステルスロック
テラスタイプ : はがね
理由 : ステルスロックで襷を潰された際、ハバタクカミの攻撃を一回無理矢理耐えるため。

ステルスロックと挑発のどちらも持ったポケモンが欲しかったので採用。この構築ではポットデスがカイリューに対してマルチスケイルが残っていても基本的に対面で勝てるため、そこまで重要度は高くない。とはいえ負担をかける動きは随一であり、とりあえず何らかの仕事ができる点は偉大だった。

初手ハバタクカミに対してじならしを合わせにいき、突破orステロを蒔くと言った行動が可能。後続に浮いているポケモンがいればハバタクカミは基本引くため、相手のカイリューチェッカーとしても扱っていた。

技範囲を削った影響でひこうタイプに何もできないのが難点。トドロクツキが見えていると逆に選出ができなくなるという悲しみを背負っていた。

このポケモンの強みもまた強烈な選出誘導にあり、露骨にサーフゴーやドドゲザンを選出されることが減った。悪タイプを呼びづらくすることでエスパー1ウェポンのポットデスが通り易くなるため、名前負けしない偉大な働きをしてくれたポケモンである。選出率5位

☆このポケモンが見えたら初手に出したい
・ロトム全般
・ジバコイル
・セグレイブ
・ハバタクカミ
・テツノツツミ

水ロトム @とつげきチョッキ

元祖ハイドロポンプ外しマン


実数値 ひかえめ H157(252)-×-B127-C172(252)-D127-S107(4)
特性 : ふゆう
技構成 : ハイドロポンプ / ほうでん / テラバースト / アシストパワー
テラスタイプ : フェアリー
理由 : 悪、フェアリータイプに打点を持てるようにするため。

前期より続投。ポットデスで相手するのが厳しい天然勢に有利なため積極的に選出していた。

ポットデスのアシストパワーではハバタクカミを一撃で倒せないため、バトンでつなぎ、チョッキの耐久で一撃耐えながらハイドロポンプで落としにいく役割を手に入れた。(なおCダウン、外しと負け筋も多く作る)

天然勢に有利とはいえ、一撃で倒せない相手もいるので(ヘイラッシャなど)、そのような相手にはあくびを食らった場合、次のターンで倒さないようにして天然勢の前で眠るようにしていた。(相手からの有効打は基本無く、控えに対しては最速起きをすれば大体倒せるため)

実は悪テラスドオーがとてもつらいが、水ロトムに対してドオーが貯水か天然かによって相手の立ち回りがめっきり異なるため、判別はしやすい。ドオー入りに対してはドオーと対面するまでアシストパワーを見せてはならない。選出率2位

ジバコイル @たべのこし

ミラーでボディプレスで半分削ってボルチェンで4割削られる


実数値 ずぶとい H177-×-B179(220)-C150-D110-S85(36)
特性 : アナライズ
技構成 : ほうでん / ボディプレス / てっぺき / みがわり
テラスタイプ : ひこう
理由 : 地面技を打ってくる相手から強引に1ターンもらうため

前期より続投。イダイナキバ、テツノドクガでドドゲザンを見れるようになったため、選出機会はグっと落ちた。今回の主な役割はパーティ単位で苦手なイルカマン+受けポケモンのような構築。初手イルカマンに合わせて鉄壁を積めば、後は身代わりやテラスで対処できることが多い。

受けループに対してもハピナスに悟られなければ強く出ることができるため、積極的に出していく。しかし食べ残しを見るだけで基本的にハピナスはテラスタルしてフェアリーや炎になる。悲しい。

明確にこのポケモンで見なければいけないのがトドロクツキ。対面で鉄壁を積み、相手のテラスに合わせて攻撃する。初手のトドロクツキが舞ってくることはほとんど無いため、地震の有無を推測してテラスタルを切りたい。

カバルドンに対しては吹き飛ばしにさえ注意すればとても強く、このポケモンを通すときには前2体を使い潰し、吹き飛ばされないようにする動きが重要。選出率6位

【基本選出】

パラドックス3枠のいずれか+ポットデス+水ロトム

イルカマン入り
ポットデス+水ロトム+ジバコイル

受けループ
ポットデス+テツノドクガ+ジバコイル

無起点ポットデスが咎められなそうな時
ポットデス+水ロトム+テツノコウベorジバコイル

☆無起点ポットデスで相手できるポケモン

・火力アイテム、剣舞なしのセグレイブ、ガブリアス
→初手力を吸い取るから入れば起点です。一度力を吸い取ると大体相手は引くのでその後はバトンなりアシパなり臨機応変に。
・鉢巻以外のS振りカイリュー(炎の渦型含む)
→からやぶを下から打てればアシパ→アシパで勝ち。力を吸い取るで殴り負けることもないです。力を吸い取るを一度見せるとアンコールが飛んでくるので注意。
・テツノカイナ
→後出しからでも上から力を吸い取るが間に合います。ボルチェンが怖いので2発耐えれるようになったら早めに殻を破ってください。
・キョジオーン
 →基本的に塩漬けで見れると思われているので、守るのタイミングで2回目の殻を破るをします。一度力を吸い取ると地割れが飛んでくるので早めに処理を。二回殻を破ればHD特化だろうが一撃です。
・眼鏡、鉢巻以外のドラパルト
 →珠シャドボぐらいまでなら耐えます。殻を破ってから力を吸い取る連打で。クリアボディなら呪われ発動が狙えるボーナスタイム。壁のろい型は大体シャドボ1ウェポンなのでテラスから2回破ればイージーウィン

【ほとんど出てくるポケモン】

・セグレイブ
セグカミラッシャはミラーが起きず、こちらに露骨に強いポケモンがいない限りは基本的に選出されます。テツノコウベで鋼テラスを切って対処するか、ポットデスをうまく合わせてください。水ロトムやテツノドクガを合わせると竜舞されるので注意。
・ハバタクカミ
初手のS上昇ブーストエナジー以外は基本なんとかなります。瞑想を積まれると負け濃厚なのでイダイナキバを合わせられるのが理想。
・テツノブジン
ポットデスを処理するために襷なら初手、ブーストエナジーなら裏から出てきます。初手ならコウベかドクガを合わせること。初手に出てこない場合はアンコールを構えているので、ロトムから入る動きを強要されます。
・テツノツツミ
水技の通りがとてもよいのでほぼほぼ選出されます。こちらもアンコールがありますが、見てからチョッキ水ロトムに交代でなんとかなるので、まだ対処がしやすいです。
・トドロクツキ
カバルドンの裏から出てくると非常に対処に困るポケモン。割と構築単位で切り気味ですが、ジバコイルと対面させられればテラスじゃんけんまでには持ち込めます。
・イルカマン
来ない理由がないです。初手でポットデスかジバコイルを合わせます。相手のパーティにハバタクカミ、カバルドンがいる場合はポットデス初手、それ以外ならジバコイル初手で。
・カバルドン
ポットデスがいると必ず出てきます。初手組は軒並みカバルドンに強いので、裏から出てくる以外はある程度楽。基本からやぶ2回の展開を強要されます。
・ドラパルト
初手に出てきます。ポットデスかテツノコウベを合わせれば基本対処可能。鉢巻の気配がしたらテラスタルします。
・マスカーニャ
初手に出てきます。変幻自在じゃれつくもコウベは基本耐えるので、エアスラ運ゲーを楽しみます。
・アラブルタケ
実は一番重いポケモン。大体後手に出てくるのでからやぶバトンがつながっていることが多いですが、水ロトムとテラスタルじゃんけんになります。ロトムのテラスを鋼タイプにできなかったのはこいつが原因。
・キョジオーン
初手にも裏からも出てきます。基本ポットデスのおやつですが、頑丈レッドカードには注意。
・ミミッキュ
とてもつらい。ポットデスでノーマルテラスじゃんけんするか、テツノコウベでひるませます。剣舞をからやぶ前にされたら大体負けです。
・ハッサム
多分ポットデスを鉢巻テラスバレパンで破壊するために来てます。他がハッサムに軒並み強く、そもそもポットデスは耐えるので別に問題ないです。
・ウルガモス
基本的に初手三体で蝶舞される隙は作っていないつもりです。そのためポットデスのからやぶ後に出て来る形になりますが、C2段階上昇炎の舞くらいならポットデスは耐えるのでアシストパワーで大丈夫です。

負ける試合は基本ポットデス展開を失敗するか、初手にテラスを切って、それが瞬殺された場合です。

【あとがたり】

性別不明統一で使用できるポケモンが倍近くになったため、順位ももっと伸ばすぞ~、と意気込んでいましたが、皆さん強く、最上位の壁はとても厚かったです。まだまだ構築は改良していけそうなので、パラドックス環境であるシリーズ3を楽しめていけたらと思います。突然追加された新規性別不明2体に、内定したメタグロス、DLCの追加ポケモンなど、性別不明統一の未来は明るそうなので、これからも、気が向いたときにでもお付き合い頂けますと幸いです。






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